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2017年3月 5日 アーカイブ

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3/5イレネー記念回顧

2017年3月 5日(日)

ホクショウムゲンが頂点奪取!

 5日(日)は重賞・イレネー記念(3歳オープン)が行われ、単勝1番人気のホクショウムゲンが優勝。ヤングチャンピオンシップに続く重賞2勝目を挙げ、世代の頂点に君臨しました。

【出走馬】※馬名右の数字は単勝最終オッズ
  1.ナカゼンガキタ 31.8
  2.ウンカイタイショウ 34.9
  3.ゴールドインパクト 4.0
  4.キタノミサキ 17.4
  5.ゴールデンフウジン 12.7
  6.ジェイワン 4.7
  7.カネサスペシャル 12.2
  8.ミノルシャープ 45.8
  9.ホクショウムゲン 2.1
 10.センショウニシキ 46.4

 2月19日の3歳A-1戦の上位3頭が人気の中心。その一戦では3着だったホクショウムゲンが、ヤングチャンピオンシップ制覇などの実績と素質を買われて1番人気。そのA-1戦勝利を含め、4連続連対中のゴールドインパクトが続き、A-1戦2着で、重賞でも好勝負を演じているジェイワンが3番人気となりました。

 馬場水分は1.2%と若干重めの状態でスタート。全馬未経験の690キロ(牝馬20キロ減)ではありましたが、勢いよく第1障害を突破します。その後は刻みながら、慎重に中間点を通過。ゴールドインパクトとキタノミサキがわずかに遅れたものの、ほぼ横一線といえる状態で第2障害を迎えました。
 少し息を整えたのち、ジェイワンが登坂を開始。ホクショウムゲンとミノルシャープがこれに続き、ゴールデンフウジン、センショウニシキも仕掛けます。ただ、最初に動いたジェイワンが抜群のかかりを見せ、先頭で難なく突破。センショウニシキとミノルシャープが2番手で下り、いったん体勢を崩しかけたホクショウムゲンもこの一角でクリア。以下ナカゼンガキタ、ウンカイタイショウ、カネサスペシャルが続き、ゴールドインパクトは8番手から。
 最後の平坦路ではジェイワンが軽快な逃げ脚を見せますが、それを上回る脚いろでホクショウムゲンが肉薄。残り20メートル付近から2頭のたたき合いとなりました。手に汗を握る展開となりましたが、残り5メートルを切って大勢有利はホクショウムゲン。わずか0秒9差ではありましたが、そのままの差を保って重賞2勝目を挙げました。障害を越えてから猛然と追い上げたゴールドインパクトが、さらに5秒9差の3着に入りました。

 これでホクショウムゲンは2歳シーズン二冠を達成。障害で軽く詰まったものの、それをものともせず、ゴール前で力強く抜け出しました。デビューから7連勝をマークした好素材。今後もこの世代を牽引していってくれることでしょう。
 惜しくも2着に敗れたジェイワンでしたが、これでデビューから【7・9・2・1】。世代上位の力を有していることは明らかです。父カネサブラック、母ウィナーサマーという良血だけに、これからの成長が楽しみです。
 ゴールドインパクトは障害で手間取った分、3着でしたが、この馬らしい末脚を発揮し、存在感を示しました。馬場や展開次第で、タイトル奪取の可能性も十分でしょう。

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鈴木恵介騎手「二冠達成は素直に嬉しいです。道中の位置取りは思った通り前方を取れたと思います。障害では天板で甘いところを見せてしまいましたが、ほとんど上まで上がっていたのですぐに立て直すことができました。以前ゴール直前で止まったことがあったので、最後の接戦もどうなるかと思いましたが、馬が頑張って持ちこたえてくれました」

3/5イレネー記念予想 山崎エリカ

ゴールドインパクトが鬱憤を晴らす

 明け3歳馬の頂上レースとなるイレネー記念。昨年こそ8番人気のフウジンライデンが勝利したものの、2006~2015年は1~2番人気馬が勝利しています。定量戦で行われるからでしょう。昨年のフウジンライデンも休養の影響で直前の成績が悪かっただけで、遡ればナナカマド賞の勝ち馬でした。基本的に実績馬が勝つレースと考えて良いでしょう。

 また、今年はホクショウムゲンというエースが出走していますが、この馬は勝つときは問答無用の強さを見せますが、負けるときは脆く、ナナカマド賞で障害ミスをして8着に凡退したのは、忘れられません。ヤングチャンピオンシップでも膝を着く場面があり、このあたりが2年前のセンゴクエースとは違うところです。この馬の取り扱いが今回のポイントになるでしょう。

 個人的にホクショウムゲンに不安要素がある以上は、本命にするのが怖いので◎は、近走充実のゴールドインパクトを推します。この馬は、ナナカマド賞では有力視されながらも障害でモタついて9着に凡退しましたが、それ以外は堅実でこれまで21戦して4着以下はわずか2回。ヤングCSは、ハイレベルな予選の十勝産駒特別で惜敗したために出走権を逃しましたが、その鬱憤をここで晴らすというストーリーに期待しました。この馬が勝てば、若手・渡来騎手の初重賞制覇とのこと。思い切った騎乗で上位争いを願いたいです。

 ○は、前記した世代ナンバー1のホクショウムゲン。前走はゴール手前で詰まってしまいましたが、トップハンデの影響もあったでしょう。ヤングCSの勝ち馬であり、前々走でトップハンデを背負って今回のメンバーで最先着しているとなるとさすがに評価を下げられないものがあります。

 ▲は、十勝産駒特別で番狂わせの2着に入線し、ヤングCSでは積極的な競馬で5着に粘ったミノルシャープ。3走前には◎ゴールドインパクトと1.5秒差の2着に健闘しており、その後の2戦も悪くありません。立ち回り次第では十分チャンスがあるでしょう。

 あとは△にナナカマド賞・2着、ヤングCS・3着のジェイワン。この馬もこれまでに17戦して4着以下は前々走のみ。詰の甘さがこの馬の弱点ですが、障害はとても得意。ペースが落ち着いて障害でじっくりと構えることの出来る高重量戦でこその馬なので、警戒しなければなりません。

 他ではヤングCSの2着馬カネサスペシャル。重賞クラスのメンバーが相手となるとスピード負けするところがありますが、ヤングCSやその前哨戦の北央産駒特別のときのように、後方からじっくりと構えて乗れば、この馬の出番もありそうです。前々走でもホクショウムゲン、ゴールドインパクトに次ぐ3着に好戦しているだけに侮るのは危険でしょう。

 ◎ (3)ゴールドインパクト
 ○ (9)ホクショウムゲン
 ▲ (8)ミノルシャープ
 △ (6)ジェイワン
 △ (7)カネサスペシャル

 馬複
 3-9 3000円
 3-8,6,7 各1000円 計3000円

3/5イレネー記念予想 須田鷹雄

定量戦ならホクショウムゲン

 A-1戦でさんざん走ったどうしのメンバー構成。定量戦のイレネー記念なら◎ホクショウムゲンの1着固定で大丈夫だろう。
 ◎が最近負けたレースといえば12/18と2/19の3着だが、前者は他馬に5キロ、後者では15~20キロを与えてのもの。さらに前者は膝を折るシーンがあっての3着だから、もともとの能力が違うと思う。ナナカマド賞とその次走で立て続けにやらかしたときはそのままイップスがひどくなるかと思ったが、障害の内容は最近になるにつれ良化。この中では馬格もあるほうだし、690キロはじっくりレースが進むぶんこの馬にとっては良い面もある。スピード勝負や、溜めずに障害を仕掛ける形のほうがこの馬にとっては嫌だ。

 ○には近走内容が安定しているゴールドインパクト......と思ったのだが、ピーク時1040キロあった馬体重が前走995キロまで減っての大一番というのはちょっと嫌。☆までとする。◎の次に格上と言える▲ジェイワンもここ2戦末の粘りをやや欠いているのがちょっと気になる。

 ◎が堅いぶんちょっとひねるという意味も込めて○はウンカイタイショウとし、これが2、3着のどちらかに入る前提の馬券を買う。派手さはないが5キロもらえばジェイワンに勝ったこともある馬だし、上位人気馬の自滅があれば、入れ替わりに2、3着に滑り込んでくるくらいのことはあると見る。

 ◎9ホクショウムゲン
 ○2ウンカイタイショウ
 ▲6ジェイワン
 ☆3ゴールドインパクト
 △7カネサスペシャル
 △10センショウニシキ
 △8ミノルシャープ
 △5ゴールデンフウジン

 3連単
 9→2⇔3,5,6,7,8,10 500円 計6000円

3/5イレネー記念予想 荘司典子

ホクショウムゲンから人気薄、来い!

 先週チャンピオンCが終った時点で今季の私の収支、見ましたか? -100,000円って! 端数も無く見事にきっちりと10万円。あーびっくりした。ピッタリ賞としてここでリセットして欲しいぐらいです(涙)。残りあと3戦。一発逆転の夢はまだ捨てていません。

 さあ、明け3歳の最強馬決定戦・イレネー記念。中心となるのはヤングチャンピオンシップを圧勝したホクショウムゲンで仕方がないのかなと。当然人気になると思いますが人気に応え重賞2勝目を挙げる確率は高いでしょう。
 相手1番手はナナカマド賞2着、ヤングチャンピオンシップ3着のジェイワン。いいかげん1着が欲しいですね。カネサブラックの初年度産駒の代表としても頑張って欲しい。
 ヤングチャンピオンシップ2着のカネサスペシャルも外せない。ですが、ここまで挙げた馬たちで決まっては逆転への道は不可能。というわけでナナカマド賞もヤングチャンピオンシップも5着だったミノルシャープも大きな差はないとして加えておきます。端のコースになってしまいましたがセンショウニシキも侮れない存在。障害力のあるウンカイタイショウまで。
 ナナカマド賞の勝ち馬ゴールデンフウジンは近走不振で切り。ゴールドインパクトは決め手勝負になれば怖いですが、近走好調で上位人気になりそうなのであえて切って。
 ホクショウムゲン1頭軸マルチで、なるべく人気薄馬が来てくれることを祈ります。

 ◎9ホクショウムゲン
 ○6ジェイワン
 ▲7カネサスペシャル
 △8ミノルシャープ
 △10センショウニシキ
 △2ウンカイタイショウ

 3連単1頭軸マルチ
 9→2,6,7,8,10  100円 計6000円

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