3月22日・日曜日の水沢競馬、メインレースは11レース『復興祈念夢あふれる未来へ』。B2級一組のダート1600m戦です。
20日から再開した水沢競馬は初日稍重、2日目良の馬場状態で行われていますが、走破タイムは今の所「馬場状態の割には平均より若干速め」という感じでしょうか。
初日は稍重でしたが強風が直線で向かい風、向こう正面で追い風になっており、向こう正面通過時にラップが速くなり3コーナすぎからは逆に向かい風のせいでぐっと遅くなるパターン。2日目は良発表ながらもハローが通ると黒っぽい砂が見えるようになっており、「良」ではあるもののパサパサに乾いた状態では無かったと思います。今日も天気予報はやや微妙ですので、昨日までの傾向が続くのではないでしょうか。
本命は(6)アドマイヤツルギです。昨年の春に岩手に移籍してC2級で連勝した同馬は夏のクラス替えでB2級に昇格。一旦C1に下がったもののすぐ勝ってB2級に戻っており、やはり地力は高い馬と見ていいでしょう。
脚質は差しですが盛岡よりは水沢のほうが戦いやすそうな印象があり、実際勝ち星も現状では水沢のほうが多い馬。昨冬なども、先行馬有利の傾向がかなり強かった中で追い込みを見せたりしており、コース相性は着順の数字以上に高いと感じます。
それだけに展開の注文は付くのかもしれませんが、流れが向きさえすれば突き抜けるシーンまであると考えたいところです。
対抗は(7)アルアンダルス。昨年はなかなか勝ち切れない感じが続いていたのですが、11月の盛岡と12月の水沢で1勝ずつを上げ、シーズン終盤でようやく"らしさ"を見せてくれました。そのとおり勝ち味には遅いのかもしれませんがB1上位組で通用してきたのはここでは格上的存在。
三番手には(2)ノッキングオンを採りましょう。昨年の戦績はアルアンダルスと似た所がありますね。終盤少し崩れ気味になりましたが秋頃までの内容は堅実でした。こちらは盛岡の方が良さそうな印象ですが今の馬場傾向なら昨冬の水沢のイメージは捨てていいでしょう。
ヒモはまずコウギョウネルソンと思っていましたが当日取消になったので、(9)デンコウエポックから。昨冬はC1に上がってきたところまでこのメンバー内の比較では"ひとつ下のクラス"という事に。とはいえ勝った時の内容はここでも通用して良いもので、展開次第では。もう一頭は(1)ヤマニンルサリーにしましょう。血統も実績もやはり芝向き。ただ今週は芝向きの馬が比較的戦いやすい馬場傾向になっている印象があります。あるいは、という事を念頭に置いておいて良いかもしれません。
●11Rの買い目
馬単(6)=(7)、(6)=(2)、(6)→(9)、(6)→(1)
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改めてお伝えすることではないが、新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、前日20日から再開した岩手競馬も無観客競馬。次週以降については改めて報告する予定だそうですので、岩手競馬公式ホームページ等でご確認ください。
日本は及ばず全世界でプロスポーツ、イベントなどの開催自粛、延期が続出する中、無観客で始まった相撲も途中取り止めが危ぶまれたこともあったが、継続できてホッとした次第。
また競馬も無観客ながら予定どおり開催できているのは奇跡に近いこと。本場、場外が閉鎖されてもインターネットで馬券購入が可能だからに尽きる。
振り返れば中央競馬が電話投票を導入したのが1974年。以降の変遷は省略させていただくが、2005年の競馬法改正により、民間業者への馬券販売委託が可能になったことを受けてソフトバンクが地方競馬の馬券のネット販売に参入。今やインターネットによる馬券発売が主流となった。
一つ思い出すことがある。1990年ごろ、ウィリアム・シューメーカー騎手の引退式を取材に行ったとき、ホテルで電話回線のコンセントのほかにもう一つ別なコンセントがあって???。まったく分からなかったが、何年かが過ぎてインターネットの始まりを目にしたのかも...と合点した。
岩手でも始まった無観客競馬でどのような結果が出るのか。次週にも報告したいと思っている。
21日メインはB1一組「ミモザ賞」(水沢1600m)。格を重視したが、上がり馬に軍配が上がるか。波乱含みの一戦と見ている。
ハイパーチャージはシーズン途中まで未勝利を脱出できなかったが、思い切った待機策が功を奏して2勝2着2回。好結果を出して重賞へ3連続挑戦。トウケイニセイ記念で4着を確保した。
脚質的に展開のファクターが大きいタイプだが、B1降格で相殺。さすがにスローに落とされると厳しいが、平均ペース以上なら鮮やかな直線一気を決めれるはず。
アドマイヤホルンはおそらく逃げの手に出るはず。しかも自らハイペースで逃げても粘りを発揮するのが持ち味。過去、マイル戦は<4.4.1.1>の好成績。久々も苦にせずアッサリまで十分。
ヴェリイブライトは決め手勝負になると苦戦だが、ジワジワと伸びて毎回上位争いを演じてきた。今年10歳だが、馬体の張りは衰えなし。前記2頭が極端なタイプだけに凡走の可能性も高く、馬券的に最も計算できる。
ジェイケイブラックは走るたびに素質を開花させて5勝2着1回。水沢替わり初戦も克服したが、その後は7、2着。大跳びで小回りに手こずった印象も与えたのがネックだが、若さが最大の武器。いずれオープン入りは疑いなく、ここが試金石の一戦となる。
マイネルバローネは昨年7月から始動。当初は精彩を欠いていたが、叩かれながら良化一途。3走前6着以外は抜群の安定感を誇った。相手なりに駆ける堅実さで上位を狙う。
サンシャンペーンは強い内容で4勝マーク。終盤は伸びを欠いたが、疲れも出ていたか。冬休みでリフレッシュできれば反撃可能。
◎②ハイパーチャージ
〇⑧アドマイヤホルン
▲⑫ヴェリイブライト
△⑤ジェイケイブラック
△④マイネルバローネ
△⑦サンシャンペーン
<お奨めの1頭>
10R ジーパワー
昨年A級からB2へ降格し、メンバーが大幅に緩和。きっちり勝利をモノにし、今後に弾みをつける
岩手競馬は3月20日(金)から再開する。あくまでも2019年度の開催で新シーズンの始まりは4月5日。年度の締めくくり2週間となるが、リーディングジョッキー&トレーナーなどの記録は今開催から。よって20日が実質スタート。そこで今回は冬休み明けの馬券セオリーをいくつか紹介してみたい。
1.降格馬を重視
毎年、今回の開催に合わせてクラスが大幅に再編成される。岩手の格付け方式は前20走(岩手在きゅう馬は前15走)の獲得賞金でクラスが決まる。もちろん賞金格差があるのでJRAは80%控除、南関東は70%が控除されるが、今回の春開催が区切り。
元A級馬がいきなり最下級C2へ降格するのは前20走(前15走)以前の賞金がすべて消えてしまうから。昨年精彩を欠いてもクラスが大幅に下がれば、相手も必然的に大幅緩和され、降格馬には有利な条件となる。
2.実戦を使った馬を重視
冒頭でも記したように岩手競馬は約2ヵ月半の冬休みがある。今年の調教開始は2月19日。約1ヵ月ほど乗り込まれているが、実戦とトレーニングは別物。やはり実戦を使っている馬の方が断然有利だ。
もちろん久々を苦にしないタイプも少なくないが、たとえば2月にレースを使っていれば、その分のアドバンテージが間違いなくある。
3.馬体重の増減に注意
休み明け絞れ切れていないだけではなく、いきなりベストに仕上げたら以降は下降気味になるのは避けられない。実戦を使いながら調子を上げていくのがきゅう舎の基本方針。太目はある意味で自然の成り行きだろう。
逆に体重が大きく減っていれば黄色信号。徐々に負荷をかけていく過程で、食が細くなっているケースも多々あるし、盛岡から水沢の輸送で入れ込んで減っていることもある。この時期の体重増減は結果に直結する。
4.パドック状態をチェック
3と重複する部分はあるが、特にチェックしてほしいのは毛ヅヤ。今年の岩手は超暖冬だったが、それでも南に比べれば寒かったのは変わらない。各馬とも例年より仕上がりは早いということだが、冬毛が残っている馬も多い。画面越しでも馬体の張りが良く、毛ヅヤがいい馬は多少、格下でも狙ってみる手は十分ある。
5.馬場傾向をチェック
岩手競馬は盛岡と水沢の開催替わりがあるため、傾向が把握しづらいのは毎度のこと。さらに2ヵ月半も実戦から離れていれば競走馬だけではなく、ジョッキーも手探り状態。先行有利か差し有利か。時計が速いか遅いか。誰よりも早くつかみたいところだ。
20日メインは3歳準重賞「第2回奥州弥生賞」(水沢1400m)。対決図式は転入馬vs在きゅう馬だが、基本セオリー"2"どおり、転入馬を重視した。
フレッチャビアンカは門別1600mで初勝利を飾り、続く2戦3着から南関東入り。2ヵ月ぶりの移籍初戦を2着にまとめた。
転入前の船橋1500m戦は3着に敗れたが、いわゆる"付きバテ"。距離が長かったというより、好位キープするためなし崩し的に脚を使った印象だった。
何よりも強みは2月10日、実戦を使っていること。転入後も順調に乗り込まれ、過去に戦ってきた相手からも主軸視するのが妥当だろう。
ヒガシブレーヴは門別1000m1勝から南関東へトレード。初戦は直線一杯7着に終わったが、以降は貯める競馬に徹して連続3着。特に前走は直線大外から鋭く伸びて0秒1差3着。小回り水沢に替わっても決め手をさく裂させる。
チャルメーラは北海道2着2回3着2回から5戦目に勝ち上がって岩手転入。初戦を1秒4差をつけてぶっち切った。その後は相手関係もあったと思うが、入着一杯の連続。パンチ力不足が目についたが、冬場休養でリフレッシュできたと解釈。
ザルティスは齋藤雄一きゅう舎の期待馬。入きゅう後、じっくりと乗り込まれて満を持してデビュー。3戦2勝でシーズンを終えた。キャリアは浅いが、ここで好勝負なら今後の楽しみが増えるばかり。
アークオブメジャーは未勝利ながら重賞・金杯4着。近親がサウスヴィグラスという背景も魅力で、今年ひと皮むけるか。
フェイドハードは前々走、休み明けをモノともせず快勝し地力の高さを誇示。流れ落ち着けば軽視できない。
◎①フレッチャビアンカ
〇②ヒガシブレーヴ
▲③チャルメーラ
△⑧ザルティス
△⑥アークオブメジャー
△④フェイドハード
<お奨めの1頭>
1R タイセイアピール
中央ダート1勝2着3回の実績馬が最下級C2十九組へ格付けされ、相手有利は明らか。セオリー"1"に該当
1月7日(火)で岩手競馬のレギュラーシーズンが終了。3月20日から始まる特別開催まで約2ヵ月半の冬休みに入る。開催取り止めが7日間あったが、支えてくれたファンの皆さんに心から感謝を申し上げたい。
好評を博した「ゴールデンジョッキーズシリーズ」総合優勝は村上忍騎手。全3戦の総合ポイントで争う形となったのは2012年だが、意外にも村上忍騎手の優勝は初めて。今シーズンは5年ぶりのリーディングジョッキーもほぼ確定させ、二重の喜びとなった。
村上忍騎手「第1戦2着、2戦目1着にまとめ、いい感じで最終戦を迎えることができました。特に2戦目の勝利が大きかったと思います。今回、トータルでいい馬に乗せてもらいましたから、シリーズ初優勝ができました。今年の冬は佐賀の交流レース以外は遠征がないですからね。そんなボクに神様が総合優勝をプレゼントしてくれたんだと思います」
今シーズンは開幕から気迫あふれるプレイで山本聡哉騎手と激しい攻防を繰り広げ、途中で合計10日間の騎乗停止がありながら終盤に強烈な追い込みを披露。飽くなきチャレンジャー精神でリーディングジョッキーを奪い返した。
山本聡哉騎手もコンスタントに勝ち星をあげていたが、忍び寄る村上忍騎手の気力に脅威を感じたはず。おそらく騎手生活で初めて味わったに違いない。しかし、この経験が今後に生かされるのは確実。山本聡哉騎手は今冬も南関東で騎乗し、佐々木竹見カップにも出場する。
また山本政聡騎手の活躍も目に付いた。過去最高の勝ち星をマークした。馬も人もライバルがいてこそ成長する。デビュー2年目の岩本怜騎手はヤングジョッキーズシリーズで岩手競馬をアピールしてくれた。
詳細は岩手競馬ホームページをご覧になってほしいが、多くの騎手が他地区へ修行に出、騎乗技術を磨いてくる。3月の特別開催での再会が楽しみだ。それでは3月20日、水沢開催でお会いしましょう。
7日メインはA級「睦月特別」(水沢1800m)。メンバー緩和グランユニヴェールに絶好の勝機を迎えた。
今シーズンは3月開催を快勝して幸先のいいスタート。準重賞・あすなろ賞でも3着に健闘した。8月以降、勝ち切れないレースが続いたのは決め手の差が出た印象。
その現状から1800m延長は好材料。惜敗続きでもバテてはいない。距離を味方に今度こその期待がかかる。
エイシンニトロは南関東B3から転入して1勝2着4回。先行粘りを身上とする。前走は4着に敗れたが、2ヵ月半ぶりの実戦でレース勘が戻らずスタートで出遅れ。それが尾を引いたのが痛かった。ひと叩きされて変わり身は確実。先行有利の馬場も後押しし、逆転首位を狙う。
レイズアスピリットは金沢から再転入戦・一條記念みちのく大賞典で2着に突っ込んで周囲を驚かせた。以降は伸びを欠いて8月から休養。11月に復帰を果たしたが、体を絞るのに一苦労。桐花賞から連闘で臨むが、今なら好材料。体重が490キロを切れば、格でアッサリまで。
ジーパワーは近4走、追走に手こずっているならペース落ち着く1800m歓迎。うまく流れに乗れれば上位確保をできるはず。
ビービーパドルも後方から差を詰めただけに終わっているが、4走前の盛岡戦を快勝。エイシンニトロをアッサリ交わし、一発の可能性。
サンオークランドは3戦着外だが、相手も強かった。中央ダート1800mで2勝をマークした実績が見逃せない。
◎⑤グランユニヴェール
〇⑧エイシンニトロ
▲⑦レイズアスピリット
△⑩ジーパワー
△③ビービーパドル
△②サンオークランド
<お奨めの1頭>
10R ミスティカル
決め手を生かせる1300m~1400mがベストの距離。山本聡哉騎手がレギュラーシーズン・ラストを勝利で締めくくる
★オッズパーク杯ゴールデンジョッキーズシリーズ/村上忍騎手が総合優勝
昨年12月15日の第1戦から3戦にわたって行われてきた岩手競馬の騎手対抗戦『オッズパーク杯ゴールデンジョッキーズシリーズ』。1月5日の第3戦でついに終了し、村上忍騎手が総合優勝しました。
第1戦優勝/菅原辰徳騎手
第2戦優勝/村上忍騎手
第3戦優勝/陶文峰騎手
総合優勝を果たした村上忍騎手は第1戦を10番人気馬で2着。第2戦では2番人気馬をきっちり勝利に導くと第3戦では7番人気馬を4着に送り届けるという安定した成績でリードを守りきり、このシリーズでは初の総合優勝達成。また2位は山本聡哉騎手、3位は接戦となりましたが菅原辰徳騎手が第1戦優勝からの"逃げ込み"を果たしました。
1月6日・月曜日の水沢競馬、メインレースは9レースの『トウケイニセイ記念』。オープン・マイル、レギュラーシーズン最後の重賞です。このレースの本命は(7)パンプキンズとしました。昨年の3歳世代の中では桐花賞を勝ったヤマショウブラックに次ぐ、いや並ぶ実績を残してきたパンプキンズ。白嶺賞は軽い外傷で出走取消となっていてその点は若干計算が狂ったのかもしれませんが、その後はトウケイニセイ記念にむけしっかり立て直してきました。
3歳重賞だけでなく古馬にも果敢に挑んできたのはスピードに磨きをかけるため、そしてそれは得意の水沢・マイルで行われる重賞を狙うためでもありました。ここはそのプロセスの完成を狙う舞台になります。
対抗は(3)センティグレードでいかがでしょうか。古馬重賞ではなかなか勝利に至らないとはいえ上位に食い込んできていたのも確か。ここ2戦を好成績で通過してきているように水沢も得意で、その勢いからも軽視できない存在になったのでは。
(8)ブルージェットが3番手。これが転入初戦ですが南関東A級の実績は軽視できないものがあります。マイルは少し長いのかもしれませんがこなせる距離でしょうし、やはり単穴、惑星馬はこの馬でしょう。
以下、(5)マーブルフラッシュは白嶺賞でも5着に入っているように重賞でも地力でヒケはとっていない存在。ここは同型強力という形になり展開は楽ではないかもですが、持ち味の粘り強さに期待してもいいはず。
(12)マッサンゴールドは2016年の春シーズンに岩手に在籍しており水沢コースも経験済み。南関での格も通用するでしょう。今回は大外枠が不利と見ましたが激戦になれば枠順をカバーしてくるかもしれません。
●9Rの買い目
馬単(7)=(3)、(7)=(8)、(7)=(5)、(7)=(12)
岩手競馬の全レース予想を公開中!「岩手競馬・勝ちそーチャンネル」へ