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松尾康司 1958年青森県出身。「テシオ」編集長 。思い出の馬は伝説の名馬トウケイニセイ。横川典視 1969年高知県出身。『いわて競馬マガジン テシオ』編集記者として活動中。東北の馬産地との繋がりも深い。佐藤到 1969年宮城県出身。97年のテシオ創刊とともに競馬撮影を始めた『メイセイオペラ世代』。

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水沢観戦ポイント

 水沢1300mは走路に向かって右手のほう、ちょうどテレトラックスタンドの前あたりからの発走になります。
 発走時間が近くなると係員が昇降機の付いた車両に登り、赤旗を振って出走馬に知らせます。すると待避所や走路上に散っていた出走馬が集まってきてスタートゲートの後ろで輪乗りを始めるのですが、水沢千三の場合はこれがスタンドの目の前で行われ、観客と出走馬との距離が本当に近いです。手を伸ばせば外ラチに届きそうなほどで、その外ラチのすぐそばまで人馬が輪乗りで回ってきますからジョッキーの表情や馬の気合い乗りが間近に観察出来るほど。耳をすませば騎手と沓(くつわ)をとる厩務員の会話も聞こえてくるかもしれません。ただ、このとき騎手や馬の様子から何か閃いても、馬券を買い足しに行くのはかなり急がなければならないと思いますが…
 やはりこの近さが地方競馬の良いところなのでしょうね。一方の盛岡競馬場でも1800mがスタンド前からの発走になりますが、高低差もあって水沢千三ほどの近さはありません。そういう意味では地方屈指の施設を誇るオーローパークは、良くも悪くも地方競馬離れしているということなのでしょう。

 ひととき輪乗りを行った出走馬は、時間が来ると発走係員の「は〜い、奇数番からいくよぉ〜っ!」という声が掛かりゲートの中へ誘導されて行きます。このとき枠入りを嫌がる馬は尾をとられ、尻にベルトをまわされてなんとかゲート内に収められます。(係員は大変でしょうが、これも見もの) そして全馬の体勢が整うと、いよいよ昇降機上の係員がレリーズを引き扉がオープン。ほんの一瞬、静寂が通り過ぎたあと、筋肉が弾け、砂が空に向かって蹴り上げられて馬たちがダッシュしてゆくのです。1300m発走地点はこれも至近距離で見られますし、馬群が1周してくればゴールへ向かって最後の競り合いも見ることが出来ます。
 というわけでここは水沢のおすすめ観戦ポイント。レースのたびにパドックとこの場所を往復している慣れたファンも多いですよ。

(文/写真・佐藤 到)
 

2007/04/12
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