ゴールドインパクトが鬱憤を晴らす
明け3歳馬の頂上レースとなるイレネー記念。昨年こそ8番人気のフウジンライデンが勝利したものの、2006~2015年は1~2番人気馬が勝利しています。定量戦で行われるからでしょう。昨年のフウジンライデンも休養の影響で直前の成績が悪かっただけで、遡ればナナカマド賞の勝ち馬でした。基本的に実績馬が勝つレースと考えて良いでしょう。
また、今年はホクショウムゲンというエースが出走していますが、この馬は勝つときは問答無用の強さを見せますが、負けるときは脆く、ナナカマド賞で障害ミスをして8着に凡退したのは、忘れられません。ヤングチャンピオンシップでも膝を着く場面があり、このあたりが2年前のセンゴクエースとは違うところです。この馬の取り扱いが今回のポイントになるでしょう。
個人的にホクショウムゲンに不安要素がある以上は、本命にするのが怖いので◎は、近走充実のゴールドインパクトを推します。この馬は、ナナカマド賞では有力視されながらも障害でモタついて9着に凡退しましたが、それ以外は堅実でこれまで21戦して4着以下はわずか2回。ヤングCSは、ハイレベルな予選の十勝産駒特別で惜敗したために出走権を逃しましたが、その鬱憤をここで晴らすというストーリーに期待しました。この馬が勝てば、若手・渡来騎手の初重賞制覇とのこと。思い切った騎乗で上位争いを願いたいです。
○は、前記した世代ナンバー1のホクショウムゲン。前走はゴール手前で詰まってしまいましたが、トップハンデの影響もあったでしょう。ヤングCSの勝ち馬であり、前々走でトップハンデを背負って今回のメンバーで最先着しているとなるとさすがに評価を下げられないものがあります。
▲は、十勝産駒特別で番狂わせの2着に入線し、ヤングCSでは積極的な競馬で5着に粘ったミノルシャープ。3走前には◎ゴールドインパクトと1.5秒差の2着に健闘しており、その後の2戦も悪くありません。立ち回り次第では十分チャンスがあるでしょう。
あとは△にナナカマド賞・2着、ヤングCS・3着のジェイワン。この馬もこれまでに17戦して4着以下は前々走のみ。詰の甘さがこの馬の弱点ですが、障害はとても得意。ペースが落ち着いて障害でじっくりと構えることの出来る高重量戦でこその馬なので、警戒しなければなりません。
他ではヤングCSの2着馬カネサスペシャル。重賞クラスのメンバーが相手となるとスピード負けするところがありますが、ヤングCSやその前哨戦の北央産駒特別のときのように、後方からじっくりと構えて乗れば、この馬の出番もありそうです。前々走でもホクショウムゲン、ゴールドインパクトに次ぐ3着に好戦しているだけに侮るのは危険でしょう。
◎ (3)ゴールドインパクト
○ (9)ホクショウムゲン
▲ (8)ミノルシャープ
△ (6)ジェイワン
△ (7)カネサスペシャル
馬複
3-9 3000円
3-8,6,7 各1000円 計3000円