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重賞(特別)回顧 アーカイブ

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2/4翔雲賞回顧

2024年2月 5日(月)

ライジンサンが重賞連勝を決める

 2月4日(日)には重賞・翔雲賞(3歳牡馬オープン)が行われ、ライジンサンがゴール前3頭の争いを制し、見事1番人気に応えました。

【出走馬】※カッコは負担重量、右の数字は単勝最終オッズ
 1.アヤノダイマオー(650) 9.1
 2.ミチシオ(650) 4.9
 3.ホクセイポルシェ(650) 17.0
 4.フレイムファースト(650) 4.9
 5.ショータイム(650) 42.6
 6.ライジンサン(660) 2.6
 7.ホクセイハリアー(650) 15.9
 8.ユーフォリア(650) 14.8
 9.ウルトラコタロウ(650) 8.6
 10.コトブキテンザン(650) 39.4

 単勝1番人気に推されたのは12月のヤングチャンピオンシップを含め3連勝中のライジンサン。ほか9頭より10キロ重い660キロを課されましたが、単勝2.6倍の支持を集めました。ヤングチャンピオンシップ2着のフレイムファーストと3歳A級-1組で連勝中のミチシオが4.9倍で並びましたが、票数の差でフレイムファーストが2番人気。以下、ヤングチャンピオンシップ3着のウルトラコタロウ、ナナカマド賞2着のアヤノダイマオーが人気で続きました。

 第1障害を越えて全馬ほとんど横一線のなかからホクセイハリアーがわずかに先行し、コトブキテンザン、ミチシオらが追走。中間点を過ぎても出走全馬がほとんど差なく進んでいきます。第2障害下にはわずかにコトブキテンザンが先頭で到達。ここまで52秒というペースで進みました。
 出走全馬が第2障害下に揃うと、外の4頭が一斉に仕掛け、そのなかからホクセイハリアーとウルトラコタロウがすんなりひと腰、ほとんど同時に先頭でクリア。ミチシオが続き、そのあとはユーフォリア、ライジンサン、フレイムファーストの順で障害を通過します。
 障害を越えた勢いでホクセイハリアーが1馬身ほど抜け出しますが、ライジンサンが徐々に前との差を詰めると残り20メートルで先頭に立ちます。内からミチシオ、外からウルトラコタロウが懸命に追走しますが、ライジンサンがわずかにしのいで先頭でゴール。ミチシオがコンマ6秒差で2着。ウルトラコタロウはさらに1秒7差の3着でした。

 勝ったライジンサンはトップハンデを克服し、ヤングチャンピオンシップに続いて重賞2勝目。この4連勝では馬体を40キロ以上増やして充実を見せました。定量で争われる三冠最終戦、イレネー記念でも注目となりそうです。

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鈴木恵介騎手「10キロのハンデを背負っていたので、それをどういうふうにカバーするかを考えながら騎乗していました。道中もいい位置を取れていたので、障害はいい馬なのであとは降りてからどこまで保てるかと思って乗っていました。前にいた馬の脚色が悪くなっているのが見えたので、そこは差せるなと思っていましたが、最後までミチシオは頑張っていました。(ライジンサンも)止まらないでよく頑張ってゴールしてくれました。この荷物でこのタイムを出せるということは(大河原調教師が)最高の仕上げをしてくれたおかげです」

1/28ヒロインズカップ回顧

2024年1月29日(月)

ダイヤカツヒメが古馬牝馬重賞連勝

 1月28日(日)には重賞・ヒロインズカップ(4歳以上牝馬オープン)が行われ、単勝2番人気のダイヤカツヒメが優勝。春のカーネーションカップに続き、古馬牝馬重賞を制しました。

【出走馬】※カッコは負担重量、右の数字は単勝最終オッズ
 1.ナカゼンガキタ(780) 14.2
 2.ピュアリーナナセ(760) 9.9
 3.ヒメトラマジック(780) 110.6
 4.ブルーレジーナ(770) 122.7
 5.シンエイボブ(790) 114.6
 6.ダイヤカツヒメ(770) 6.9
 7.サクラヒメ(810) 1.3
 8.ミソギホマレ(790) 15.5
 9.アローリキヒメ(770) 28.9
 10.シンエイアロイ(770) 23.7

 11月のドリームエイジカップを制し、前哨戦・レディースカップも勝つなど目下4連勝のサクラヒメが1番人気。昨年は820キロを課されて5着に敗れましたが、10キロ軽い今回は単勝1.3倍と圧倒的な支持を集めました。レディースカップは3着でしたが、5月のカーネーションカップを制しているダイヤカツヒメが単勝6.9倍で2番人気。カーネーションカップ3着で最軽量760キロのピュアリーナナセが9.9倍で3番人気。以下、昨年の覇者ナカゼンガキタ、レディースカップ2着のミソギホマレが人気で続きました。

 第1障害を先頭で越えたのはダイヤカツヒメで、サクラヒメが差なく続き、アローリキヒメ、シンエイアロイらも先行。力のいる馬場に、出走全馬がほとんど差なく先頭が入れ替わりながら進んでいきます。第2障害下にはアローリキヒメがわずかに先頭で到達し、前半は71秒とゆったりとしたペースで流れます。
 第2障害下に続々と揃うなか、アローリキヒメが最初に仕掛けますが、登坂途中でひと息。連れて仕掛けたなかからダイヤカツヒメが止まりかけながらもひと腰先頭で越え、サクラヒメが差なく続きます。ピュアリーナナセがやや離れた3番手で通過し、以下は離れます。
 障害を越えた勢いでダイヤカツヒメが1馬身ほど抜け出すと、サクラヒメがすぐに交わして先頭に立ちますが、2頭は残り30メートル手前でひと息。その間にピュアリーナナセが前2頭との差を詰めると、その後は3頭が進んでは止まるの繰り返しになります。残り10メートルからサクラヒメが後続を突き放しにかかりますが、ゴール線上で止まると、立て直したダイヤカツヒメが差し切って勝利。サクラヒメはなかなか歩けず、この間にピュアリーナナセも交わして2着。ようやく立て直したサクラヒメは3着でした。

 勝ったダイヤカツヒメはばんえいオークス、カーネーションカップに続いて重賞3勝目。明け5歳とまだ成長も見込めるだけに、来季の古馬牝馬重賞でも活躍が大いに期待できそうです。また、管理する久田守調教師は2012年のエンジュオウカン以来、ヒロインズカップ7勝目となりました。

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赤塚健仁騎手「勝ったなという感じです。サクラヒメがすぐに降りてきたので『ああ、駄目だなあ...』と思いましたが、一緒の位置で止まったりして、最後頑張ってくれたので良かったです。ちゃんと騎手の言うことを聞いてくれて、だいぶ性格が大人になったと思います。(今後も)牝馬のレースは勝てるように頑張ります」

1/3天馬賞回顧

2024年1月 4日(木)

キングフェスタが4歳シーズン三冠達成

 1月3日(水)には重賞・天馬賞(5歳オープン)が行われ、単勝1番人気のキングフェスタが優勝。柏林賞、銀河賞に続いての勝利で、ばんえい4歳シーズン三冠を制覇しました。

【出走馬】※カッコは負担重量、右の数字は単勝最終オッズ
 1.ツガルノヒロイモノ(760) 4.3
 2.シンエイアロイ(740) 100.5
 3.ヘッチャラ(760) 6.8
 4.アローリキヒメ(740) 121.8
 5.クリスタルコルド(760) 11.3
 6.ヤマノコーネル(760) 36.1
 7.キングフェスタ(760) 2.2
 8.ヤマカツエース(760) 3.9
 9.ダイヤカツヒメ(740) 58.7
 10.ホクセイウンカイ(760) 44.0

 ここまで柏林賞、銀河賞を含め世代重賞7勝を挙げているキングフェスタ。近走は古馬オープンで掲示板止まりという成績でしたが、同世代同士の定量戦ならと単勝2.2倍で1番人気となりました。2歳時にヤングチャンピオンシップを制しているヤマカツエースが3.9倍で2番人気。近走古馬オープン(混合含む)で4連勝など成長著しいツガルノヒロイモノが4.3倍で3番人気。今季はまなす賞を制しているヘッチャラが6.8倍の4番人気で、ここまでが単勝ひと桁台となりました。

 キングフェスタが第1障害を先頭で越えますが、道中先行したのはヘッチャラで、ツガルノヒロイモノが追走。少し離れてダイヤカツヒメ、ヤマカツエースらが続きます。前の馬たちは軽快に歩を進め、ヘッチャラが先頭で第2障害下に到達。ここまで53秒というペースで流れました。
 第2障害はヘッチャラとツガルノヒロイモノがほとんど同時に仕掛け、ヘッチャラがすんなりひと腰でクリア。ツガルノヒロイモノが2番手で、ヤマカツエース、キングフェスタ、クリスタルコルド、ダイヤカツヒメの順で続きます。
 キングフェスタは障害を降りると一気の脚で追い上げ、先頭に立っていたツガルノヒロイモノを並ぶ間もなく抜き去ります。そのまま後続を引き離して先頭でゴール。ツガルノヒロイモノが2着。ヘッチャラも最後まで止まらずに歩き切って3着に入りました。

 勝ったキングフェスタは、2歳シーズンはナナカマド賞、イレネー記念、3歳シーズンはばんえい菊花賞、ばんえいダービーとそれぞれ二冠でしたが、メムロボブサップ(20年度)以来となる史上5頭目のばんえい4歳シーズン三冠を達成。今後は古馬重賞戦線での活躍にも注目です。
 手綱を取った鈴木恵介騎手はヤングチャンピオンシップ(ライジンサン)、帯広記念(メジロゴーリキ)に続き、年末年始の重賞で3連勝を飾りました。

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鈴木恵介騎手「近走いい結果を出せてなかったので不安でしたが、今日は馬の力で勝つことができたと思います。三冠(がかかっていた)ということもあり、近走いいレースができてなかったこともあり、若干プレッシャーはありました。パドックでも今日は落ち着いていたので、馬任せで騎乗しようと思い、馬なりでレースをしました。(前へ)行って障害でミスするのは嫌だったので、降りてからはあれだけ歩ける馬なのでそこを信じて騎乗しました」

1/2帯広記念回顧

メジロゴーリキが今季初勝利で重賞10勝目

 1月2日(火)には重賞・帯広記念(4歳以上オープン)が行われ、単勝4番人気のメジロゴーリキが、1番人気メムロボブサップを振り切っての勝利となりました。

【出走馬】※カッコは負担重量、右の数字は単勝最終オッズ
 1.ミノルシャープ(890) 54.4
 2.センリョウボス(900) 101.5
 3.インビクタ(910) 28.9
 4.メムロボブサップ(930) 1.6
 5.コマサンブラック(900) 12.1
 6.メジロゴーリキ(900) 12.8
 7.アオノブラック(920) 2.7
 8.コマサンエース(900) 42.5
 9.コウテイ(900) 48.1

 単勝1番人気に支持されたのはメムロボブサップ。今季10戦8勝(うち重賞3勝)、2着1回とほぼパーフェクトな成績で、2着だった昨年と同じトップハンデ930キロでも単勝1.6倍と断然の人気。昨年のこのレースを制し、今季重賞2勝と充実のアオノブラックが2.7倍の2番人気でこの2頭に人気が集中。昨年のこのレース3着で2連勝中のコマサンブラック、今季重賞2着4回のメジロゴーリキが人気で続きました。

 第1障害をメムロボブサップが最初に越えると、コマサンブラックが位置取りを上げ、メジロゴーリキ、アオノブラックも追走。コウテイも位置取りを上げ、中間点を過ぎたあたりでは先頭に立ちます。900キロ前後の高重量戦ともあって各馬慎重な脚取り。メムロボブサップ、コマサンブラック、メジロゴーリキ、コウテイがほとんど同時に第2障害下に到達。前半は72秒というペースで流れました。
 第2障害ではコウテイが最初に仕掛け、すんなりとひと腰で通過。メジロゴーリキが差のない2番手で、メムロボブサップは3番手でクリア。その後ろは離れてコマサンエース、ミノルシャープと続きます。
 障害を降りた勢いでメジロゴーリキが先頭に立つと、じわじわと後続に差をつけます。メムロボブサップが追走しましたが、メジロゴーリキは脚色衰えることなく歩き切って先頭でゴール。メムロボブサップは2年連続2着。コウテイも離されず3着に入り、先行3頭での決着となりました。

 勝ったメジロゴーリキは、昨年2月のチャンピオンカップ以来の勝利で重賞10勝目。帯広記念は4年連続の挑戦で初制覇となりました。シーズン最後の大一番・ばんえい記念では2年ぶり2度目の制覇に期待がかかります。

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鈴木恵介騎手「ハンデがあったのでそれをどういうふうに生かせるか考えて騎乗しました。今日はスタートから出がよく、道中の手ごたえもよかったし、障害ではいいカカりをしてひと腰で上がってくれました。ハンデがある分、今日は歩いてくれたので何とかなるかなと思っていました」

12/30ヤングチャンピオンシップ回顧

2023年12月31日(日)

釧路産駒ライジンサンが制す

 12月30日(土)には重賞・ヤングチャンピオンシップ(2歳、産駒特別選抜)が行われ、単勝2番人気のライジンサンが優勝。障害6番手から勢いよく抜け出し、2歳シーズン二冠目を制しました。

【出走馬】※カッコは負担重量、右の数字は単勝最終オッズ
 1.アヤノダイマオー(600) 2.1
 2.ウルトラコタロウ(600) 4.5
 3.トカチヒロ(590) 20.8
 4.クリスタルイプセ(580) 88.8
 5.ディーホワイト(590) 59.3
 6.グランドスターダム(600) 7.2
 7.ミチシオ(600) 41.9
 8.ライジンサン(600) 3.6
 9.コトブキテンザン(600) 27.1
 10.フレイムファースト(600) 34.3

 ナナカマド賞馬ホクセイポルシェが不在で混戦模様。1番人気に支持されたのはナナカマド賞、十勝産駒特別ともに2着のアヤノダイマオーで単勝2.1倍。釧路産駒特別、2歳A級-1組と連勝中のライジンサンが3.6倍で2番人気。十勝産駒特別でアヤノダイマオーを下しているウルトラコタロウが4.5倍の3番人気で続き、南北海道産駒特別2着で、前走はアヤノダイマオーと差のない3着だったグランドスターダムが7.2倍で4番人気となりました。

 ディーホワイトが第1障害を勢いよく最初に越え、グランドスターダム、ウルトラコタロウ、アヤノダイマオーが追走。果敢に逃げたディーホワイトが後続を引き離したまま前半36秒というハイペースで第2障害下に到達します。
 2番手以下が続々と第2障害下に揃うなか、息を入れたディーホワイトが最初に仕掛けるとそのままひと腰でクリア。ウルトラコタロウもすんなり障害を越え、トカチヒロ、グランドスターダム、フレイムファースト、ライジンサンと続きます。
 ディーホワイトにトカチヒロとウルトラコタロウが並びかけようとしたところ、一気の脚で追い上げてきたライジンサンが、残り30メートルあたりで並ぶ間もなく抜き去るとそのまま後続を引き離し、追ってきたフレイムファーストを振り切って先頭でゴール。3着にはウルトラコタロウが入りました。1番人気アヤノダイマオーは障害9番手から一旦は追い上げましたが9着でした。

 勝ったライジンサンは、一冠目のナナカマド賞は6着でしたが、今回は目の覚めるような脚を披露し初のタイトルを獲得。これで3連勝と充実しており、三冠目のイレネー記念にも期待がかかります。また、管理する大河原和雄調教師は開業6年目でうれしい重賞初制覇となりました。

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鈴木恵介騎手「障害もいいですし、降りてからの脚もあるので道中置いていかれないようにと考えていました。ある程度思った通りの位置が取れたので、上手くいったら勝てるかなと思っていました。馬の能力が良いのかなと思います。(三冠目のイレネー記念も)頑張ります」

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