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松尾康司 1958年青森県出身。「テシオ」編集長 。思い出の馬は伝説の名馬トウケイニセイ。横川典視 1969年高知県出身。『いわて競馬マガジン テシオ』編集記者として活動中。東北の馬産地との繋がりも深い。佐藤到 1969年宮城県出身。97年のテシオ創刊とともに競馬撮影を始めた『メイセイオペラ世代』。

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三冠の貫禄セイントセーリング これで“四冠”も決める!

 ずいぶんと秋の気配が深まってきた盛岡競馬場。赤とんぼが飛び交う姿も見られるようになりました。といってもまだ気温が高い日が続いているんですけどね。南からやってくる台風が南の気温の高い空気を運んでくるのか、いつもより暑いな、という印象。
 2001年だったか、ダービーグランプリの頃になって急に寒くなりまして、夜など半袖では震えるくらいの気温でした。南の方から遠征に来た馬の関係者さん達が「こんなに寒いなんて〜半袖しか持ってこなかったよ」と震えながらぼやいていたのを覚えています。

 そのダービーグランプリ、今年はグレードを外して岩手限定の重賞として行われます。非常に残念な事なのですが、その原因となった馬インフルエンザの影響を岩手はどうやら脱したようでここ数日は陽性馬は0。18日からの馬の入退厩制限解除も発表されました。この調子なら南部杯には何とか間に合いそうですね。


 さあ、月曜のメインレースはダービーグランプリです。地元勢だけにはなりましたが、岩手競馬で行われる3歳限定重賞はこれが最後。これ以降は基本的に古馬に混じって戦っていく事になります。今後どれだけの活躍をするのかは、このレースの結果でその行方が見えてくるでしょう。

 今回の本命は、変にひねらず素直にこの馬にしました。岩手の三冠馬・セイントセーリングです。2000mという距離はこの馬には少し長い。その考えは今でも変わりませんが、盛岡・水沢のどちらでも2000mの重賞を勝ったという実績は認めなくてはなりません。そして前走、躊躇せずハナに立つ事を選び、そして逃げ切ったレース運びにこの馬の成長を感じました。今回もまた、これまで同様の走りを見せてくれる事でしょう。
 対抗は、これもひねらずマツリダワルツで。セイントセーリングにはなかなか勝てないでいますが、ダイヤモンドカップ、そして不来方賞と他の牡馬を押しのけて2着に入った実力は、これまたやはり認められるべきものでしょう。盛岡コースは若干苦手とはいえ、ダイヤモンドカップの走りができるなら逆転も夢ではないのでは。
 3番手はハルサンヒコ。不来方賞は厩舎の事情もあって出走しませんでしたが(注・岩手競馬ではひとつのレースに出走できる同一厩舎の馬は3頭までとされているため)、過去の実績を見れば分かるとおり、この馬もタイトルを争うに足る力の持ち主。瞬発力には欠けるため勝ちきるまではどうか?とは思いますが、粘り強い先行力・距離延長を苦にしない点は強みです。

 これ以外で押さえておきたいのはやはりネバーオブライトです。2000mは長い。それはもう間違いないのですが、素質の高さゆえ大きく崩れる事もありません。控える競馬もこなしつつあり、先行勢が乱戦になった時にはチャンスがあるかも。
 そしてマツノメガミ。セイントセーリングと同厩で同脚質。普通は競り合わないと見るのでしょうが、前走出遅れてレースになってないだけに今度は“何がなんでも行く”可能性が強くなりました。ハナを取りきってしまえばただでは終わらない馬です。

 このレースの最大の焦点は展開でしょう。セイントセーリングはご存じの通り逃げがベストの馬。せいぜい番手まで、前に何頭かいると走る気をなくす事も考えられます。
 そしてここには有力馬としてマツノメガミ、ネバーオブライト、ミヤビツヨシオー、ハルサンヒコら、行ければ行きたい馬・最低でも先行したい馬が揃っています。
 これまでと同様にセイントセーリングがハナを主張し、それを守りきるか?それとも他の馬がハナを奪うか?
 私は「セイントセーリングが敢然とハナへ」と見ました。ですが、波乱の要素は少なからずあるようにも思います。

 買い目です。2枠2番セイントセーリングを頭に本線は3番マツリダワルツへ。14、10は2着の相手もしくは3着として。マツノメガミを買う時はちょっとひねって、これを頭にして波乱狙い。または2着付けの流しで狙いましょう。


◇お奨めこの一頭
11R:ミツアキトゥーリオ
笠松時代を考えれば距離が短くなって悪いという事はないはず。復調気配もあり、そろそろ連絡みしていい頃。相手は秋嶺賞組+シュガーピュアで

2007/09/15
レース展望

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