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松尾康司 1958年青森県出身。「テシオ」編集長 。思い出の馬は伝説の名馬トウケイニセイ。横川典視 1969年高知県出身。『いわて競馬マガジン テシオ』編集記者として活動中。東北の馬産地との繋がりも深い。佐藤到 1969年宮城県出身。97年のテシオ創刊とともに競馬撮影を始めた『メイセイオペラ世代』。

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せきれい賞トライアル・かきつばた賞。主役は3連覇を狙うサイレントグリーン

 3日(土)のメインは、7月30日に実施する重賞・せきれい賞トライアル「第9回かきつばた賞」(盛岡芝2400m)。向正面8ハロン標識がスタート地点で、せきれい賞も同じ条件で行われる。
 この盛岡芝2400mのスペシャリストと言えば断然、サイレントグリーンだろう。昨年、一昨年とこのかきつばた賞を制し、本番のせきれい賞も2連覇中。昨年度は年度代表馬2005最優秀ターフホースの栄誉にも輝いている。
 これまで盛岡芝は<4.3.1.0>と抜群の安定感を誇っているが、とりわけ芝2400mは4戦4勝とパーフェクトの勝率。まずは独壇場の舞台といっても過言ではない。
 今年は3月から始動し4、2、4着(いずれもダート)。過去、ダートでも5勝をマークし、決してダートが下手という訳ではないが、芝に替わると水を得た魚のように動きが一変する。まさにサイレントグリーンの季節が到来した。
 父は現役時代、皐月賞、日本ダービーの二冠を制したサニーブライアン、母父は皐月賞、菊花賞の二冠馬ミホシンザンで、その父は偉大なる名馬シンザンだ。
 逆転筆頭格はJRAから転入2戦目のアドマイヤロッキー(父マヤノトップガン)。3歳新馬、そして3戦目に早々と2勝目をマークして将来を嘱望されたが、気性難が災いして出世を妨げて去勢を余儀なくされた。
 岩手初戦は9ヵ月半の休養を経た今年5月6日、A級戦。久々の実戦だったにもかかわらず、2番手追走から粘って3着に入線した。ところが実戦ではまともに走るのだが、調教はほとんどできない状態。馬房内、洗い場、そして午後運動でもうるさいところは見せず、むしろおとなしいぐらいなのだが、馬場に入ると一転、狂気に変わってしまう。
 それでも能力の高さはJRA、そして岩手初戦でも証明済みだし、しかも久々を叩かれた上に今度は実績の高い芝が舞台。通算3勝の内訳が芝1800m2勝、芝2200m1勝なら、今回の芝2400mは持って来いの条件下だろう。
 この2頭のラインに割って入るのが格下A2からの挑戦ジェーピーバトル、ヤマヨダイナミック。前走A2特別・FM岩手杯の1、2着馬でジェーピーバトルは中団キープから直線抜け出しを決めて快勝。盛岡芝3戦3勝とした。それでも村上忍騎手はレース後、「まだ本物じゃない。道中、フラフラして走っているし首も高い」と納得の表情ではなかった。つまり上昇の余地は十分にあり、メンバーが大幅に強化、初の芝2400mでも期待は十分に持てる。
 一方のヤマヨダイナミックは道中、内で包まれる不利があり後方からの競馬だったが、上がり3ハロンはジェーピーバトルを上回る36秒8をマーク。スローペースを跳ね除けての2着に価値があった。陣営はヤマヨダイナミックの芝適性を見極め、自信たっぷりでレースに臨んだという。おそらく距離2400mも歓迎に違いない。
以下は過去の芝実績を評価してダイヤモンドヒカリ、タイキインフェルノ、そして大穴で短距離中心だが、芝で3勝ゲンパチミラクル。
3連単は2、11の1、2着折り返し、3着に7、1。3着押さえ少々で10、9、3
馬複は2−11、2−7、1−2、7−11

<お奨めの1頭>
3レース パラダイスフラワー

待ちに待った2歳新馬戦がスタート。能力検査、中間の動きがすばらしく、今季の勝ち馬第一号はこの馬
(文・松尾康司)


2006/06/01
レース展望
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野次

 競馬に興味を持つ以前は、競馬場のようなギャンブルをする場所はおっかない所だと思っていました。ちょっとカリカリしたオジサンたちが、「バカヤロ〜!」「何やってんだ〜!」「ヘタクソ〜!」と口々に叫んでいる…そんなイメージは、ギャンブルをしない人なら誰もが持っているのではないでしょうか。
 そんな罵声いわゆる“ヤジ”も、競馬場に通うようになればいつの間にか慣れてしまいました。一部のファンは「あれこそが競馬場の雰囲気。紳士的だったら逆に気持ち悪い」とさえ言いますし、やっぱり自分が少額ながらも馬券を買うようになると、叫びたくなる気持ちも良くわかります。信頼した1番人気馬が馬群に沈んだときには「なんだよぉぉぉぉっ」という気持ちになりますもんね。ただ、初心者やライトファン、特に「競馬ってどんなもんだろう?」と思って初めて足を運んだ人や、休日に子供を連れてきた家族などには、あまり良いイメージを与えないかもしれません。
 ヤジにもいろいろありまして、大抵は「バカヤロー!」の類なんですが、もっと不快な言葉が聞こえてくるときもあります。私は騎手達がみな一所懸命に勝負しているのを見ていますから、「八百長」という言葉は聞きたくありません。それと、こんな厳しい状況で頑張っているジョッキーに対して「もう辞めろ!」なんて絶対言って欲しくない。逆にいままで一番笑えたのは、「おぉ〜い、オマエのせいで明日のコメ買う金ねぐなったぞ〜!」というもの。これには、ヤジられたI騎手をはじめパドックにいた騎手全員、そしてまわりの観客も笑っていました。
 まぁこんな空気が和やかになるようなヤジならいいのですが、ヘタクソ呼ばわりされた騎手達はどう思っているのでしょう?当然、心中穏やかではないだろう、と私は思っていたのですが、前に陶文峰騎手と話す機会があったときにヤジの話題になったことがありました。すると彼は「一番人気でコケた後のパドックでヤジのひとつもかからないと、『あれ、僕って期待されてないのかな?』と思って寂しい」と言うのです。これにはちょっと驚きましたが、同時に私は、彼らの勝負に対しての責任感を垣間見た気がしたのでした。

(文・佐藤到)

2006/06/01
その他
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