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松尾康司 1958年青森県出身。「テシオ」編集長 。思い出の馬は伝説の名馬トウケイニセイ。横川典視 1969年高知県出身。『いわて競馬マガジン テシオ』編集記者として活動中。東北の馬産地との繋がりも深い。佐藤到 1969年宮城県出身。97年のテシオ創刊とともに競馬撮影を始めた『メイセイオペラ世代』。

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念願のG1へ シーキングザダイヤ前進

 この土曜日、東北地方は台風並みの強風と雨に見舞われました。盛岡競馬場も土曜日の土曜日の午後あたりまで激しい雨と風が続いたんですが、この雨で盛岡競馬場には珍しく、コースにすっかり水が浮いて田んぼのようになってしまいました。
 盛岡競馬場はかなり水はけの良いコースでして、騎手が言うにはJRAの競馬場よりずっと水はけがいいくらいだそうですが、今回はそれでも追いつかずコースのあちこちに水たまりができ、それがコースを横切って流れているような状態に。こんな事、昔一度あったかな、というコースの状態でした。
 確か、メイセイオペラが最初に勝ったみちのく大賞典の時も凄い豪雨がやって来て、競馬場に登ってくる道路が土砂崩れで通行止め(!)になったほどだったけど、それでもこんなに水が浮く事はなかったですからね。久しぶりに芝レースのダート変更があったし、普段はなかなかない事が続いた土曜日の盛岡競馬場でした。
 しかし、雨が止んでしまうとあっという間にコースの水が消えて普通の不良馬場に(他の競馬場なら重馬場発表になるくらいの)。やはり盛岡競馬場のコースの水はけはいいんだなと感心。
 馬券的に気になるのは芝コースの状態です。これも騎手の方から聞いた話ですが、盛岡の芝コースは「雨が降り始めた頃」より「止んで、次の日」くらいのほうが状態が悪くなるそう。はじめは雨もコースの表面に留まっているけども、時間が経つと下まで染み込んでしまうからだそうです。日曜も天気が良くないようですし、日曜・月曜とも芝コースの状態はあまり良くないのではないでしょうか。


 さあ、月曜日の予想に行きましょう。月曜メインはG1・マイルチャンピオンシップ南部杯です。今年の岩手のグレードレースはこれがラスト。カネヒキリの回避は残念でしたが、それでもなお現ダート戦線最高レベルのメンバーが集まってくれました。
 中でもやはり主力となるのはグレード勝ち馬で固めたJRA勢。地方勢も今年はなかなか魅力的なメンバーとなりましたが、それでもJRA勢優位は揺るぎそうにありません。

 その中で本命に推すのはシーキングザダイヤです。昨年のこのレース2着をはじめG1での2着7回。G1級の力があるのは間違いないにせよ、その一方でなかなか勝ちきれないもどかしさもついて回っていました。
 しかし、この春「咽頭蓋エントラップメント」の手術に踏み切って、その復帰初戦となった日本テレビ盃G2を快勝。この「咽頭蓋エントラップメント」がシーキングザダイヤの能力を殺いでいた原因でしょうから、それが取り除かれたとなれば、以前のこの馬のイメージで見てはいけないのではないでしょうか。
 そしてこの馬の良いところはどんな距離・どんなコース・どんな展開でもしっかり自分のレースができる事。カネヒキリやアジュディミツオーといったダート最強と見なされる馬にも僅差に迫った実力と安定度。これはやはり侮れません。この南部杯を勝って、更なる飛躍をしそうな予感があります。

 対抗はブルーコンコルド。1400mでは圧倒的に強い馬もマイルでは勝ち星なし、確かに距離が一ハロン長いのかもしれませんが、フェブラリーS・かしわ記念と次第に内容に進境を見せていて今なら克服可能と見ます。休み明けでここ狙いは予定通りのローテーション、陣営もマイルG1獲りに意欲を見せています。
 単穴評価をしたいのは2頭。まずJRAのヒシアトラス。同馬の戦績は中距離でのものが多いですが、昨年のフェブラリーSや武蔵野Sを見る限りマイル適性も相当高い模様です。
 そしてもう一頭は、エルムSでヒシアトラスを追いつめた道営ジンクライシス。JRAから道営競馬に移籍して以前の凄みを取り戻した感がありますし、やはりダートマイルのスピード決着がベストの馬。雨が入って時計の速いコース状態が続くならチャンス拡大でしょう。
 岩手の馬がなかなか挙げられませんが、一頭加えるならエアウィードを推したいですね。ウツミジョーダンも安定していますが、一発の魅力ならエアウィードこそ面白いと思います。馬が走る気にならなければ着外。走る気になってくれれば、地方勢の中では上位の力を見せてくれるはずです。

 買い目はフォーメーションで1・2着に5枠7番シーキングザダイヤと4枠6番ブルーコンコルドを裏表で並べ、3着に5番、10番、そして14番。
 安全策なら6−7のワイド。穴を狙っていくなら5番ジンクライシスを含めたBOXで。


◇お奨めこの一頭
 8レースの銀河賞は東北産馬限定レース。昨年のこのレースを勝ったセイカモリオカが今年も有力。相手にはヘライカントリーの巻き返しを期待で。

2006/10/09
レース展望

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