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斎藤修地方競馬雑誌「ハロン」編集長。「夕刊フジ」木曜発 売版に海外および地方競馬のコラム『Global&Local Racing』を連載中。ドバイワールドC、ブリーダーズC、それからシンガポールと香港の国際レースに毎年必ず足を運ぶのが最近10年ほどのライフワーク。1964年生まれ。

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福山・アラブ王冠

 福山では、アラブ3歳馬によるアラブ王冠が行われる。
 今年の福山のアラブ2歳馬の在籍頭数(10頭前後か?)を考えると、このアラブ王冠がおそらく馬齢限定のアラブ重賞としては、日本で最後のレースになるだろう。
 出走馬の血統を見ても、まさに残るべくして残ったという活躍馬の名がいくつも見られる。
 イケノセブマインの母ピカイチは、大井最後のアラブ三冠馬トチノミネフジが1世代のみ残した産駒から出た活躍馬。兵庫に在籍して、園田・益田・福山交流特別(福山)と、フクパーク記念(姫路)の2重賞を制した。思い出すのは楠賞全日本アラブ優駿。12頭立ての11着だったのだが、ゴールラインを過ぎた瞬間に、馬場にペタッとへたりこんで動かなくなってしまった。心臓でも止まったかと思ったが、しばらくしたら立ち上がって歩き出し、厩務員さんに引かれていった。その後も普通に出走していたので、特になんともなかったようだ。
 エイケイボーイの母ピアホルテは、岩手でアラブ大賞典や紫桐杯など重賞6勝を挙げた女傑。同世代で、大井の全日本アラブ大賞典を制したミスターホンマルと繰り広げた名勝負の数々は思い出深い。
 ユノギャラクシアの母ギャラクシアは、福山で2歳時にヤングチャンピオン、3歳時にクイーンカップを制した。
 イチテンプの父レオグリングリンは上山に所属して重賞を13勝。大井の全日本アラブ大賞典では惜しくも2着。東北地区交流の重賞では、前記ピアホルテやミスターホンマルとも何度か対戦した。
 ニュースキーの父ミスターオリビエは、ピカイチと同世代の兵庫2歳(旧3歳)チャンピオン。楠賞全日本アラブ優駿は3着だった。
 エイケイボーイとキヨノトウザイの父コウザンハヤヒデは、荒尾所属馬としてはダイメイゴッツに次ぐ2頭目の楠賞全日本アラブ優駿勝ち馬。デビューから無傷の11連勝での同レース制覇だった。
 さらにキヨノトウザイの母モデルは、重賞勝ちこそなかったものの、ミスターオリビエとピカイチも出走していた楠賞全日本アラブ優駿で8着だった。
 記憶をたどってちょっと調べただけでもこれだけの活躍馬が出てきた。時代の流れとはいえ、なんとも寂しいものである。
 で、アラブ王冠だが、イケノスリリングが堅い中心。福山アラブダービーを勝ち、古馬A2クラスを2連勝で卒業、前走A1特別でも4着と好走した。
 相手には同厩舎、同馬主のイケノセブマイン。前々走の福山3歳牝馬特別では、この世代のサラブレッドでトップクラスにいるモモカプリンセスの2馬身差2着と健闘した。
 2歳時に破竹の勢いで勝ち進んだミスジョージは、やや勢いが衰えたとはいえ、サラブレッドも含めた古馬が相手の金杯で3着、福山3歳牝馬特別ではイケノセブマインからハナ差の3着。以上3頭がこのメンバーでは実績的に抜けている。
 格下からでは、C級を2連勝中のケイコウウンナン、エイケイボーイが力をつけていれば上位に食い込む可能性も。
 ◎イケノスリリング
 ○イケノセブマイン
 ▲ミスジョージ
 △ケイコウウンナン
 △エイケイボーイ

2007/12/14
重賞予想

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