地方競馬雑誌「ハロン」編集長。「夕刊フジ」木曜発 売版に海外および地方競馬のコラム『Global&Local Racing』を連載中。ドバイワールドC、ブリーダーズC、それからシンガポールと香港の国際レースに毎年必ず足を運ぶのが最近10年ほどのライフワーク。1964年生まれ。
地方競馬雑誌「ハロン」編集長。「夕刊フジ」木曜発 売版に海外および地方競馬のコラム『Global&Local Racing』を連載中。ドバイワールドC、ブリーダーズC、それからシンガポールと香港の国際レースに毎年必ず足を運ぶのが最近10年ほどのライフワーク。1964年生まれ。 JBC3勝目、そしてGI(JpnI)8勝目がかかるブルーコンコルドに死角はなさそうだ。前走休み明けのマイルチャンピオンシップ南部杯JpnIは、直線逃げ込みを図るメイショウバトラーをとらえ2馬身差をつける完勝。8歳の今年もフェブラリーステークスGIでヴァーミリアンの2着、かしわ記念JpnIでボンネビルレコードの2着、そして前走の南部杯と、衰えは感じられない。園田コースは初めてだが、同じような右回りで小回りの名古屋1400メートルで行われた05年のJBCスプリントで5馬身差の圧勝があるだけに、マイナス材料にはならない。
対抗には、岩田騎手で臨むスマートファルコン。白山大賞典JpnIIIを制したあとは、JBCは除外対象だからと武蔵野ステークスGIIIを目指していたようで、たしかにJBCクラシックのほうならあっさり除外されていたが、スプリントの出走枠に入ることができた。これまで1600メートル以上しか経験していないが、折り合いに相当苦労しているように、むしろ掛かる心配がない短距離のほうが力を発揮する可能性がある。
重賞タイトルのないバンブーエールは、中央のダートオープン3連勝でここに臨んできた。特に3歳の期待馬ユビキタスを相手にしなかった前走ペルセウスステークスは圧巻。いきなりのJpnI制覇の可能性もある。
近走いまひとつのリミットレスビッドだが、園田1400メートルの兵庫ゴールドトロフィーを連覇。しかも昨年はトップハンデの59.5キロ。得意の舞台で逆転を狙う。
当初クラシックに出走するのではないかと見られていたアルドラゴンは、前走園田1400メートルの特別で強い勝ち方をしたことから、同じ舞台のスプリントにまわってきた。中央から転入後、園田コースは5戦5勝。こちらもコース適性が味方になりそうだ。
メイショウバトラーは、内で包まれると力を発揮できないタイプで、2番枠に入ってしまったのはいかにも厳しい。
JBCスプリント連覇のかかるフジノウェーブは、大井1200メートルでは圧倒的な強さを見せるものの、1400メートルではいまひとつ。長距離輸送も課題となりそう。
◎ブルーコンコルド
○スマートファルコン
▲バンブーエール
△リミットレスビッド
△アルドラゴン
今年で5回目のこのレース。第2回までは地元兵庫所属馬が制したが、ここ2年は笠松所属馬が連勝。
そして今年も笠松のクィーンロマンスを本命にする。なんといっても昨年はJBCスプリントに出走(14着)していた馬。5月のA2特別以来勝ち星から遠ざかっているが、ここ園田では9月の園田チャレンジカップで3着。そのときの勝ち馬は牝馬のフサイチミライだが、土曜日のJRAスワンステークに出走してここは不在。牝馬同士ならチャンスだろう。07年元旦の名古屋・新春盃以来の重賞勝ちを狙う。
相手にも笠松のオグリオトメ。東海クイーンカップを8番人気で制したときには驚かされたが、その後はそのタイトルにふさわしいレースぶりを続けている。盛岡遠征では、芝のレースとはいえOROカップ4着、きんもくせい賞3着と、岩手芝の一線級と互角の争いをしている。前々走の秋桜賞は6着に敗れたが、このときは古馬と同じ斤量。1キロ軽くなる今回は巻き返しが期待できる。
名古屋のテーマミュージックも久々の重賞タイトルを狙える存在。
東海地区の3頭が上位の予想になったが、3頭ともに積極的に他地区に遠征して全国レベルの馬たちと戦っているだけに、たとえ近走勝ち星から遠ざかっている馬でも、それだけ力をつけていると見るべきだろう。
地元勢では、8戦連続連対の上がり馬ボールドグレイン、ここ3戦連続2着のサンペールウルトラ、両トーホウエンペラー産駒が経験豊富な東海勢に割って入れるかどうか。
◎クィーンロマンス
○オグリオトメ
▲テーマミュージック
△ボールドグレイン
△サンペールウルトラ
楠賞全日本アラブ優駿のときからの回次を引き継いで47回目を迎える楠賞は、サラブレッド3歳による重賞。
ここはトライアルのコウノトリ賞1、2着のディアースパークル、バンバンバンクの争い。とはいえ、そのコウノトリ賞は53キロのディアースパークルが57.5キロのバンバンバンクをハナ差でしりぞけたというレースで、馬齢重賞で2キロ差になる今回はバンバンバンクが頭で堅そうだ。
この2頭に割って入る可能性があるとすれば、中央から転入してまだ底を見せていないミブロボーイとツルマルメジャーの2頭。
のじぎく賞を勝ったアイアンゴールドも近走成績が安定しているだけにどこまで迫れるか。
◎バンバンバンク
○ディアースパークル
▲ミブロボーイ
△ツルマルメジャー
△アイアンゴールド
30日に行われた3歳馬による岐阜金賞。前走の秋桜賞を大差で圧勝したことからサチコゴージャスが断然人気となったが、勝ったのは最後方から向正面で一気に進出したノゾミカイザーだった。サチコゴージャスが前走のように気持ちよく逃げられず2着に敗れたのは、ケイゾクの存在があったからではないだろうか。
スタート後にすんなりとケイゾクがハナに立つと、サチコゴージャスは2番手に控えた。枠順がケイゾクのほうが内だったからということもあるのだろうが、おそらくケイゾクに競りかけていっても簡単にはハナを譲ってくれないだろうからということで、サチコゴージャスは控えたのだろう。
4コーナーで後退したケイゾクは、そのまま馬群に沈むのかと思って見ていたのだが、意外にも粘って3着を確保。スローに落として脚を溜められた結果だろう。
さて、ジュニアクラウンだが、そのケイゾクと同じ父カルラネイチャー、厩舎も同じ井上孝彦厩舎のレトリーブから狙ってみたい。前々走の秋風ジュニアはハナを切ってゴール寸前粘り切れず3着だったが、前走のJRA認定競走は2番手追走から4コーナーで先頭に立つと、2着に5馬身差をつける圧勝となった。時計の出やすい重馬場とはいえ、笠松1400メートルの持ちタイムはこのとき記録した1分30秒0がメンバー中では最速。ここまでに2勝しているのも北海道から移籍してきたモエレグランプリとこの馬だけ。キャリアの浅い2歳馬ばかりの中にあって、その経験が生きるだろう。
相手筆頭はブルーベリー。デビュー2戦目のJRA認定戦を圧勝し、金沢に遠征した兼六園ジュニアカップで1番人気に推された(3着)素質にあらためて期待する。
キングゴールドオーはここまで4戦して未勝利だが、秋風ジュニアではレトリーブに先着の2着。中団〜後方から追い込む脚質だけに勝ち切れないが、展開次第ではここで初勝利という可能性も。
中央未勝利からの転入初戦を9馬身差で圧勝したクロミツジョウも一発を秘めている。
◎レトリーブ
○ブルーベリー
▲キングゴールドオー
△クロミツジョウ
ホッカイドウ競馬の2歳戦線もいよいよ大詰め。ここはワンダフルクエストがどんな勝ち方を見せてくれるか。デビューから6連勝はいずれも一方的なレースぶり。逃げたことは一度もなく、出遅れは心配だが、差して確実に勝ち続けているのは、常に安定して力を発揮できている証拠。ここも無事に通過して全日本2歳優駿JpnIに進んでほしいところ。
ワンダフルクエストとは未対戦のモエレエキスパートが相手筆頭。JRA芝のクローバー賞を勝ち、札幌2歳ステークス3着の力をダートで発揮できればワンダフルクエストを脅かす存在になる。
ウルトラシーは、サンライズカップでハナ差の2着。そこを勝ったチョットゴメンナが、その後船橋・平和賞を勝っていることを考えれば、ここで通用してもおかしくない。
ハートのマサノウイズキッドも争覇圏。
中央馬はいずれもダートで1勝。前走直線で後続を突き放したフリソに可能性がありそう。
トールポピーの半弟として注目のナサニエルは、前走サンライズカップでゴール前接戦の5着。脚部不安があるだけに、その前走もかなり大事に乗ったというレースぶり。今回も真っ向勝負には出られないだろう。
◎ワンダフルクエスト
○モエレエキスパート
▲ウルトラシー
△マサノウイズキッド
△フリソ