6月2日 第28回岩手ダービー ダイヤモンドカップ(3歳オープン 盛岡ダート2000m)
(ダイヤモンドカップ ゴール 写真・佐藤到)
1着 ゴールデンクリーク
誰もがエイプリルボーイの逃げを疑わなかったが、よもやの出遅れを喫し4番手からの競馬。板垣騎手も意外だったそうで「アレッと思った。あとから来るんだろうとも考えていたが、来る気配がなかったので行くしかない」と判断。押し出される格好でハナに立ち、1コーナーから2ハロンを14秒台に落とす。しかし直後につけたモエレハナオー=菅原勲騎手は楽をさせないとばかり、つついてラスト1000mから12秒台にペースアップ。
隊列は変わらず4コーナーに入ると逃げるゴールデンクリーク、中モエレハナオー、外リュウノツバサが横一線。人気3頭の激しい叩き合いとなったが、ラスト200mでリュウノツバサが一杯となって失速。
逃げ込みを図るゴールデンクリークに一完歩ごとにモエレハナオーが差を詰めにかかったが、馬体を併せるとゴールデンクリークがまたひと伸びしてゴール。着差はハナだったが、ゴール板がもっと先にあっても着順は変わらなかっただろう。
「直線でフワフワしてしまったが、並んだらまた伸びてくれた」と板垣騎手。また管理する村上昌幸調教師は「2戦リュウノツバサに負けたが、力負けだとは思っていなかった。距離が長くなったこととコース広い盛岡に替わったことが勝因。小回り水沢だとコーナーでもたついていた。それにしてもモエレハナオーの渋太さにはビックリ」とコメント。
次走以降についても質問が及ぶと「この一戦に全力投球だったので、まだ白紙。ゆっくり考えて今後を決めたい」
2着 モエレハナオー
ゴールデンクリーク1頭をマークする形でレースを進め、スローに落とさせないと2コーナーからゴールデンクリークに接近。3コーナーでリュウノツバサが動いたのを見てスパートをかけ、4コーナーでは間に入りちょっときついシーンもあったが、それをはねのけてゴールデンクリークとのマッチレースに持ち込む。ラスト100mでは1馬身あったが、一完歩ごとに差を詰めてハナ差まで肉薄したが、そこで脚色がいっしょになった。
「レースを完ぺきに運べただけに悔しい。向こうはトボけていたが、その分余裕もあった」と菅原勲騎手。
3着 リュウノツバサ
3番手外の絶好のポジションをキープし、4コーナーで馬体を併せるのも村上忍騎手のイメージどおりだったと思うが、ラスト200mで一杯となる。距離の壁ですかと村上忍騎手に向けると「どの馬も2000mを経験したことがなかったので何ともいえない」。
前半掛かったのは1周目スタンド前でほんの少し。あとは道中、楽に追走できたが、直線では前の2頭から離れる一方。ひとまず3着確保でメンツを保ったが、距離の壁かと思わせる内容だった。
4着 コンバットキック
後方2番手に待機し、ラスト1000mから動いたが、前の3頭を捕らえるほどの勢いが見られない。これは前残りの展開が大きかっただろうが、もっと速い時計にならないと苦しいかも。
6着 エイプリルボーイ
「今日は落ち着きがなかった。スタートがすべて」(阿部騎手)
この月曜日、久々に行われるレースがあります。8Rのフレンドリートロフィー・アメジスト賞です。
JRAとの条件交流戦である「フレンドリーカップ(古馬)」「フレンドリートロフィー(3歳馬)」は、昨夏の馬インフルエンザ騒動の影響で秋以降は実施されず、今回が実に10ヶ月ぶりに行われる事になりました。
そしてこのレースに、JRAから福永祐一騎手、中舘英二騎手、田中博康騎手の3名がやって来ます。
中舘騎手は現在JRAリーディング2位。福永騎手は、日曜日のダービーでモンテクリスエスに騎乗。もしダービーを勝ったとしたら、ダービージョッキー盛岡登場、ということになるわけですよね。
今この原稿を書いている時点はまだダービー出走前。結果はこれを読んでいる皆さんの方がご存じということで、福永騎手がダービーを制していたら、ぜひ皆さん、盛岡競馬場へなりたてほやほやダービージョッキーを見に来て下さい。
対抗は4番ゴールデンクリーク。リュウノツバサには2戦続けて敗れたものの、今季の重特戦成績1勝2着2回は高く評価するべき実績です。リュウノツバサを破るとすればやはりこの馬でしょう。
3番手は少し悩みましたが、6番エイプリルボーイとしてみました。優れたスピードを持つ馬ですが、スピード一辺倒の馬ではないはず。血統的には中距離馬、落ち着いたペースで逃げることができたら、また違った走りができる可能性があるでしょう。
コンバットキックは、恐らく万全の状態で挑んだ七時雨賞であの結果。やはり距離が応えた感があり、更なる距離延長では疑問符。モエレハナオーは2000mを折り合っていけるかどうか?鞍上がうまく乗りこなしたとしても掲示板までか。
穴で面白いとなると1番のクリティカルマスでは。父ジェリの血統なら距離もこなせるでしょう。未だ底らしい底を見せていない点も魅力です。
買い目は、恐らく4番9番が他をリードしていると見て、馬単9→4が本線、4→9が押さえ。その他は3着のヒモに。絞って勝負。
馬単9=4 3連単・3連復 9=4→(1・5・6)
◆お奨めこの一頭
6R:サンワードグロー
ここまで質の高いレースをしてきている点を評価。2番ケイジーウィザードが強力なライバルだが、あちらが勝ち味の遅さを見せているだけにこちらにもチャンス有り。
6月1日(日)メインはオパールカップ・トライアル「第9回ガーベラ賞」(3歳オープン 盛岡芝1700m)、10頭立て。このレースは『チャグチャグ馬コ杯』の冠がつき、当日は岩手名物のチャグチャグ馬コが間近でみることができる。
余談だが、今年のチャグチャグ馬コは6月14日(第二土曜日)に開催する予定となっているので、興味ある方は是非、ご覧になってください。
(テンショウベスト 写真・佐藤到)
ガーベラ賞はテンショウベストが中心。久々の白星を飾る。3月の特別開催でゴールデンクリークの2着と上場の滑り出しを切り、スプリングカップでも後方から鋭く伸びて0・1秒差3着。 阿久利黒賞は流れについていけず7着に敗れてしまったが、前走・七時雨賞では2番手の積極策からギリギリ粘って3着に粘り、本来の渋太さを取り戻した。
相変わらず勝ち味に遅く今シーズン未勝利だが、今回はデビュー戦(芝1000m)を圧勝、重賞・テシオ杯ジュニアグランプリ、特別・黄菊賞2着と連対100%を誇る芝が舞台。以上の実績はこのメンバーに入ると群を抜き、通算3勝目はほぼ手に入れた。
逆転筆頭はウィンエヴリー。デビュー戦はインディゴブルーとのマッチレースで惜しくもクビ差2着に敗れたが、2戦目から芝ダートで2連勝を飾り、一躍脚光。しかし若駒賞ではハイペースに巻き込まれて7着に敗れて以降、ちょっと精彩を欠くレースの連続(実際のところは3、2、2着と勝ち負けを演じているのだが)。
阿久利黒賞はさすがにメンバーが大幅に強化され、2番手から9着に失速したが、これは仕方なしの結果。今回は相手が手頃になった上、デビュー2戦目に圧勝劇を演じた芝へ替わりエンジン全開といきたい。
リュウノフリーダムは勝つか大敗かの極端な成績だが、これは逃げ馬の宿命。その間に3着が2度あるのは先着2頭から離されての入線で、いかに気分良く逃げられるかが勝敗のカギを握る。
では何故、▲か。デビュー戦の芝1000mで見せたパフォーマンスがすばらしかったからだ。抜群のスタートから後続をグングン突き放して2着に6馬身差。目にも鮮やかな逃げ切りを決めた。その直後、脚部不安が発生して4ヵ月半の休養を余儀なくされたのが痛かったが、復帰2戦目も逃げ切り勝ちを収めている。
今回の評価は、まだ痛みがほとんどない芝で天性のスピードをフルに生かせた場合に限る単穴だ。
カネショウボスは盛岡芝と相性抜群で定評のあるアドマイヤボス産駒。それを裏付けるようにすべて入着を果たし、1勝2着2回。ダート戦では着順が安定しないが、芝コースの信頼度は非常に高く、リュウノフリーダムより先着の可能性は十分にある。
ダイショウルシアンは2戦目の芝1000m戦で後の2歳歳優秀馬コンバットキック、今年の牝馬二冠を達成したカネショウプルートらを一蹴した。当時と今をいっしょにするのはどうかと思うが、実際に破っていることは事実。芝に替わって一変の可能性を秘めている。
同じ意味がホワイトティアラにも言える。ダート戦で1勝2着1回あるが、跳びの印象は明らかに芝向き。デビュー戦で抽選モレの憂き目にあったため、芝は今度が初めて。未知数だらけだが、アドマイヤコジーン産駒なら芝は打ってつけかも知れない。
◎ ?テンショウベスト
○ ?ウィンエヴリー
▲ ?リュウノフリーダム
△ ?カネショウボス
△ ?ダイショウルシアン
△ ?ホワイトティアラ
3連単は10を1着固定に3、6の折り返し本線。あとは8、1、2を押さえ
馬複は3−10、6−10、8−10、1−10、2−10
<お奨めの1頭>
11レース タカノグラディウス
大外に入ったのは痛いが、盛岡芝は3戦2勝3着1回と絶対の自信。しかも前回快勝したのも心強い
31日(土)メインはC2級馬による芝1600m戦「第9回南昌山賞」、10頭立て。
ここで盛岡芝の特徴を若干説明してみたい。外側のダートコースは1周1600mで、内の芝コースは1周1400m、幅員25mで最大高低差が2・8m。3コーナー付近を頂点に4コーナーまでがくだり坂で直線に急な上り坂があり、足腰がしっかりした馬でないとなかなか克服できない。
また芝1600m戦は1コーナーまでが短く、先行馬が内に入ると圧倒的に優位。対して100m延びた1700m戦は先行馬が好ポジション取りに行くため、先行激化して外枠に入った馬でも十分勝ち負けに持ち込める。以上のことを頭に入れて盛岡芝を攻略してほしい。
さて南昌山賞・芝1600m。主軸はコスモスパングルで断然だろう。今年4月、浦和B2から転入したが、前20走は5着が最高で格付け賞金がわずか14万円だったため、最下級C2へ格付け。中央2勝馬がこのクラスは恵まれた編入で、2勝2着3回3着1回と抜群の安定感を誇っている。
しかも今回は実績の高い芝が舞台。中央時代の2勝はいずれも芝でマークした上、4歳に盛岡に2度遠征。JRA500万下、岩手A2級以下条件で行われたプロキオン賞、オキザリス賞で2着に入り、A2でも勝ち負けを演じてきた。今回の条件C2では役者の違いが明白で、しかも過去実績、芝適性などどれを取り上げても抜けた存在だ。
相手はトーセンエンパイア、コスモアテナの2頭。トーセンエンパイアはJRA・2歳新場戦(中山芝1600m)を快勝。その後は伸び悩み、昨年10月に岩手に新天地を求めてきた。しかし当初の格付けがA2級、転入3戦目からB1へ降格したが、クラスの壁が厚く4着が精一杯だった。
今季はデビュー戦の1勝賞金がなくなり、C2へ大きく降格。シーズン頭は仕上がり途上だったため凡走を繰り返していたが、徐々に立ち直るとともに成績もアップ。そして前回は相手も楽だったが、待望の岩手初勝利を飾った。この上昇ムードが心強いし、芝は願ってもない舞台だろう。
コスモアテナは盛岡ダート、水沢でそれぞれ1勝マークだが、重いダートは本質的に合わず今シーズンも5着が最高。ところが盛岡芝に替わると動きが一変して3戦2着3回と連対パーフェクト。芝なら良馬場、不良馬場を問わないタイプに加え、絶好の1枠を引き当てた。
以下、盛岡芝1600mの持ちタイム一番ボウキョウ、昨シーズンまでA2で走っていた格上ヒカルダイチ、あとは格下だが、ようやく素質が開花しそうなウエイエンパイアが連下候補。
◎ ?コスモスパングル
○ ?トーセンエンパイア
▲ ?コスモアテナ
△ ?ボウキョウ
△ ?ヒカルダイチ
△ ?ウインエンパイア
3連単は6を1着固定に10、1の折り返しが本線。あとは4、5、10を3着流し
馬複は6−10、1−6、4−6、5−6
<お奨めの1頭>
7レース トーホクスワロー
休み明け初戦こそ2着に敗れたが、その後は3連勝の快進撃。盛岡ダートは初めてだが、アッサリ克服する
また来月からガソリン代が上がるようですね。盛岡地区は全国的に見て比較的安い地域のようですが、それでも現在はレギュラーガソリンが150円台。これがさらに10円ほど上がるというのですから…。私が車を運転するようになってからの史上最低価格は、20年近く前にリッター81〜2円という時期があったと記憶しています。とすると当時のまるまる2倍になってしまうんですね。なんとも恐ろしい時代になったと思います。
もっともこれで公共交通機関や自分の体力を利用しようという人が増えれば、地球にとってはその方が良いことだとも言えます。しかし私の場合、仕事道具が多い職業柄、車での移動が多く、しかも燃費の良い小さい車に乗ることができません。かといってハイブリッドなどのハイテクエコカーは、たとえ中古でもまだまだ車両価格が高くて手が届かないし…まったく地球に優しくありたいと思っても、現実問題なかなか出来ないことも多いですね。せめてスーパーのレジ袋はなるべく使わないようにしましょうかね…。
私事ですが車の話しても良いですか?じつは愛車の寿命が近づいています。私の車は平成7年式のステーションワゴンで、13年目にしてはかなりのポンコツになってしまいました。かなりお気に入りの車なのですが、なにせ仕事にレジャーに生活の足にと大活躍。走行5万kmほどの中古で買ったのですが、私がオーナーになってからは酷使され続け昨年とうとう20万kmを突破!一般的には10万kmが買い換えの目安とされていますが、その倍も走ってさらに現在は23万kmを超えています。そうそう、とっておきの写真を一枚ご覧にいれましょう。こんなメーター見たことある人はそういないのでは?
そんなわけで耐久性に定評のある(マニュアルミッション以外は)我が愛車も、とうとう連闘を重ねた競走馬のごとく足回りがガタガタになってしまいました。来月には車検の期限が来るのですが、さすがにもう通せないだろうなとお別れを決意し、次の車を探し始めたのですがとにかく金が無い!いまは事情があって他にもお金が入り用なので、車に掛ける予算が非常に厳しいのです。これまでお気に入りメーカーの車を免許取り立てから3台乗り継いできましたが、今回はこだわりを捨て、安さ優先で中古車屋を見てまわっています。
どなたか、荷物がある程度積めて、安くて状態の良い中古車ご存知ありませんかねぇ?
ガソリンの話題に戻りますが、先月起こったガソリン税の期限切れ騒動。その顛末はみなさんご存知の通りですが、考えてみるとほぼ全ての国民が、これほど国会のひとつの議題に注目するってそうそう無かったのではないでしょうか。逆に言えば、それほど普段は政治が身近に感じられないということでもありますよね。これでは投票率や内閣支持率は下がるのも無理ありません。このように現代社会において政治はますます国民から離れて庶民の生活感覚を喪失し……
……あ、前言撤回します。昨年3月には、私も議事堂に足を運んで議会の行方を固唾を飲んで見守りましたっけ……。あの記憶、忘れてはいけませんね。
(文/写真・佐藤到)