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松尾康司 1958年青森県出身。「テシオ」編集長 。思い出の馬は伝説の名馬トウケイニセイ。横川典視 1969年高知県出身。『いわて競馬マガジン テシオ』編集記者として活動中。東北の馬産地との繋がりも深い。佐藤到 1969年宮城県出身。97年のテシオ創刊とともに競馬撮影を始めた『メイセイオペラ世代』。

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次走へのメモ・・・第38回 岩鷲賞 

 3歳ベストスプリンターを決める一戦・1400mの短距離戦。そこに前走ではスピードにまかせてぶっちぎったダンディキング登場、という事で興味津々のレース。結果はダンディキング2着、勝ったのはブラックショコラとなったのだが、レース内容は期待に違わず、3歳馬のレースとは思えない、ハイラップでの高速決着となった。
 レースの結果から見れば、やはりブラックショコラとダンディキング、この上位2頭の力が抜けているという事になるが、掲示板に入った他の3頭も、それぞれに自身の良さを発揮しながら短距離に対応する走りをしており、それなりに能力の片鱗も見せている。いずれの馬も短距離戦では今後とも注目すべき存在と見ていいだろう。

ITL_5272-t.JPG(第38回岩鷲賞優勝 ブラックショコラ)

1着:ブラックショコラ
 このレースの前半3ハロンのラップは34秒9、ハロン11秒台も2つ並ぶような“超”がつくハイペース。それをついて回ってなお、上がり3ハロン37秒台の脚を繰り出すのだから強いとしか言いようがない。
 「前走はスタートが悪くてレースにならなかった。今回はスタートだけに気をつけ、うまくいったので“これなら”と思った(菅原 勲騎手)」との事だが、今回のレースを見る限り明らかな短距離の差し馬タイプ。距離短縮が大きなプラス材料になっている。
 次走は未定ながら、岩手ダービー・ダイヤモンドカップ(6/11 水沢競馬場)を念頭に置きつつ、馬の状態を見て考えると千葉博調教師。

2着:ダンディキング
 劇走後のレースでも特に調子落ちなく挑み、最後まで自慢のスピードを発揮したのだが、またしても念願の重賞タイトルに一歩手が届かず、の結果に終わる。
 スタートダッシュが今ひとつだったのが応えたかに見えたが、鞍上が言うには「前走ほどポンとダッシュがつかなかった。けれど、この距離では周りも速いから、簡単に前に出て行けない」ということで、距離短縮の1400mという条件が意外と影響したのかも。
 それに、レース終盤も決して脚が上がっているわけではない。今回は距離や盛岡コースという条件が勝ち馬に味方した、と見るべきだろう。

3着:ディアブロハンター
 この馬の見せ場は3〜4コーナー、ダンディキングを楽に追い上げて2番手に上がったあたり。この馬にしても前半からハイペースについて行って、それでこれだけの走りをしているのだから立派。「距離はマイルくらいでも走るが、短い方がずっと良さそう。芝も合うのでは」と須田英之騎手。しかし、レース中に鼻出血発症のため6/12まで出走できないのが残念な所。

4着:ナイキザフォース
 取り消し明けのレースという点が気になったが、馬の状態の方は特に問題なかったようだ。前半の手応えに比べて後半勢いを欠いたのは、やはりこの距離でもまだ長いという事なのかも。次走、陣営の意向では芝を走らせてみたいとの事で、はまなす賞(5/28 盛岡芝1600m)になりそう。

5着:ムーンプライド
 最後はさすがにバタバタでなんとか5着を守りきった、という感じになってしまったが、注目すべきはテンのスピード。決して出ムチを入れたりしたわけでなく、むしろ内のダンディキングの出方を窺うような所もありながら、それでいてハロン11秒台の高速ラップを刻んでいる。もっと距離が短いレースでの走りを見てみたいものだ。


(文/横川典視 写真/佐藤 到)

2006/05/15
レース回顧

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