毎週水曜にアップしているわたくしですが、昨日は日中用事があったので夜中になってさぁ書こうとしていたら…
いきなりガガガと揺れましたよ。盛岡近郊の我が家は、ちょっと不安定なところに置いてあった鏡が落下して割れました。それだけで済んで、まぁ良かったのですが、先月の岩手宮城内陸地震では落ちなかったもの。体感的にも先の揺れより大きかったです。
盛岡競馬場も大丈夫とは思いますが、何かありましたらご報告いたします。
これを書いているのは地震発生から1時間ほど経ったところ。NHKの臨時ニュースをずっと見ていますが、それほど甚大な被害は現在のところ確認されていません。震源近くの岩手県洋野町の役場や商店の人と電話を繋いで様子を聞いたりしていて、ガラスが割れたり棚の物が落ちたり以上の話は無い模様。しかし洋野町は広く山間部の住民も多いので、明るくなってから何か分かってくるかもしれないので安心できないですね。
それにしても今年の岩手はどうなっているのでしょうか。天災による被害の復旧には莫大なお金がかかります。県のお金が少なからず投じられている事業に関係している者としては、気が気じゃないのですが。。。。
(文・佐藤到)
7月21日 第12回マーキュリーカップ(Jpn? 盛岡ダート2000m)
1着 サカラート
4コーナー奥ポケットからのスタートでケイエスゴーウェイ、フィフティーワナー、エイシンロンバードの3頭が競り合う形で前半3ハロン、36秒と2000m戦では速いペースとなる。2コーナーでひとまずエイシンロンバードがハナを取って流れが落ち着く。サカラートは4、5番手インの経済コースを進み、3コーナー手前でエイシンロンバードが失速。替わってフィフティーワナーが先頭に立ち、サカラートも徐々に前との差を詰める。
直線はフィフティーワナー、シンメイレグルスが2頭で叩き合う形になったが、その外からサカラートがグイグイ伸びてラスト200mで先頭。あとはフィフティーワナーを突き放して1馬身半差の完勝。05年9月、日本テレビ盃以来、久々の白星を飾った。
「ゲートに課題がある馬だったが、今回はいいスタートを切ることができて思い描いていた一番いいレース運びとなった。向正面でうまく折り合いがついたし、思いのほか手応えが良すぎて早めに(フィフティーワナーを)交わしたので後ろが気になったが、直線も力強く伸びてくれて完勝でした。この馬とは相性がいいですね(今回含めて3戦2勝)。ボクもサカラートもまだまだ元気一杯です」と中舘英二騎手。
「負けたら小倉を使おうかと思っていたが、賞金が加算されたのでもう一度じっくり考えたい。これで選択肢が増えましたしね。できれば秋は兄弟(弟・ヴァーミリアン)そろってビッグレースに挑戦できればいいですね」と石坂正調教師。
2着 フィフティーワナー
思った以上に先行激化してケイエスゴーウェイ、エイシンロンバードの間で2番手をキープ。3コーナー手前で押し出される格好となったが、シンメイレグルスがぴったりマークして息が抜けない展開。これが直線で伸び切れなかった最大の理由でシンメイレグルスの追撃は封じたが、外サカラートの脚色がすばらしくラスト200mで一杯となる。それでも最後まで喰らいつき、一瞬差し返すシーンもあったのだからさすがだ。
「パドックでのイレ込みはいつものこと。ハナに立つことも考えていたが、エイシンロンバードに行かれたので一旦譲った。直線でも決してバテていた訳ではないが、ピリッとした脚がないのが歯がゆい」と岩田騎手。
3着 ヤマトマリオン
3コーナー手前まではサカラートより前で競馬を進めたが、ペースが速くなった3〜4コーナー中間でちょっともたついたのが痛かった。直線ではマズマズの伸び脚を披露したが、前の2頭とは離されての入線となる。
「おそらく帝王賞はナイターが合わなかったかも。前との差はあったが、展開次第でもっといい競馬ができたのでは」と小林徹哉騎手。
4着 シンメイレグルス
フィフティーワナーを完全にマークする戦法を取り、道中ずっと直後外を追走。そのまま直線に入ってフィフティーワナーとのマッチレースかに見えたが、ラスト250mで脚色が鈍って一杯となる。
「4コーナーを回って勝てたかなとも思ったが、直線で手応えがなくなってしまった」と的場騎手。
7着 スウィフトカレント
前半は後方でジックリ待機して3コーナーでは徐々に進出。その時の伸び脚は悪くなかったが、直線で苦しくなってしまった。「ダート自体は悪くなさそうだが、調子がもう一つだったのでは。直線ではバタバタになっていた」と福永祐一騎手。
春の盛岡開催も今日でラスト。締めくくるのはダートグレードレース・Jpn3のマーキュリーカップです。JRAから5頭、他地区から3頭の遠征馬を、地元勢6頭が迎え撃ちます。
ここまで11回の結果では圧倒的にJRA勢有利という結果のこのレース、テンショウボスやサイレントエクセルを欠いた岩手勢はいつも以上に強気になれないところ。やはりJRA勢中心という事になるでしょう。
本命はごくごく妥当なところでフィフティーワナーを選択。G3優勝を含み重賞では4戦して【1-0-2-1】、4着以下がない安定した成績が魅力。脚部不安があって休み休み使われてきましたが、今年は春先から順調に使われて重賞でも連続好走中です。
先行馬ながらガツンと行くタイプではないせいか、展開によっては勝ちきれないパターンもあるのですが、しかしこのメンバーなら楽に主導権を奪えるでしょう。
対抗は少しひねってヤマトマリオン。どちらかといえば芝中心に使われていますが、ダートでもそれほど崩れていません。帝王賞やスパーキングレディCでの敗戦はナイターが合わなかったと見ればマイナス評価しなくてもいいでしょう。それよりは左回りダートでの安定したレースぶりに注目したいところ。
実績的に最上位といえるのはサカラートですが、最近は以前のような爆発力がないし、どちらかといえば叩いて調子を上げるタイプだけに休み明け初戦という点が気になります。
であれば川崎のシンメイレグルスでも差はないのでは。地方馬といっても去年まではJRAのオープンで走っていた馬。長期休養明け4戦を使って状態を上げています。鞍上も非常に魅力的。
あまり強気になれない地元勢ですが、マイネルイディオスはちょっと押さえてみたい気がします。あきらかに格下、でも相手なりに走って強豪相手でも怯まないはず。陣営もそれなりに強気です。
昨年3着のエイシンロンバードは大外枠に加えて良化スローとの陣営コメント。日本一の鞍上を持ってしても今回は苦しいか。スウィフトカレントも血統的にはダートをこなしておかしくないとはいえ、7歳夏にして初ダートはやはり不安というか割引というか。この2頭は見送りの方向で行きたいですね。
◆買い目
馬単 9=12、12=13、12→4、12→3
3連単 12=9→12=9→(4)(3)(13)
◆お奨めこの一頭
9R:ジュリア
勝ち負け交互の近走で今回は負けの順番だが、しかしメンバーは非常に楽。ここも逃げ切り濃厚。
21日(月)、「第12回マーキュリーカップ」開催を記念して3連単一点予想クイズで『10万円旅行券をゲットしよう!』を企画しました。
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【テシオ編集長・松尾康司の見解】
フィフティーワナーを主軸に推す。デビュー2戦目から圧巻の5連勝を飾り、G?・アンタレスステークス優勝。当時、ダート界に超大物誕生と絶賛された。
ところが脚部不安が発生して1年10ヶ月の長期戦線離脱を余儀なくされ、ようやく復帰できたのが今年2月、白富士S。この時は休養明けに加え、初の芝だったこともあって14着しんがり負けを喫したが、続く仁川S快勝で見事復活を遂げた。
以降3戦は足踏みを続けていたが、前走・東海Sでは出遅れながらも直線で盛り返して0・1秒差3着にまとめた。地方を使うのは今回が初めてだが、本質的にパワータイプで盛岡は間違いなく合う。このマーキュリーCを再度飛躍の舞台としたい。
相手筆頭はサカラート。05年、G?レース3連勝を飾り、JBCクラシックでも圧倒的な1番人気に支持された(4着)。気になるのは同年、日本テレビ盃以降、白星から遠ざかっている点だが、ここ3戦3着が示すとおり安定度抜群。ダート実績の高さで逆転を狙う。
誰もが評価に迷うのがスウィフトカレントだろう。一昨年の天皇賞・秋2着、同年の小倉大賞典を優勝するなど格最上位の存在だが、前走・帝王賞を疝痛で除外となったためダートレースは生涯初めて。
過去、芝からダートへ路線変更した場合、戸惑うケースは数知れず。中にはあっさり克服できる馬もいるが、常識的には厳しいと見るのが妥当。しかも中央ダートよりパワーが要求される地方ではさらにハンデとなるが、ダートで数々の強豪を送り込んできた森秀行調教師のこと。そこは手抜かりないと判断した。
大外に入ったのは痛いが、エイシンロンバードは昨年3着。コース2度目の優位さは見逃せない。またヤマトマリオンは東海Sで前記フィフティーワナーを完封し、もちろん争覇圏にいる。
3連単本線は?フィフティーワナー、?サカラート、?スウィフトカレントの3頭ボックスだ!
20日(日)メインはHBA(日高軽種馬農協)協賛・アドマイヤボス賞「第30回せきれい賞」(地方競馬全国交流 盛岡芝2400m)。このレースの優勝馬には天皇賞・秋の優先出走権が与えられる。
ボスアミーゴで単不動。芝適性、過去実績、順調度など、どれを取り上げても他馬を大きくリード。ほぼ死角なしの本命と断言して差し支えない。
今年始動は4月5日、栗駒賞(水沢1600m)だったが、オープン馬相手のダート戦では荷が重く後方から差をつめただけの6着。続く同条件の重賞・シアンモア記念も8着に凡走し、前途に暗雲が立ち込めたが、芝に替わって動きが一変。あじさい賞快勝後、村上忍騎手は「まるで別馬のような反応のすばらしさ」とボスアミーゴを絶賛した。
そして前走・かきつばた賞でもアッという間に突き抜けてトライアル2連勝。盛岡芝8戦6勝2着2回としてこの重賞に臨み、芝重賞4勝目に待ったなし。
軸は迷わず決まったが、相手捜しがちょっと難しい。岩手勢の序列だけではなく、遠征馬との力量比較も難解さに輪をかけた。それならば素直にトライアル2着を素直に評価してコスモアンファングを筆頭に採る。
そのかきつばた賞では好スタートから逃げの手に出たが、サクラエキスプレスが抑えきれずに先頭。流れが変わってしまったが、無理をせず先に行かせて3番手に控える。そして直線では最内を突いて2着に躍り出る味なレースを披露した。意外にも未勝利から脱出できないでいるが、芝適性の高さはかなりあると見ていいだろう。
遠征馬の中で最も芝実績が高いのがマヤノグレイシーだ。中央6勝のうち芝で5勝。3歳夏に3年近くの長期休養があり出世は遅れたが、G?に5度挑戦して新潟大賞典で5着に入ったことがある。今年3月に名古屋へ移籍し、遠征直前のA級戦で2着に1・6秒の大差をつけて参戦が心強い。
クルセイズは今年も健在ぶりを誇示。一度、ホッカイドウへ移籍して赤レンガ記念5着後、再び岩手へ戻り、近3走1、3、2着。好調サイクルを維持し、盛岡芝3勝も光る。
以下は往時の迫力は薄れたが、盛岡芝2400mで7勝サイレントエクセル、芝実績なくても今季成長が目覚しいダンストンリアル。
◎ ?ボスアミーゴ
○ ?コスモアンファング
▲ ?マヤノグレイシー
△ ?クルセイズ
△ ?サイレントグリーン
△ ?ダンストンリアル
3連単は6を1着固定に5、7の折り返し本線。あとは9、10、8押さえ
馬複は5−6、6−7、6−9、6−10、6−8
<お奨めの1頭>
8レース パラダイスオヒウム
金沢から転入後、無傷の4連勝中。今回からC1へ昇級したが、タイムはすでにC1より上
19日(土)メインはB1級馬による芝1700m戦「第16回FM岩手杯」。このエフエム岩手では競馬番組『勝ちそー』をオンエアー中のFM局、で非常に濃い内容で岩手競馬の情報を提供している。この『勝ちそー』は毎週金曜日20時から1時間番組。ポッドキャストでも聴取可能 http://www.kachiso.jp/ですので、興味ある方は是非、お聴きになってください。
有力馬はカネショウエリート、ガイアヴァンテ、マイネルティーダの3頭に絞ることができるが、実力伯仲。序列がちょっと難解だが、ここは思い切ってマイネルティーダから入りたい。
今回が昇級初戦となるが、今季7戦4勝3着1回。2度4着に沈んだが、最初の4着は元A級馬マンジュデンコウベが相手。2着も先週の3000m戦(B1級・ジュライカップ)を制したトーヨーハヤテ。あまりにもメンバーが強すぎた。
また前々走4着はタイプ的にどう見ても距離が合わない芝1000m戦。明らかに速いペースに戸惑っていたもので、仕方なしの結果だった。
元々が相手なりに駆ける堅実派でマイルから1800mぐらいがベストの距離。今回の盛岡芝1700m戦も2回目で、前回はレコードに0・5秒の抜群のタイムをマーク。最終的にこれが◎の決め手となった。
相手筆頭はカネショウエリート。メイセイオペラ産駒には珍しく芝が主戦場。しかし今年はひと皮むけて前々走では盛岡ダートで初めて1着。その勢いに乗って前回、得意の芝で2番手からアッサリ抜け出して2連勝。目下、絶好調を誇っている。
ただ前回の芝1700mのタイムが1分45秒8。マイネルティーダの1分44秒9と比較して若干見劣るのは否定できない(過去最高タイムも1分45秒7)。
一方、ガイアヴァンテはJRA、南関東、名古屋を経て今年4月に転入。ずっと未勝利が続いていたが、移籍2戦目のB1戦を快勝し、待望の初勝利をマーク。その勢いを駆って好メンバーがそろったB1特別「緑風賞」も制して2連勝。岩手で素質が開花した。
ここ2戦は2、3着に止まっているが、前々走は現オープンに在籍ダンストンリアル、そして前回は1400mの速い流れにとまどった上、なかなかの好メンバーで仕方なしの結果。流れがゆったりする今回の1700mは望むところだし、芝も中央で2着2回と適性面もまったく不安なし。前記2頭をまとめての局面まで考えておきたい。
他にも芝巧者がそろった。今シーズンは精彩を欠いているが、盛岡芝で2勝、前回も直線でいい脚を使って3着ワンヌン、前走逃げてカネショウエリートの2着確保ケイアイフォーユー。そして南関東代表で臨んだ昨年のせきれい賞(オープン重賞)で2着コスモダークは距離短いが、適性はまったくヒケ取らない。今度は北海道遠征の疲れも取れたはずで一発を警戒するべきだろう。
◎ ?マイネルティーダ
○ ?カネショウエリート
▲ ?ガイアヴァンテ
△ ?ワンヌン
△ ?ケイアイフォーユー
△ ?コスモダーク
3連単は6、10、2の3頭ボックスが本線。8を軸に8、9、4を3着押さえ
馬複は6−10、2−6、2−10、6−8
<お奨めの1頭>
11レース クードゥフードル
前回待望の1着で吹っ切れた。これで弾みがついたのは間違いない。C1突破疑わず
7月21日 「第12回マーキュリーカップ」(Jpn?・盛岡ダート2000m)大予想大会を実施!
3連単一点予想クイズで10万円の旅行券をゲットしよう!!
☆マーキュリーカップの枠順が確定しました!
?エアウィード 56 阿部英俊
?スウィフトカレント 57 福永祐一
?マイネルイディオス 56 関本浩司
?サカラート 58 中舘英二
?ヤマニンエグザルト 56 板垣吉則
?メタモルキング 56 村松学
?ブラーボウッズ 56 菅原勲
?ペルフェット 56 岡部誠
?ヤマトマリオン 56 小林徹弥
?ケイエスゴーウェイ 56 赤岡修次
?サンシャインヘイロ 56 関本淳
?フィフティーワナー 57 岩田康誠
?シンメイレグルス 56 的場文男
?エイシンロンバード 57 武豊
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