★重賞あやめ賞はスターギアが優勝
4月1日、2018シーズン開幕。その初日に行われた3歳牝馬の重賞『あやめ賞』は1番人気に推されたスターギアが完勝しました。
逃げた馬の2番手を抑えきれない手応えで追走していたスターギア。勝負所からは自らのペースで仕掛け、危なげなく抜け出すとそのまま後続に6馬身差を付ける圧勝。2歳時の重賞で2着2回、それも2歳チャンピオンとなったチャイヤプーンに食い下がってきた地力を発揮してみせました。
4月3日のメインレースは11Rの『震災復興子ども達に夢と笑顔を』、B1級一組のダート1600m戦です。これが転入初戦になる馬もいますが、それらの馬たちも含めて3月に一度叩かれた馬ばかり。各馬とも自身の力をよりしっかりと発揮できるようになっているのではないでしょうか。
さてこのレースの本命は(6)モルフェワインを狙いましょう。前走・3月21日のほぼ同条件のレースで快勝。振り返ってみれば昨季終盤もB1級上位組で常に上位を争ってきており安定感はここでも上位といえます。そしてその前走は決して楽では無い展開をくぐり抜けて勝ってもいて好調感も十分。ここは素直に連勝期待と見るのが妥当でしょう。
対抗は(2)ニーマルキングでどうでしょうか。ダートでは重・不良が得意で前走などもその条件に合致していたわけですが、今くらいのちょっと深めくらいの馬場傾向ならこなせるはず。昨年の今頃はA級で走っていた地力が活きるのでは。
▲は(10)ヤマニンボアソルチ。ややあてにしづらいものの先行してしまえばしぶといタイプ。枠順が微妙ですが前走のようなパターンの再現を狙ってみる価値はあるでしょう。
今回が転入初戦の(8)ランニングマンは本来の逃げ足を発揮できたとしたら怖い存在になるでしょう。(1)サチノリーダースも前走の1800m、その前の1900mよりはマイルの方が合う馬。現級で勝っているだけに軽く見るのは禁物。
●11Rの買い目
馬単(6)=(2)、(6)=(10)、(6)→(8)、(6)→(1)、
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★オッズパークLOTO 5重勝/4月3日(対象7R~11R)
7R/評価A: 8番 評価B:10番、 6番 穴:9番、4番
8R/評価A: 4番 評価B: 2番、 1番 穴:9番
9R/評価A: 1番 評価B: 9番 穴:2番、7番
10R/評価A: 6番 評価B: 3番 穴:4番、1番
11R/評価A: 6番 評価B: 2番、10番 穴:8番、1番
先週の特別開催は話題満載の4日間だった。25日は1月末に引退を発表した鈴木麻優元騎手のセレモニー、4月上旬から韓国で騎乗する高橋悠里騎手の壮行セレモニーが行われた。
驚いたのは鈴木麻優元騎手の引退セレモニーに集まった方々。久々に水沢競馬場のパドックがぎっしり埋まった。気仙沼からも同級生が駆けつけた。
セレモニーは明るい雰囲気で執り行われたが、鈴木麻優元騎手が挨拶途中でいきなり声を詰まらせた。「運動神経が鈍くて馬に遊ばれっ放しの自分が67勝もできるなんて...」
おそらく色んなことが去来したと思う。それでも気を取り直して「これから馬に騎乗して応援されることがなくなるのは寂しい気もしますが、新しい道に進んでも応援をよろしくお願いします」と締めた。
新しい道とは"自称"競馬評論家。すでにネット競馬、日刊スポーツで予想デビュー。「騎手目線で予想をし、馬券を当てて帯封を取りたい」とのこと。
3月29日、グリーンチャンネルの岩手競馬情報番組「iチャンネル」でも予想を披露してくれた。あやめ賞の予想は◎キャクタス、〇スターギア、▲バレンティーノ。果たして結果は如何。
高橋悠里騎手は4月上旬から韓国・釜山競馬場で騎乗する。韓国での騎乗は2015年以来、2度目。その時はソウル競馬場が主戦場だったが、今度は釜山がメイン。
高橋悠里騎手「前回は26勝をマークしましたが、今回は具体的な数字目標を考えていません。初心に返って騎乗に臨みたいと思っています」。
健闘を祈りたい。
2日メインは「エイプリルカップ」(B2 水沢1600m)、12頭立て。上がり馬、格上馬、好調馬がそろい、おもしろいメンバー構成となった。
主軸にワイルドロジャーを指名する。昨年12月、北海道A1から転入して一戦使って4着。オープン通用を証明し桐花賞へ選ばれたが、挫石のため出走を取り消し。
今シーズンが仕切り直しの一戦で、しかもB2へ降格。好走条件がそろったが、伸び切れず3着。久々の実戦でレース勘を取り戻していなかった印象だった。
しかし叩かれて気配上昇は確実。忙しいマイルに若干不安が残るが、総合力でカバー。岩手初勝利を飾る。
ウインバーニングは昨年1勝2着2回。毎回のように電光掲示板を確保するが、詰めの甘さがつきまとっていた。
それを払しょくしたのは短距離路線へ変更してから。ジリ脚が解消して好走を続けた。加えて今季の小林俊彦きゅう舎は絶好調。勢いに乗って1600mも突破する。
アルアンダルスは中央未勝利から転入後、6戦5勝。前走は2クラス上がってB2戦だったが、アッサリ逃げ切りを決めて3連勝。まだまだ伸びしろがありそうな内容だった。
今回はメンバーが骨っぽくなって正念場。大外も厳しい条件だが、仮に勝てれば今後も約束された。
マコトグナイゼナウは前走、ウインバーニングに0秒1差2着。シャープな末脚を披露した。流れに左右される面はあるが、これできっかけができたのは確か。格を前面に待望の白星を手にするか。
ウップスアデイジイは前回3着。最後のひと伸びが足りなかったが、休み明けを考えれば及第点。実戦2度目でさらに上を望める。
ワンドロップはマイペースの逃げに持ち込めれば粘り発揮。同型をさばくのがカギだが、願ってもない内3枠を引き当てた。
◎⑥ワイルドロジャー
〇①ウインバーニング
▲⑩アルアンダルス
△⑧マコトグナイゼナウ
△⑦ウップスアデイジイ
△②ワンドロップ
<お奨めの1頭>
9R チャイヤプーン
2歳最優秀馬が満を持して始動。まだ荒削りな面あるが、逆にスケールを感じさせる。岩手クラシックの主役になれるか注目
新年度4月1日(日)が2018年度の岩手競馬開幕日。いきなり日曜日から火曜日(3日)の変則開催となる。
本当は3月31日(土)からスタートしたかったと思うが、岩手競馬は4月1日~3月31日が年度の区切り。年度をまたぐ訳にはいかなかった。
それに伴い、毎年度開幕日を飾った3歳・スプリングカップは2週間後の4月15日(日)に実施され、開幕初日メインは3歳牝馬重賞「第43回あやめ賞」(水沢1400m)。
背景は4月22日、"グランダム・ジャパン2018"3歳シーズン「第18回留守杯日高賞」(水沢1600m)が控えているから。全国交流は他地区との兼ね合いがあり、この日は不動。
必然的にトライアル・あやめ賞は3週前には実施しなければハードローテーション確実。とりわけ調子の波が激しい3歳牝馬は間隔を開けなければ過酷となる。
以上の理由だけではない。あやめ賞の1着賞金が150万円から250万円へアップ。本番・留守杯日高賞も250万円から300万円へ増額し、いかに牝馬シリーズを重要視しているのがうかがいしれる。
スターギアを本命視するのが妥当だろう。昨シーズン2歳交流は北海道勢が席巻。ほかの重賞もほぼ北海道から移籍した組が優勝した。
スターギアも北海道2勝2着2回から転入。岩手初戦、3戦目の2歳A級戦を圧勝し、寒菊賞、金杯2着。2戦を制したチャイヤプーンは2歳最優秀馬に選ばれ、スターギアのレベルも推して知るべし。当然だが、チャイヤプーンも北海道から移籍した。
あくまでもあやめ賞は留守杯日高賞へ向けた叩き台だが、以上の実績を考えれば余裕で勝てるはず。好発進を決める。
一つ気になるデータがある。あやめ賞の過去5年、1番人気<2.1.2.0>と複勝率は100%だが、意外に取りこぼしも多い。この時期は発情期と重なるのが理由だが、他の陣営にも逆転の可能性がある。
バレンティーノは門別1000mの2歳新馬戦1勝のみだが、笠松移籍後もラブミーチャン記念2着、ライデンリーダー記念、ジュニアクラウン3着。
中央へも積極的に挑戦して中京500万下7着(0秒6差)、前走も阪神で0秒5差9着と健闘した。
400キロ前後の小柄な牝馬で阪神を3月17日に使い、その直後に水沢へ移動。体重減が若干不安だが、実力的には間に合うはず。鞍上に主戦だった佐藤友則騎手を指名し、意欲満々。
キャクタスはデビュー2戦目の中山芝1200m2着から3戦目、同じ舞台に1着。その後は500万下で頭打ちとなり、岩手へ新天地を求めてきた。
特別開催は未経験のダート対応を試す一戦だったが、直線伸びてニッポンダエモン、リュウノムーンに次いで3着確保。この2頭は牡馬クラシックをにぎわす有力馬。いろいろな意味で収穫が多かった。
マイルから1400m短縮は望むところだし、コースにも慣れたのは確実。ただ、前走は砂を被らなくてよかった8頭立て8枠だったが、今度は真ん中の5番枠。ポジション取りが最大のカギとなりそう。
ピーベリーは芝1000mを舞台にデビュー2連勝。2ヵ月ほど休養してプリンセスカップへ臨んだが、逃げて失速12着。初ダート、休み明けがこたえた。続いてJRAにも挑戦し、16頭立て16着、タイム差は1秒5。ダート克服が課題だが、好枠を引き当てた。マイペースなら。
リュウノフラットはデビュー2戦は大敗だったが、以降は安定。最終2戦を勝ったスターカネサダ、エルノヴィオは実力馬。それを考えると軽視できない。
ベストロードは芝・若鮎賞を制したように本質的には芝馬だが、軽い馬場ならダートもこなせる。
◎⑩スターギア
〇⑦バレンティーノ
▲⑤キャクタス
△③ピーベリー
△②リュウノフラット
△⑧ベストロード
<お奨めの1頭>
3R リガードリング
前走2着確保したのに加え、このメンバーでは走破タイムが出色。順当に勝利をモノにする
★春競馬開幕、そして4月1日から2018年シーズンがスタート
3月21日から始まった春の岩手競馬。今日26日までが2017年シーズンという事になり、4月に入って1日の日曜日からいよいよ2018年シーズンがスタートします。
カレンダーの配置の都合により最初が日曜スタートの変則日・月・火開催、続いて通常通りの土・日・月開催という形になりますのでお間違えなく。
開幕日の4月1日には3歳牝馬の重賞・あやめ賞が、また4月8日には古馬重賞・赤松杯が行われます。特に赤松杯には有力馬が多数登場の見込みで、今シーズンの勢力図を占う戦いにもなるでしょう。
まもなく始まる2018岩手競馬をお楽しみに。
さて、冬休み明けの今開催ですが、レースの傾向は全般的には"いつもの春の傾向"にあると思われます。
初日の21日は良馬場で全体に時計がかかり気味。22日は雨になって高速化。2日開いて25日はまた徐々に時計が掛かるようになっていました。
これまでも春先は乾いた馬場なら時計を要し雨が降れば一転して高速馬場でもかなり速い方に振れる・・・というのがパターンでした。今年も、昨年ほどではないにせよ基本的に同様の傾向に感じます。タイムこそ昨年同時期ほど遅くないですが上がりを要し、とりわけ最後の直線などはハロン14秒台後半まで落ちていわゆる"脚があがる"格好になる馬が目につきます。
こうした傾向はある程度開催が進むまで、あるいは何日か雨が続いて水分が大幅に増えるまで変化がないのも例年のパターン・・・だということも覚えておくと馬券戦術に役立つと思います。
3月26日のメインレースは第11R、A級一組・ダート1600mの桃花特別です。ユッコやミラクルフラワー、ダンストンリアンらの重賞勝ち馬が登場する一方、11頭中4頭が転入(再転入馬含む)馬となっています。そのあたりの力関係の比較が悩み所になりました。
本命は(9)コウギョウダニエルを狙います。
昨年12月に転入してからの初戦は1300m戦で2着でしたが返す刀の次戦は1600mで完勝。相手関係が楽だったのはあったにせよ力量は見せていますし、距離もマイルくらいが手頃ではという手応えがありました。今回はその時に比べれば相手強化となるものの距離やコースを考えれば有利さがある印象です。脚質的にも計算しやすいのは強み。
対抗は(3)ヒドゥンブレイドを。こちらも昨年12月に転入しあっさり連勝。重賞挑戦では跳ね返されたとはいえこの馬も現状のメドは立てている段階です。そしてこの馬からすればここは前走よりは戦いやすい相手関係とも言えるはず。連勝した時の走りの再現を期待。
三番手は(10)ダンストンリアンを狙ってみましょう。昨冬の終盤は1800m・1900mといった長めの距離を走ってきていますが本来はマイル以下が合う馬。力関係もさほど見劣りはないはずです。すんなりと流れに乗れるようなら上位争い可能と見ます。
以下はやはり実績馬から(6)ユッコ、(11)スパンコール。どちらも初戦よりは一叩きされてからがいいでしょうが、条件的には手頃なはずだけに地力を発揮してくる可能性に注意。
●11Rの買い目
馬単(9)=(3)、(9)=(10)、(3)=(10)、(9)→(6)、(9)→(11)
岩手競馬の全レース予想を公開中!「岩手競馬・勝ちそーチャンネル」へ
★オッズパークLOTO 5重勝/3月26日(対象8R~12R)
8R/評価A: 2番 評価B: 7番 穴:4番
9R/評価A: 2番 評価B: 7番、 1番 穴:4番
10R/評価A: 4番 評価B: 1番 穴:2番、7番
11R/評価A: 9番 評価B: 3番 穴:10番、11番
12R/評価A: 6番 評価B: 7番 穴:1番、3番
2年連続年度代表馬ラブバレットが25日、12Rの「スプリント特別」(水沢1400m)が早くも動く。
3月上旬、菅原勲きゅう舎へお邪魔して洗い場でラブバレットと再会したが、気ヅヤの良さにびっくり。馬体の張りも素晴らしかった。
昨年、根岸ステークスへ挑戦したとき激しいレースだった反動が大きく、始動がかきつばた記念までずれ込んだが、今年はまったく影響なし。むしろ今年こそ大仕事をやってくれそうな予感を抱かせてくれる状態だった。
春の最大目標は4月18日(水)、「東京スプリント」(JpnIII 大井1200m)。悲願のダートグレード制覇を目指す。
菅原勲調教師「根岸ステークスへ連続挑戦しましたが、前半3ハロン33秒9の超ハイペース。サイタスリーレッドの2番手につけましたが、さすがに直線で一杯。それでも見せ場は作ってくれました。確かにペースも速かったけど1400mが長い印象。坂もこたえましたね。大井は直線長いのが若干不安ですが、平坦なので我慢できるのでは―と思っています」
今回、ほかの7頭が定量に対し、ラブバレットは2キロ増の58キロだが、絶対能力の違いでカバー。まずは好発進を決め、目標にまい進してほしい。
単不動、焦点は相手捜しに絞られ、筆頭はスナッチアキス。中央ダート1200mで2勝2着1回。ほかにダート1300m2着1回から転入。今回は8月以来の実戦を考慮して能力検査を叩いて臨む。
クラスが1000万下なら岩手オープン通用。時計のかかる水沢が対応できるか―がカギだが、適性はお墨付き。
レイズアスマイルは昨年7勝2着4回。短距離をメインに1600mまで好走を続けた。折り合いが課題だが、水沢でも結果を出して成長も明らかだった。今季はA級馬が相手になるが、1400mまでなら持ち時計から通用十分。
ダンストンレガーメは北海道代表で2歳交流・知床賞を制し、そのまま岩手へトレード。昨年はあやめ賞、留守杯日高賞と3歳牝馬重賞2勝をマークした。
以降は勝ち星から遠ざかったが、条件も合わなかった。マイル以下が活躍の舞台と見れば1400m短縮は歓迎。ここをきっかけに反撃に転じる。
メイショウサギリは中央未勝利から転入後、7連勝を含んで通算9勝。走るたびに力をつけてきた。メンバーは一気に強化されたが、ここで上位確保できれば今後のメドが立つはず。
◎⑤ラブバレット
〇④スナッチアキス
▲⑦レイズアスマイル
△①ダンストンレガーメ
△⑧メイショウサギリ
<お奨めの1頭>
4R ゼンザイ
昨年未勝利に終わったが、C2最下級へ降格なら能力上位は明白。一昨年8月以来、久々の美酒を味わう