地方競馬雑誌「ハロン」編集長。「夕刊フジ」木曜発 売版に海外および地方競馬のコラム『Global&Local Racing』を連載中。ドバイワールドC、ブリーダーズC、それからシンガポールと香港の国際レースに毎年必ず足を運ぶのが最近10年ほどのライフワーク。1964年生まれ。
地方競馬雑誌「ハロン」編集長。「夕刊フジ」木曜発 売版に海外および地方競馬のコラム『Global&Local Racing』を連載中。ドバイワールドC、ブリーダーズC、それからシンガポールと香港の国際レースに毎年必ず足を運ぶのが最近10年ほどのライフワーク。1964年生まれ。 岩手の2歳チャンピオン決定戦ともいえる南部駒賞には、ホッカイドウ競馬から2頭が遠征してきた。
景気のいい話があまり聞かれない岩手だが、2歳馬の重賞として1着賞金500万円は、ホッカイドウ競馬勢としてはかなり魅力的な賞金。それゆえに北海道・堂山厩舎の2頭は本気で狙ってきているのではないか。
とはいうものの、ワタリシンセイキの前走若駒賞の勝ち方も見事だった。スタートで隣の馬にぶつけられ、しかも落鉄していたそうだ。それでいて直線一気に伸びて余裕で差し切るという圧巻のレース。ダートならあらためて強いところを見せた。
ここはワタリシンセイキかホッカイドウ勢かという争いだが、好位から確実に差してくるアラベスクシーズが中心。
2連勝中のカヌマサクラ、トウホクビジンは、さらなる成長があれば一角崩がありるかもしれない。
◎アラベスクシーズ
○ワタリシンセイキ
▲モエレオフィシャル
△カヌマサクラ
△トウホクビジン
金沢・兼六園ジュニアカップ、名古屋・ゴールドウィング賞、笠松・ジュニアクラウン、いずれかの重賞で勝負付けが済んでいるメンバー構成。兼六園ジュニアカップを勝ったニュースターガールと、そこでは3着に敗れたものの前走ジュニアクラウンを制したブルーベリーを巡る争いとなりそう。
上記の重賞いずれにも出走していないのは、中央から転入後2連勝中のマイネカリナンのみ。以上3頭の勝負だろう。
で、中心はブルーベリー。兼六園ジュニアカップは1番人気に推されるも、ニュースターガールから1.1秒も離された3着。ただこのときは、3位入線のマジョリーフェアが降着となり、ゴール前でごちゃついた。逃げ切ったニュースターガールにとってはその影響がなく、4位入線で3着に繰り上がったブルーベリーは着差ほどの実力差はなさそう。むしろ前走ジュニアクラウンでは、並びかけてきたレトリーブを最後まで前に出さずに振り切ったレースぶりは評価できる。
マイネカリナンは、笠松に転入していずれも逃げ切りで2連勝。重賞実績のある2頭にどこまで迫れるか。
そして兼六園ジュニアカップで降着となったマジョリーフェアが巻き返せるかどうか。ただここまで未勝利で、3着が最高という成績では、やはり連下が精一杯というところだろう。
◎ブルーベリー
○ニュースターガール
▲マイネカリナン
△マジョリーフェア
ワンパクメロの安定した成績がひときわ目を引く。
ダービーウイーク創設の年、06年の九州ダービー栄城賞では、7番人気ながら2着に入って驚かされたが、このころからかなり力をつけていたようだ。このあと地元佐賀では11月の古馬B2で4着があったが、それ以降は今年の佐賀記念JpnIII(8着)を除けば18戦連続、1年の長きに渡って連続連対を続けている。しかも、地元佐賀の1800メートル以上のレースでは13戦して11勝、2着1回。唯一着外となったのは佐賀記念で、九州勢同士なら敵なしともいえる実績。このレース連覇の可能性はかなり高そうだ。
相手にはオリオンザクロノス。昨年暮れの佐賀転入以降、17戦して3着を外したのは2度だけ。そのうちの一戦がサマーチャンピオンJpnIIIだが、地元勢最先着の4着はむしろ評価できる。この馬は短い距離のほうがよさそうだが、前走2000メートルの雷山特別でワンパクメロの1馬身半差2着に食い下がっているだけに、それほど心配する必要はないかもしれない。
ザオリンポスマンが2着争いの強敵。昨年の九州大賞典2着に加え、昨年5月以降、ダートグレードを除けば3着以内を一度も外していない。とはいえ、4月以降勝ち星がないのも事実で、ワンパクメロを負かすにはよほど展開が向くなどしないと難しそうだ。
ほとんどこの3頭の争いだろうが、9月の1750メートル戦でワンパクメロに土をつけているマリットチャージ、佐賀転入後3戦して未勝利も距離延びてよさそうなカレンパパあたりは穴馬として狙っておもしろそう。
◎ワンパクメロ
○オリオンザクロノス
▲ザオリンポスマン
△マリットチャージ
△カレンパパ
定量戦のばんえい菊花賞。
ここは素直に格最上位のオレワスゴイが中心。近走まったく成績を残せていないが、当然のことながら同世代同士では重量を課され、自己条件では3歳馬の身で400万条件ではいかにも厳しい。そんななか、唯一の3歳馬として臨んだはまなす賞での2着は評価できる。イレネー記念を勝って賞金を大幅に加算し、さすがに400万クラスに入ってしまうとしばらく勝負にならないのは陣営も織り込み済みだろう。であればこそ、定量で戦えるここを目標としていたはず。2走前から手綱をとっている藤本匠騎手は、10月27日現在、2位の松田道明騎手に10勝差をつけ、今年もリーディング独走態勢に入っている。
相手は、ばんえい大賞典を制し急激に力をつけているライデンロック。オッズパーク杯秋桜賞は4着だったが、勝った牝馬カネヅルより45キロ重く、2着の牝馬ニシキエースより30キロも重い負担重量だった。ライデンロックより5キロ重かっただけのオレワスゴイが最下位に敗れていることを考えれば、むしろオレワスゴイよりライデンロックのほうが上と考えることもできる。
ばんえいプリンセス賞とオッズパーク杯秋桜賞で1、2着を分け合ったニシキエース、カネヅルは、牝馬でもっとも勢いのある2頭。定量戦になって牡馬の2強に食い込めるかどうか。
2歳時ほどの勢いがないホクショウジャパンだが、同世代同士の定量戦なら見限れない。
◎オレワスゴイ
○ライデンロック
▲ニシキエース
△カネヅル
△ホクショウジャパン
それにしても今年のJBCクラシックは豪華メンバーとなった。中央5頭に船橋のフリオーソと、実にフルゲートの半数がGI(JpnI)馬というメンバー構成。フリオーソ以外の地方馬が馬券圏内に食い込むのは容易ではなさそうだ。
ヴァーミリアン、サクセスブロッケン、どちらの実績もここであらためて説明する必要はないだろう。ヴァーミリアンがダートチャンピオンの座を守るか、それともサクセスブロッケンによる覇権交代なるか。
ともに休養明けだけに、どこまで仕上げているかもポイントとなりそうだ。ヴァーミリアンは昨年のJBCもドバイ遠征以来だったが、昨年と今年ではドバイでの負け方が違う。しんがりに敗れたショックから立ち直っているかどうか。ならばサクセスブロッケンの若さに賭けたい。
ボンネビルレコードは、的場文男騎手が乗れないのは残念。とはいえ、内田博幸騎手でも大井所属時代に重賞(金盃)を勝っているだけに心配はなさそう。ただ、ちょっとイヤらしい見方かもしれないが、的場騎手だと走ると言われているものの、もしかして南関東のみで走るという可能性も否定できない。
フリオーソもチャンスは十分あると思うが、なにせメンバーがメンバーだけに順番をつけると△になってしまった。関東圏から外に出たことがないというのも不安材料。
フィールドルージュは、フェブラリーステークス競走中止の影響があるやなしやで、さすがに重い印は打ちにくい。佐賀記念JpnIIIを勝ったチャンストウライは地の利で上位食い込みなるか。
◎サクセスブロッケン
○ヴァーミリアン
▲ボンネビルレコード
△フリオーソ
△フィールドルージュ
△チャンストウライ