ばんえい競馬情報局とは?

ばんえい競馬の最新情報を提供します。重賞を中心に予想や回顧のほか、ばんえい競馬に関するコラムなどもご覧いただけます。
カレンダー
リンク
おすすめコンテンツ

« 2017年10月14日 | メイン | 2017年10月16日 »

2017年10月15日 アーカイブ

1

10/15ナナカマド賞回顧

2017年10月15日(日)

世代初の重賞ウイナーはミスタカシマ!

 15日(日)は重賞・ナナカマド賞(2歳オープン)が行われ、単勝1番人気のミスタカシマが優勝。この世代で最初のタイトルウイナーとなり、牡馬が相手でも互角以上の力を証明しました。

【出走馬】※馬名右の数字は単勝最終オッズ
  1.ジェイコマンダー 9.4
  2.バンリュウブラック 24.3
  3.ジェイフラワー 78.4
  4.カネサダイマオー 4.7
  5.ミスタカシマ 3.2
  6.ハマノダイマオー 4.8
  7.コウシュハレガシー 47.7
  8.ブラックエース 46.3
  9.オレワチャンピオン 3.3
 10.ウィナーサラ 30.9

 2歳戦らしく、上位に推された各馬のオッズは接近。いちい賞を制したミスタカシマがわずかに1番人気となり、オレワチャンピオンが2番人気。以下、5番人気のジェイコマンダーまでが単勝ひと桁台で続き、いわゆる"上位拮抗"の戦前評価となりました。

 馬場水分は徐々に下がり、このレースを迎えたころには1.5%。そうはいっても、軽量の2歳戦だけに、道中は横一線のままハイペースで進みます。わずかにミスタカシマが先頭をうかがいますが、他馬も遅れず追走。10頭がほぼ並んだままで第2障害を迎えました。
 オレワチャンピオンが動いた瞬間に、各馬も反応。ミスタカシマ、ハマノダイマオー、カネサダイマオーが仕掛け、ウィナーサラもこの一角。なかでも抜群の登坂を見せたのはオレワチャンピオンとミスタカシマで、この2頭が並んで障害を突破します。やや遅れてハマノダイマオー、さらに離れた4番手でジェイコマンダー、カネサダイマオーなどがクリアしていきました。
 最後の平坦路に入ったあたりではハマノダイマオー、ジェイコマンダーの脚いろに切れが見られましたが、残り20メートル付近から先行2頭と同様の脚どり。ミスタカシマが先頭を死守しながら、残り10メートルを迎えます。その後も、追っていたオレワチャンピオンの脚いろが鈍り、さらに後続の伸びも今ひとつ。結局ミスタカシマが最後まで粘り切り、最初の世代チャンピオンに輝きました。オレワチャンピオンが後続の追撃を振り切って2着。ジェイコマンダーも懸命に脚を伸ばして3着を確保しました。

 勝ったミスタカシマの母は、2007年のばんえいプリンセス賞2着、黒ユリ賞3着、そしてばんえいオークス4着のアグリタカラ。母が成し得なかった重賞制覇を、2歳最初の重賞で早くも成し遂げました。牝馬によるナナカマド賞制覇は1997年のキリツレディ以来、20年ぶりのこと。第2障害を下りてからのしぶとい末脚が印象的で、今後も底力が問われる重賞路線での活躍が期待できそうです。

成績はこちら
映像はこちら

工藤篤騎手「状態は調教師から良いとは聞いていました。先手を取って、馬と喧嘩しないでまっすぐ走ってくれたら結果はついてくると思っていました。障害もスムーズに上がってくれましたね。馬はまだまだ強くなると思います。ミスタカシマともども、これからも応援よろしくお願いいたします」

10/15ナナカマド賞予想 須田鷹雄

先行力魅力のオレワチャンピオン

 前走は第2障害後に失速してしまった◎オレワチャンピオンだが、安定した先行力は魅力。はじめて経験するこの重量だとものすごくキレる末脚を見せてくる馬というのもいないだろうし、馬格があるぶん重量がこの馬を後押しする可能性もある。降りたままの順番で流れ込んでくるような競馬になれば、この馬がやはり有力だ。
 本来、その次に評価すべきは▲ジェイコマンダー。青雲賞の失敗が尾を引くのではと心配だったが、前走を見る限り全く影響はなかった。それ以前のA-1での安定した走りを見るとここでも馬券圏内に入ってくる可能性は高い。ただ、はじめての545キロでやらかしたので、580キロ、それも他馬に10キロを与えてのこの重量というのが少しひっかかる。
 570キロ組から○を取りたいが、4と6で迷って○ハマノダイマオーとした。勝ちきれない競馬が続いているが位置はとれる馬だし、ゴール前に◎が甘くなったときの逆転1着はありうると考える。
 馬券は◎○が1着2着か1着3着という3連単で。

 ◎オレワチャンピオン
 ○ハマノダイマオー
 ▲ジェイコマンダー
 △カネサダイマオー
 △ミスタカシマ

 3連単
 9,6→9,6→1,4,5
 9,6→1,4,5→9,6 500円 計6000円

10/15ナナカマド賞予想 山崎エリカ

オレワチャンピオンが巻き返す

 昨年のナナカマド賞は、デビューから7戦無敗で断然1番人気のホクショウムゲンが連勝ストップ。坂の中腹で止まって8着に終わりました。また、2012年にダイコクパワーがゴール手前で隣のコースを走って1着→5着降着になったこともありました。確かに2歳馬の初めての重賞だけに何が起こるかわかりません。

 しかし、大きな傾向で見ていくと、やっぱり前哨戦の青雲賞や、牝馬ならばいちい賞を使っている馬が断然優勢。一昨年の1番人気馬キタノリュウキも青雲賞を使わずに、このレースでは6着に終わっています。3年前のセンゴクエースのような馬が、その事実を曇らせてしまっているのですが、このことを忘れずに予想を組み立てたいです。

 よって、◎には、青雲賞の2着馬オレワチャンピオンを推します。この馬は昨年のホクショウムゲンのように勢いで障害を上げるというよりは、力でグイグイ押していくタイプ。過去のナナカマド賞のレース映像を見ても、押して障害を上るタイプのほうが通用しているし、後々強くなっていることが多いので、この馬の巻き返しに期待しました。

 〇は、青雲賞では障害で膝をついて9着も、前走ではしっかりと障害を修正できたジェイコマンダー。これまでオレワチャンピオンと8戦して5度も先着。しかし、今回で本命にしなかったのは勢いで障害を上げるタイプだから。青葉賞の敗戦も、勢いで障害を上げようとしたけど、意外と重くて膝をついてしまったような内容でした。しかし、障害さえ上がってしまえば、強い馬。決め手があるので対抗評価としました。

 ▲は、デビューから掲示板を外したことがないのが魅力のハマノダイマオー。障害も上手いほうですが、これといった武器がないのが弱点。これまでも障害力が求められるレースになればオレワチャンピオンが先着し、決め手が求められるレースになれば、ジェイコマンダーが先着している形。しかし、重賞の今回は、ジェイコマンダーが青雲賞の二の舞にならないとは限らないので、3番手評価としました。

 あとは△に前々走では◎〇▲馬を相手に、先行策から粘り勝ちしたミスタカシマ。同世代の牝馬に敵なしのこの馬は、前走いちい賞を勝って当然ですが、今回はそのぶんハンデが背負わされることがマイナス。しかし、2歳トップクラスの牡馬が相手でも通用してきただけに、ここも侮れません。

 他ではA-1クラスでは、長らく障害に苦しんでいましたが、じっくり仕掛けた前走では、障害を無事にクリアしたカネサダイマオー。この馬も決め手があるので、障害さえズムーズならば怖いタイプ。ただ、けっして障害が得意なタイプではないだけに、一番下の評価しました。

 ◎ (9)オレワチャンピオン
 ○ (1)ジェイコマンダー
 ▲ (6)ハマノダイオー
 △ (5)ミスタカシマ
 △ (4)カネサダイマオー

 馬複
 1-9 3000円
 9-6,5,4 1000円 計3000円

10/15ナナカマド賞予想 荘司典子

オレワチャンピオンとジェイコマンダーの一騎打ちに期待

 ここまでの重賞戦線、どうにもこうにも流れが悪い私。折り返し地点を迎え3月までの後半戦は流れを変えるべくフレッシュな2歳重賞に臨みます。

 昨年のナナカマド賞は6番人気ゴールデンフウジンが勝って、2着2番人気ジェイワン、3着5番人気メジロゴーリキでやや波乱の結果となりましたが、今年はここまでの戦歴で勝ち負けを演じてきたオレワチャンピオンとジェイコマンダーの2頭が力上位ではないでしょうか。
 オレワチャンピオンの前走は1枠1番から軽快に逃げ、第2障害も最初に越えたものの終い苦しくなって4着。後ろから追い詰めたジェイコマンダー、ハマノダイマオーらに屈しましたが、デビュー以来11戦【4-4-2-1】と抜群の安定感は信頼に値するもの。重賞タイトルを手にして文字通り"俺はチャンピオン"に輝いて欲しいと思います。
 そのオレワチャンピオンとジェイコマンダー。2頭の対戦成績はこれまで8戦一緒に走って(除外のレースは除く)ジェイコマンダーが5回先着。今回は枠順からオレワチャンピオンを上の印にしましたが、2頭の戦いにはこれからも注目。
 その2頭と常に差の無い戦いをしているハマノダイマオー。7戦5勝の牝馬ミスカシマ、青雲賞を勝ったカネサダイマオーらが間に入ってくる可能性も考えて、今回はこんな馬券の買い方をしてみました。さあ、結果はいかに?!
 
 ◎オレワチャンピオン
 〇ジェイコマンダー
 ▲ハマノダイマオー
 △ミスタカシマ
 △カネサダイマオー

 馬連複
 1-9 4200円
 3連単2頭軸マルチ
 1,9 →4,5,6 100円 計1800円

10/15ナナカマド賞予想 目黒貴子

安定感抜群オレワチャンピオン

 当てなきゃ当てなきゃと思うばかりで結果が伴わない虚しさを感じつつ、今週も予想します。いつもこれを書いている時は自信たっぷりなのに...みなさんはいいも悪いもうまく参考にしていただければと思います。

 ◎はオレワチャンピオン。前走こそ4着と馬券に絡めなかったものの、敗因には端枠だったこともあげられるのでは? それまではデビュー以来常に3着以内を確保(うち4勝)しており、安定感はバツグンの馬。今回は端枠ではなく、実力を発揮できれば充分に勝ち負けできる存在とみます。
 ◯にはハマノダイマオー。こちらも大きく崩れないタイプの馬。3走前のA-1で4着という成績はありますが、勝ち馬とはたった0.8秒差。着順ほど負けているわけではないのです。6月以来勝ち星からは遠ざかっていますが、いつも着差僅かの惜しいレース続き。しかしやはり馬券としての信頼度は高く◯とします。
 ▲は牝馬のミスタカシマ。デビューして7戦、そのうち5勝を挙げている実力馬です。今回一気に斤量も重くなって相手も揃った中でどこまでできるのか注目したいですね。かなり厳しい条件とは思いますが個人的な応援としてはこの馬です。
 △はジェイコマンダー。前走でしっかり勝ちきったあたりは力のある証拠。ただ2走前の青雲賞は10番ゲートで1番人気ながら9着に敗退。今回も端枠でやはり気になり評価を落としました。そしてその青雲賞を勝った△カネサダイマオー。成績にムラがあるタイプで△まで。
 どの買い方がいいか考えましたが、まずは当てることが大事なので3連複でいきたいと思います。

 ◎オレワチャンピオン
 ◯ハマノダイマオー
 ▲ミスタカシマ
 △ジェイコマンダー
 △カネサダイマオー

 3連複
 9-1,4,5,6 1000円 計6000

1
Copyright (C) OddsPark Banei Management Corp. All Rights Reserved.