変則開催となったGW、明日火曜はその前半の目玉、重賞・留守杯日高賞が行われます。今年で8回目、3歳牝馬による春の決戦として定着したこのレースには12頭が出走してきました。
その中でトライアル・菜の花賞から転戦してきたのが8頭。他の4頭が他ルートからとなりますが、4頭中3頭が重特戦初挑戦、2頭は現時点で未勝利という実績を見る限り、やはり中心は菜の花賞組、中でも1〜4着と上位に入った馬たちが有力とみる事ができるでしょう。
実際、過去5年の日高賞の結果を見ても、ほとんどの場合菜の花賞上位馬が日高賞でも上位に来ています。
昨年は菜の花賞1〜4着が、着順を変えつつ日高賞でも1〜4着。これはちょっと極端ではありましたが、ここ3年、菜の花賞上位馬は日高賞でも掲示板圏内を占めており、両レースの間の関連性は非常に強くなっています。
実は「菜の花賞優勝馬が留守杯日高賞を勝った」のは第1回のセイントリーフと昨年のパラダイスフラワーの2頭のみ。菜の花賞優勝馬にとっては相性が悪そうな印象ですが、
しかし菜の花賞優勝馬の留守杯日高賞での成績をみると【2−1−1−3】、掲示板を外したのは2頭しかいません。また、「菜の花賞2・3着馬で留守杯日高賞を勝った馬」は0なのですから、菜の花賞1着馬にとっては好相性と言うべきです。
こんな前ふりをしたなら本命は菜の花賞勝ち馬・マサノパンダか・・・ということになるのですが、ここはあえて「勝ち馬0」の菜の花賞2着馬・ピンクゴールドを本命に推したいと思います。
まず前走。412kgという馬体重ながら後方から捲ってきた内容が秀逸。最後は競り負けた格好でしたが、しかしゴール寸前まで攻め続けており、決して簡単にやられてしまったわけではありません。
あの内容で、馬体重が通常に戻っていたら。戻らないまでも増えていたら・・・。前走以上のしぶとさを発揮すると考えるのが当然です。
もちろん、“さらに減っているかも”とか、相変わらず差し馬に辛いコース状態、外を回ってこれるだけの余裕があるか?とか不安はありますが、この馬の脚質・今後伸びていく距離を考えれば狙い目はここ。強気で狙ってみましょう。
マサノパンダは対抗に。特別戦初挑戦で初勝利。それはもちろん能力の高さのたまもの、しぶとい先行力はここでも当然上位です。ただ、前走はいろいろとうまくいった感があり、完全再現がなるかというと「?」。
3番手はモエレアンドロメダ。おそらくマイルでは距離が足らず、捲り切るには展開の助けが必要。では今回はどうなるか?ピンクゴールドが早めに動いていく事で前走同様の流れが期待できるのではないか。そこを狙っての3番手。
恐らく上位2頭が抜けており、それ以外は少し差があると思いますが、あえてもう少し加えるならばミラクルジョンコとカネショウプルートでしょうか。
ミラクルジョンコの前走3着は決してフロックではないはず。それは昨年の実績からも分かります。ただ、前走のようにすんなり先行できるかどうか?外枠ではちょっと辛いかも。
カネショウプルートは、このメンバーではまだ少しパンチ力不足でしょうが、常に優秀なタイムで走る馬、時計優先の高速決着になればチャンスが出てくるかも。
買い目は馬単6→7が本線。裏目7→6を押さえつつ、他は3着のヒモに。理想は6→7→9・10・11。強気で行きます。
◆お奨めこの一頭
3R:ムーンロード
前走は逃げ馬に少し辛いコース状態、その上早くから突かれたせいで止まったが、それでも大負けしていないし好タイム。周りの目は差し馬に集まりそう。チャンスだ。
28日(月)メインはB1級馬によるマイル戦「第8回新緑賞」。前走、岩手日報杯(水沢2000m)に出走したメンバーが10頭中6頭。まずはそのレースを振り返ってみたい。1番人気に支持されたのはニシノグレイシャ。小林騎手が出ムチを入れて果敢に先行したが、これは前々走、絶好の3番手をキープしながら、直線で伸びを欠いて4着に敗れた反省から。ニシノグレイシャはいい脚を長く使える半面、ピリッとした決め手がないため、逃げの戦法がズバリはまって2着サクラアリエルに0・6秒差で完勝した。
以上の結果から今回もニシノグレイシャを主軸視するのが妥当だろうが、2000mから1600mへ舞台が替わったのが大きなポイント。先にも記したが、ニシノグレイシャはゆったりとした流れで全能力を発揮できるが、マイルの忙しい競馬は本質的に合わないのではないか。事実、マイル通算成績でも<0.1.2.6>といまだ勝ち星がなく、その点が気になるところ。
それならば岩手日報杯は距離の壁に泣いたオリエントボスが反撃に転じると決断し、◎に指名したい。水沢マイル戦は3勝2着2回。前々走の休み明け初戦もマイル戦だったが、中団キープから豪快に抜け出してハイタイムで圧勝した。年々、ズブさを増して距離の融通性を備えてきてはいるが、やはりベストの舞台は1400〜1600m。ここは打ってつけの条件と見ていい。
(オリエントボス 写真・佐藤到)
逆転筆頭はダンストンリアル。昨年9月、地元重賞で行われたダービーグランプリ(6着)を含めて18戦1勝のみ。堅実に着は拾っていたのだが、あとひと押しが足りなかった。しかし10月以降は別馬のように快進撃を続け、近7戦は4勝2着3回と地力アップが目覚しい。仮にここを突破できるようならA級でも通用は間違いなし。今後の試金石となるか注目してみたい。
ニシノグレイシャの評価を下げてしまったが、それでも▲は譲れない。マイルが合わないと書いたが、オッズパークグランプリでマークした水沢1600m1分39秒9(5着)はメンバー中一番のタイムだ。
他にも昨年終盤にようやくひと皮むけたサクラアリエル、荒尾から浦和で3連勝マークしたテンショウタイヨウ、うまく先手取れれば渋太いダンストーンアレスなど伏兵も散在。距離が勝敗のカギを握るおもしろい一戦となった。
◎ ?オリエントボス
○ ?ダンストンリアル
▲ ?ニシノグレイシャ
△ ?サクラアリエル
△ ?テンショウタイヨウ
△ ?ダンストーンアレス
3連単は4、10、1のボックスが本線だが、5の4点ボックスの手もある
馬複は4−10、1−4、4−5、1−10
<お奨めの1頭>
8レース イブキミーティアー
園田で9勝をマークしてA1級へ在籍。05年10月以降、白星から遠ざかっているが、C1級編入は明らかに恵まれた格付け
岩手競馬の情報満載「週刊テシオ情報局」
http://www.tesio.jp/top.html
27日(日)メインはC1級「第34回石桜杯」(水沢1800m)、10頭立て。この石桜杯とは、盛岡地方裁判所内にある巨大な花崗岩の狭い裂け目から割って毎年、元気に桜を咲かせる“石割桜”から命名したもの。1923(大正12年)には国の天然記念物に指定され、現在も多くの観光客が同所を訪れている。
今年は全国的な傾向でもあるのだが、桜の開花が非常に早く石割桜もすでに葉桜となった。しかし樹齢360年以上といわれる由緒あるこの石割桜を、一度は観桜する価値はあるかもしれない。
(写真・佐藤到)
さて本題。一長一短のメンバーがそろい、ちょっと難解な一戦となった。人気はテンポウキングが集めそうだが、大屋梅賞で3着。これはコスモパライソが逃げ、2番手ブライティアメセナの行ったきりで決まったもの。テンポウキングには明らかに不利な流れだったが、最後の伸びに不満が残ったのも事実。それならば思い切って岩手初戦を圧勝したピエナテンイヤーズを主軸に抜擢してみたい。
中央0勝2着2回(ダート1800m、芝2000mで連対)から一昨年11月、佐賀へ転籍。B1に格付けされ、2着2回3着3回。結果的に未勝利に終わったが、同クラスでマズマズの成績を残して岩手に転入。初戦を鮮やかに逃げ切り、生涯初の白星を飾った。このレースはマイペースに持ち込んだものだが2着に0・8秒差をつけ、走破タイムが1分28秒9。これは馬場差を考慮しても非常に優秀な時計だった。1800mも経験豊富で<0.2.3.8>と、おそらく最も得意とする距離と解釈して間違いない。
ただ一つ気になったのが、大幅な体重減。佐賀で3月8日に走ったときが421キロで前走がマイナス18キロの403キロ。長距離輸送の影響だったとはいえ、あまりにも減り過ぎ。この反動が不安点となるが、中央在籍時はずっと400キロ前後で出走しており、403キロは本来の馬体重だったかもしれない。さて体重減が吉と出るか、それとも凶と出るか…。
相手筆頭はカリズマウイッシュ。中央4戦0勝から昨年8月に岩手に新天地を求め、3歳C3からスタート。一戦ごとに相手が強化されながら、すべて3着以上にまとめ通算5勝。前走は発馬で出遅れる不利をアッサリ克服し、豪快なマクリを決めて快勝した。前走タイムは他に比べて見劣るが、依然底を見せていないのが魅力だ。
前記テンポウキングは10歳馬ながら衰えなし。前回は展開のアヤと見れば巻き返す余地は十分にあり、同じ意味がマイディザートにも言えそうだ。
以下、荒尾遠征後も好調持続ヤマニンリボールト、大屋梅賞を見事に逃げ切ったコスモパライソも軽視はできないだろう。
◎ ?ピエナテンイヤーズ
○ ?カリズマウイッシュ
▲ ?テンポウキング
△ ?マイディザート
△ ?ヤマニンリボールト
△ ?コスモパライソ
3連単は5、2、4のボックスを厚めに5、2の2頭軸から4、1、6、8へ流し
馬複は2−5、4−5、1−5、5−6
<お奨めの1頭>
9レース ブラーボウッズ
前走・栗駒賞は流れも合わず5着。しかし今回は先に行きたい馬がそろってハイペース必至で、豪快に抜け出す
岩手競馬の情報が満載!週刊テシオ情報局
http://www.tesio.jp/top.html
ウワサのCMキャラクター&スポークスマンは、東幹久さん!みなさんの推理は当たりましたでしょうか?
東幹久さんといえば、正統派二枚目俳優として誰もが認める存在。トレンディードラマ全盛期にはその一翼を担い、また「芸能人は歯が命」というキャッチフレーズのCMで有名になったほか、現在ではバラエティーもできる役者として活躍の場を広げています。そんな東さんが岩手競馬のために一肌脱ぐことに決めたのは、ひとつは子供の頃からお父さんに競馬場に連れられて以来、馬が大好きであること。早速行われたCMの撮影でも、馬を洗う手つきがいいと評判になっています。そしてそして!やはり昨年のNHK朝の連続テレビ小説「どんど晴れ」に出演したことが、東さんの中で大きかったそうです。
ドラマを見ていない方も少なくないと思いますが、東さんの役どころは舞台となった老舗旅館『加賀美屋』の長男・加賀美伸一。旅館の発展を願い頑張っていたところに従兄弟の柾樹が婚約者で主人公の夏美を連れて帰ってきたため、後継ぎ問題が持ち上がります。はじめは夏美と対立していた一家ですが、夏美の人柄に触れて誤解も解け、最後には皆で力を合わせて困難を乗り越えるという王道的ストーリーで、歴代朝ドラのなかでもかなりの高視聴率を記録しました。東さん自身は岩手ロケの機会はそれ程多くなかったと思われますが、それでも最終回のさんさ踊りシーンは実際のさんさ踊りパレードの中で収録が行われ、東さん始め出演者のみなさんの心に岩手の思い出が深く刻まれたようです。昨年末に放送されたスペシャル番組でも、主演の比嘉愛未さんや名女優・宮本信子さんらが口々に岩手の素晴らしさ、人々の温かさを語っていました。東さんは「ドラマの出演で岩手との縁があり、自分だけの力で売り上げが伸びるとは思っていないが、なにか参加させて頂きたい」と記者会見で語っています。
ファンのみなさんの反応は、私が聞いた限りではかなり好評です。予想以上に大物で正統派のタレントがキタ!という印象が強いようで、「JRAのCMに出ていてもおかしくないのに」とか、「こんな田舎まで来てくれて、その上どっかの携帯じゃあるまいし契約料0円とは…ミッキー男を上げたな」という声が聞かれました。また発表の日の県庁にも見物人がたくさん集まり人気も上々。東さんは「スケジュールが許す限りイベント等へも参加したい」とおっしゃっていますので、競馬場で大物俳優の生の姿に会える機会も何度かありそうですね。記者の「気合いは何馬力ぐらい?」との質問に、「一億馬力ぐらいですかね?一億馬力ってどのぐらいかわかりませんけど(笑)」と答えていた東さん。岩手競馬のために力を貸して下さいませ!!
ところで、表敬訪問の際に達増知事は「どんど晴れの加賀美屋は経営がピンチの時に全国の人たちから助けてもらいましたが、いまの岩手競馬はあのときの加賀美屋と同じです。ぜひドラマのように立て直して欲しい」ということを言っていました。でも加賀美屋は人々に誠意を尽くして力になり、感謝されていたから困ったときに助けてもらえたんですよねぇ。いまの岩手競馬は…どうなんでしょうか。。。
(文/写真・佐藤到)
金曜日、岩手競馬の新CMキャラクターが発表されました。シルエットで「大物登場」と言われてきたその人物は・・・岩手の老舗旅館・加賀美屋の支配人、加賀美伸一さんです・・・ではなくて、その役を演じた東幹久さんでした。
発表記者会見の際、東さんは「昨年はうまく立て直せましたが(ドラマ中の出来事を指す)、岩手競馬の立て直しにも役立てたら」と語っていました。記者からの半ば冗談交じりの質問に対し極々気軽に答えられた、という話ですが、そうなってほしいと切に願います。
対抗も先行馬からカソクを。この2戦、タイム的にはやや平凡ながらも、自身これまで好成績の無かった1800mで続けて好走しました。昨季から実質昇級となってこの走りは、つまりよほど好調だということ。この勢いには乗っておきたい。
勢いという点ではミズサワゲンキも注目。冬の間も荒尾で好走を続け、帰ってきても2戦して2着−1着と元気そのもの。特に前走、水沢マイルの良馬場で1分44秒3というタイムは、この馬としては過去最高の好時計です。恐らく好調のピーク、距離短縮もプラス。
差し馬勢では実績通り、マンジュデンツルギとマイネルイディオスを。マンジュデンツルギは10歳にして順調なシーズンイン。この距離は決してプラス材料ではないですが、好調さを買いたいところ。転入初戦を快勝したマイネルイディオスですが、タイム的には平凡で相手も軽すぎた感。しかし、東海地区で19戦してほとんど着外のない安定度は魅力です。
買い目は4番マイネルソルダネラから9番カソク、2番ミズサワゲンキへ。専門紙の印を見る限りやや人気薄だし、ボックスで手堅く抑えたうえで1・8を加えましょう。
印が割と偏りそうですが、恐らくそれほど実力差はないでしょう。高配当狙いのスタンスで。
◆お奨めこの一頭
6R:ラピッドプログレス
前走は展開利もあったが、このメンバーなら明らかにスピード上位。前走の再現狙える。