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松尾康司 1958年青森県出身。「テシオ」編集長 。思い出の馬は伝説の名馬トウケイニセイ。横川典視 1969年高知県出身。『いわて競馬マガジン テシオ』編集記者として活動中。東北の馬産地との繋がりも深い。佐藤到 1969年宮城県出身。97年のテシオ創刊とともに競馬撮影を始めた『メイセイオペラ世代』。

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岩手のスポーツ選手

 北京オリンピックが終わりましたね。今頃…と思われるでしょうが、書きそびれてタイミングを逃してしまったネタがあったので少々強引に書きたいと思います。
 それは、岩手県からオリンピック選手が出た!というハナシ。他県では「は?五輪選手の1人や2人ぐらい普通では?」と思う方もいるかも知れません。しかしこの岩手県、不思議なほどスポーツでは有名選手が出ないのです。ところが今回の五輪では、なんと2人も岩手県人が出ました!ひとりは女子サッカーなでしこジャパンのディフェンダー・岩清水梓選手、もうひとりが女子ホッケーのフォワード・小沢みさき選手です。
 小沢選手は岩手郡岩手町の沼宮内高校出身。アイスホッケーでないほうのホッケーはチームがあることさえ珍しい、あまり盛んとは言えないスポーツですよね。岩手町は「ホッケーの町」を宣言するほどホッケーが人気で、駅前にスティックを構えている石像が立っていたりします。余談になりますが、岩手町の近隣からは先頃カーリング・ミックスダブルス世界選手権の日本代表選手も誕生しており、地味なスポーツにも真剣に取り組むことができる土壌があるのかもしれませんね。素晴らしいことだと思います。
 そして岩清水選手は、私が現在住んでいる岩手郡滝沢村の出身!予選リーグの後半からは、村内放送(都会にお住まいの方には分からないかもしれませんが、宅地の一角や田んぼの中にスピーカーが立てられていて、イベントや災害情報の他、午後0時と5時にメロディーが流れたりします)で応援集会が告知され、村営体育館に村人達が集まってスクリーンに声援を送りました。テレビではよく見る光景ですが、岩手でこんなことが行われるとは思いませんでした。
 以前にも書きましたが、これまで岩手出身のメダリストは冬季の三ヶ田礼一さんだけ。サッカーの日本代表でも小笠原満男選手しか招集されていません。(のハズです。間違っていたらゴメンナサイ)よく東北人は大人しいので人と勝負して上を目指すアスリートには向かない、と言われますが、本当でしょうか?隣県からは伊調姉妹や泉浩選手、福原愛選手が出ているのですが。どうも岩手の子供達は、小さい頃に何かのスポーツを一生懸命やっていても、高校生や社会人になるころには辞めてしまうことが多いようです。その道に自分の全てを賭けてみよう、という気持ちになりにくい環境なんでしょうかね。
 今回のオリンピックでは残念ながら岩手にメダルを持ち帰ることは叶いませんでしたが、多くの県民がオリンピックを今までより身近に感じられたと思います。こういう中にいれば、何かのスポーツをやっている子供が、自分の進む道の先にはこんな夢舞台があるんだという意識を持てるかも知れません。
 次のオリンピックやそのほかの世界大会にも、岩手の選手が途切れなく出場しているといいですね。そしてどんなマイナーな競技でも、岩手のメディアが大きく取り上げてくれることを期待します。

right     (文/写真・佐藤到)


2008/09/03
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