先週19日から特別開催がスタート。クラス再編成により格上馬が最下級へ急降下したケースが多く、結果も格上が優位。特にC2条件は比較的、本命サイドで決着した。
加えて先行優位の傾向も強かったが、後半になって荒れ始めた。特に力の序列が決まっていない3歳戦は波乱の連続。上位クラスも荒れムードだった。
また初日(19日)、2日目(20日)の前半戦は順当、後半から荒れてきたが、3日目は2、3レース以外は高配当が連発。逃げ先行もほぼ壊滅状態となった。
果たして今週はどのような傾向になるのか。2回使い(C2)はある程度、力量比較がしやすいが、上級になると混戦ムード。
一つの対策法として言えるのはパドックの状態把握。今の時期は気ヅヤ、馬体の張りなどが分かりやすい。テシオ情報局のツイッターでパドック印象を報告したが、メイン9R「春風賞」(B1)で②グエンザップ、⑨アフリカンハンター、⑥セユウレインボー、⑩マイネルナロッサをピックアップした。
結果は1着・マイネルナロッサ、2着・アフリカンハンター、3着・セユウレインボー。パドック印象が大きいことを改めて実感。みなさんもしっかりチェックしてほしい。
26日メインはA級二組「東風特別」(水沢1600m)。いよいよオープン戦がスタートするが、いきなり難解なメンバー構成となった。
主軸にナムラハンベエを抜てきする。阪神ダート1700m・2歳新馬戦2着。以降も一度12着のほかは堅実に上位を確保した。
しかし未勝利に終わり、高知へトレード。2着2回後、5戦目に待望の初勝利を飾り、一戦置いて2勝目をマーク。直後に岩手入りを果たした。
何と言っても強みは2月まで実戦を使っていたこと。他は2ヵ月半、3ヵ月の休養明けに対し、このアドバンテージは当然大きい。中間の追い切りでも動き、いきなり勝ち負けに持ち込める。
トーホクアローは無事これ名馬を地で行くタイプ。桐花賞へも4年連続で出走を果たし、3着1回4着3回。どんな相手でも直線で確実に台頭するが、追い込み脚質のため弱い相手でも取りこぼすケースも多々。入着止まりも十分考えられる。
とは言え、水沢1600mは6勝2着4回。コース勝ち星をすべて水沢マイル戦で上げているように条件ベスト。リーディングジョッキー・山本聡哉騎手の腕も勝利を後押しする。
リトルキングは昨年5勝2着2回3着5回。相手なりに駆ける堅実さが最大の武器。その反面、最後の爆発力に欠けるケースもあり、勝ち切れるかどうか。
ただ昨年の特別開催を快勝したように久々を苦にしない気のいいタイプ。仕上がりの早さで好勝負に持ち込む。
マウントマズルは1年休養を経て中央から転入。なかなか戦闘モードにならなかったが、終盤にようやく復活ムード。いい形でシーズンを終えた。今年こそ秘めた素質を開花させたい。
ブルースイショウは北上川大賞典で3着確保。旧地でもオグリキャップ記念、六甲盃3着と長丁場で本領を発揮した。今回はマイル対応と休み明けが不安だが、地力上位。
タフガイはB2からA級にジャンプアップだが、レースセンスの良さが売り物。
◎(9)ナムラハンベエ
〇(1)トーホクアロー
▲(6)リトルキング
△(11)マウントマズル
△(4)ブルースイショウ
△(12)タフガイ
<お奨めの1頭>
6R マイネルボンド
前走はプラス15キロの体重増と短距離戦にとまどって4着。ひと叩きされて今度は首位を譲れない
先日15日、高知競馬場でJpnIII「黒船賞」が行われ、岩手からラブバレットが挑戦した。
トウケイニセイ記念を優勝後、福島県のテンコートレセンで乗り込み、レース2週間ほど前に水沢へ帰郷。12日に水沢を出発し、17時間半かかって高知入りした。
さすがに長距離輸送がこたえたのだろう。ふっくらしていた体がすっきりして若干あばらが浮いていた。その影響か珍しく入れ込みが目につき、笠松グランプリとは雰囲気が違った。
内枠も厳しかった。当日は内が深く、不良馬場の発表だったが、力の要るコース。押し出される格好で逃げの手に出たが、ダノンレジェンドのマークもきつく3コーナーで一杯。7着も仕方なしだった。
結果からさかのぼれば敗因はいろいろと考えられるが、負けは負け。力不足だったと判断するべきだろう。
次走予定は4月6日、東京スプリント(JpnIII 大井1200m)。もちろん状態を見ての決断だが、今回の敗戦を糧に捲土重来を期す。
20日メインはB1一組『花巻御食事処「山水」賞』(水沢1800m)。A級から降格、1800m延長とエイトプリンスに好走条件がそろった。
中央1000万下、大井B2から転入。移籍3戦目の芝交流・せきれい賞(2400m)で3着を確保し、3走前には盛岡ダート1600mを圧勝した。
その直後、脚部不安が発生し3ヵ月の休養。12月末に戦列に戻り4着、トウケイニセイ記念6着でシーズンを終了した。
今季はB1へ降格し相手有利は明白。距離も長い方が合い、A級復帰へ好発進を決める。
逆転筆頭はレディアントデイズ。昨年3月の特別開催を3着にまとめ、2戦目から2連勝。幸先のいいスタートを切ったが、以降は精彩なし。なかなか疲れが取れなかった。
しかし終盤になって反撃。最終戦を快勝し、ようやく勢いを取り戻した。寒い季節が活躍のとき。単まで十分。
ケイジースワローは9戦8勝2着1回。完全に岩手の水が合った。C1からいきなりB1へジャンプアップだが、スケールの大きさで突破するか注目。
キーマスコットは水沢<4.2.1.1>とコース適性は相当。小柄な牝馬ゆえ平坦小回りがあったと解釈して間違いない。仕上げにも手間取らず、いきなり勝ち負けまで。
スパンコールは切れる末脚が武器。牝馬交流・ビューチフルドリーマーカップでも3着に善戦した。ハイペースで一気台頭。
エリモサプライズは北海道A2から移籍初戦で豪快な3角まくりで2着。2戦目は凡走したが、実力的にも引けを取らない。
◎(9)エイトプリンス
〇(4)レディアントデイズ
▲(7)ケイジースワロー
△(3)キーマスコット
△(5)スパンコール
△(8)エリモサプライズ
<お奨めの1頭>
4R レオパルドゥス
本質的には追い込みタイプで狙いづらいのは百も承知。しかし最下級C2なら自力で展開を切り開けるに違いない
岩手競馬は2ヵ月あまりの冬休みから明け、ついに再開。19日から28日までの特別開催が始まります。また岩手競馬をよろしくお願いします。
それに先立ち寒菊賞を制したイチダイが3月12日、JRA・中山500万下(芝2000m)へ挑戦。生涯初めての芝が舞台だったが、3着に健闘した。
続いてラブバレットが15日、高知・黒船賞(JpnIII)へ挑戦。内枠(3枠)に入り、包まれるのを避けて逃げの手に出たが、3コーナーでダノンレジェンドに早めに交わされたのが致命傷。直線一杯7着に終わった。
当日は前日の雨の影響で不良馬場だったが、内が極端に深くラブバレットには不運だったのは事実。幸いレースの反動が少なく、状態が良ければ東京スプリント(大井1200m JpnIII)へ向かいたいと菅原勲調教師。捲土重来を期す。
19日メインはB1級二組「春の扉賞」(水沢1600m)。今開催から格付けが再編成され、大幅にクラス変動。休み明けに加え、上がり馬、降格馬の力比較も大きなファクターとなり、波乱の要素も十分ある。
主軸にロケットボールを指名する。昨年5月、北海道1勝、大井1勝から転入。堅実な差し脚を武器として<3.3.3.1>。馬券対象から外れたのはわずか一度のみと抜群の安定感を誇った。
昨年、転入2連勝後、軽い骨折で3ヵ月の休養を余儀なくされたが、復帰戦2着。休み明け実績も強調材料となる。
逆転筆頭はエアラギオール。中央ダート3勝・1000万下に在籍。岩手入り後、青藍賞3着、北上川大賞典4着にまとめた格上の存在がB1降格は恵まれた。
その反面、勝ち味に遅く2着1回3着2回が最高。岩手未勝利が気になるが、相手が緩和され、待望の勝利まで。
タイセイオーシャンは金沢C1から転入して4勝2着5回。依然、底を見せていない。クラスが一つ上がり、メンバー強化が微妙だが、岩手の水が合ったのは確実。ここも突破ならオープン入りも夢ではない。
ドリームカトラスは中央芝5勝、笠松6勝・A級からトレード。初戦・白嶺賞はしんがり11着に沈んだが、その一戦のみで終了。3ヵ月の休養でリフレッシュできれば旧地実績からも通用するはず。
同じ意味がワールドブルーにも言える。中央2勝、高知18勝。岩手では3着1回までだが、ひと息入れて反撃に出るか。
ノーティカルスターは追い込みタイプゆえ展開が大きなカギを握るが、通算9勝のうち8勝がマイル戦。前崩れの展開になれば台頭十分。
◎(5)ロケットボール
〇(6)エアラギオール
▲(3)タイセイオーシャン
△(2)ドリームカトラス
△(9)ワールドブルー
△(4)ノーティカルスター
<お奨めの1頭>
4R ココロノママニ
中央芝1200m1勝から転入してB2戦で2着確保。冬場に高知・黒潮スプリントへ挑戦した。今回は最下級C2へ降格は見逃せない
★ゴールデンジョッキーズシリーズ第3戦は陶文峰騎手が優勝!そのまま総合優勝も獲得!
10日に行われた『ゴールデンジョッキーズシリーズ第3戦』は3番人気のイルポスティーノが優勝しました。
陶文峰騎手が騎乗した同馬は一周目のスタンド前直線で後続を一気に引き離す作戦に出て、その意表をつく作戦を最後まで押し通して勝利。騎乗していた陶文峰騎手はここまでの2戦でのポイントで最下位でしたが、この勝利によって一気にシリーズ総合王者の座を獲得しました。
●9Rの買い目
馬単(1)=(2)、(1)=(7)、(2)=(7)、(1)→(4)、(1)→(8)
岩手競馬の全レース予想を公開中!「岩手競馬・勝ちそーチャンネル」へ
いよいよ10日、「ゴールデンジョッキーズシリーズ第3戦(最終戦)」が水沢1900mを舞台に行われる。
第2戦を終了した時点での暫定1位は南郷家全騎手(26P)。仮に優勝すると2年連続。2位は阿部英俊騎手(24P)。3位は村上忍騎手、坂口裕一騎手、関本淳騎手が同点(21P)で並んでいる。
実は以上の5騎手は正直なところ、あまりいい馬に乗っていない。一応、3戦とも各騎手にランク付けの馬が騎乗。2戦までいい馬に乗っていると、3戦はあまり成績がいいとは言えない馬が当たる。
今回はそれが輪をかけて極端になっており、本当に最終戦まで目が離せなくなった。
主軸選びにも迷ったが、最終決断はトーホクアロー。詰めの甘さがつきまとうものの、桐花賞4着の実績を重視した。
大晦日の桐花賞はナムラタイタンが優勝。2着にコミュニティ、3着にライズラインが入り、ファン投票どおり順当に決まった。
トーホクアローはこの3強に次ぐ4着なら、大健闘といっていいだろう。これで桐花賞4年連続で出走し、3着1回4着3回の成績を残したことになる。
今回は自己条件に戻ってB1同士の戦い。メンバーが大幅に甘くなった上、前回と同様、長距離1900mが舞台。勝つお膳立ては整った。鞍上は弟から兄・山本政聡騎手にスイッチ。
ただ相手が楽になっても取りこぼし多いのがトーホクアロー。他の馬もつけ入る余地は十分にある。
イルポスティーノは南関東B3から転入初戦3着。決め手勝負の差でデルマシシマルに先着を許したが、中央ダート1800m、2400mで2勝。南関東時代の1勝も1800mでマークし、距離延長は望むところ。陶文峰騎手が一発を決めるか。
ゴッドバローズは水沢に舞台が替わって3勝2着1回。自慢のスピードに磨きがかかっている。1900mも3走前のひいらぎ賞2着でこなせることを証明済み。折り合いもつき、3連勝も十分。冬場になって大活躍、菅原俊吏騎手が騎乗する。
デルマシシマルは北海道B1から転入。初戦は最後方から一気に台頭して0秒3差4着。2戦目の銀嶺賞は好位キープから2着確保と一戦ごとに上昇ムード。今季リーディングをほぼ確定させた山本聡哉騎手の手腕が不気味。
マンボプリンスはひと頃、精彩を欠いていましたが、前走2着でようやく復調気配。1900mを味方に上位を狙う。鞍上は現在、3位につけている坂口裕一騎手。
ダイワエクシードは中央1勝から移籍戦の不来方賞を圧勝。ダービーGPは相手が強く10着に終わったが、自己条件に戻った前走3着。同型の出方が気になるが、木村騎手のピンチヒッター・小林凌騎手がどう御すか楽しみ。
◎(4)トーホクアロー
〇(12)イルポスティーノ
▲(9)ゴッドバローズ
△(7)デルマシシマル
△(1)マンボプリンス
△(6)ダイワエクシード
<お奨めの1頭>
8R エリー
目下2連勝と本格化を迎えた。内で砂をかぶっても我慢できるようになったのが最大の収穫。ここも期待に応える