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松尾康司 1958年青森県出身。「テシオ」編集長 。思い出の馬は伝説の名馬トウケイニセイ。横川典視 1969年高知県出身。『いわて競馬マガジン テシオ』編集記者として活動中。東北の馬産地との繋がりも深い。佐藤到 1969年宮城県出身。97年のテシオ創刊とともに競馬撮影を始めた『メイセイオペラ世代』。

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今年もピンクの季節

 既に色々なところで報道されていますし、近日発売になるテシオ最新号でもカラーの特集ページが組まれていますが、やっぱり私も取り上げたいので…。
 先週24日、元宇都宮競馬所属の3000勝ジョッキー、内田利雄騎手の岩手騎乗が今年も始まりました。思えば昨年のちょうど同じ時期、地方競馬初のフリージョッキーを目指し活動を始めた内田騎手が、その第一歩を踏み出したのがここ岩手での短期所属という形。それは交渉や手続き上の問題など様々あった結果なのでしょうが、初めに岩手に来てくれて、また岩手が最初に受け入れたということを、岩手のファンも関係者も非常に喜ばしく思ったものです。
 さて7レースのパドックに姿を現した内田騎手。かの有名な『100万ドルの流し目』は健在でした。「おーい、今年も頼むぞー」の声が飛び暖かい雰囲気で迎えたパドックのファンらに向かって、にこやかな目線でぐるりと一回り。カメラが向けられた場所には特に重点的に視線を注ぎます。これはファンばかりでなく、私たちプロカメラマンにも向けてくれるんですね。それも日本一と言われるファンサービス精神の一環。内田さん曰く、「あんまりたくさんカメラがあると、どこを見ていいか分からなくて困っちゃうんですよ」なのだそうですが、カメラマンにとって非常に有り難い方であります。

 これもご存知の方はご存知だと思いますが、内田騎手愛用のヘルメット(枠色のカバーを被せる下の、メット本体の部分)には、「ミスターピンク」のイラストが描かれています。これは内田騎手のファンで、イラストレーターをなさっている方が描いてくれたそうですが、今年はこれがひとつ増えていました。本年バージョンは派手な虹色の部分がカバーの下からちらっと見えているので、パドックで「おや、あれは何?」と思った方もいるのではないでしょうか。

 内田利雄騎手は先週の3日間だけで既に3勝もあげてしまいました。炸裂するベテランの技に、岩手の騎手らも意地を見せようと発奮しているのがそのレースぶりから窺えます。どんなスポーツでもそうですが、外からの刺激があると試合が面白くなり、またプレイヤーもひとつ成長するきっかけになるのではないでしょうか。内田騎手はこうして全国の競馬場を巡りながら、地方競馬全体の充実に貢献しているということになりますね。まだ所属の叶っていない北海道や九州などの地区でも、早く騎乗できれば良いと思います。
 ただ個人的には、毎年1度か2度は岩手に来て欲しいというのが本音ですが。

(文・写真/佐藤到)

2006/06/29
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