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11/29ばんえいオークス回顧

ホクショウモモが女王戴冠!

 29日(日)は重賞・ばんえいオークス(3歳牝馬オープン)が行われ、単勝4番人気のホクショウモモが優勝。2月の黒ユリ賞では10着だった同馬が成長ぶりを示し、3歳牝馬の頂点に君臨しました。

【出走馬】※馬名右の数字は単勝最終オッズ
 1.メムロコマチ 4.3
 2.ワタシハサクランボ 5.7
 3.シリウス 2.1
 4.タキニシサンデー 7.6
 5.レジーナ 37.1
 6.ホクショウモモ 6.1
 7.アスリート 47.7
 8.サンノハヤヒメ 41.4
 9.サカノメイホウ 132.1

 黒ユリ賞馬で、牡馬相手のばんえい大賞典も制しているシリウスが1番人気。以下ばんえい菊花賞4着のメムロコマチ、5連続連対中のワタシハサクランボが続き、ホクショウモモ、タキニシサンデーまで5頭が単勝ひと桁台と、上位は拮抗したオッズになりました。一筋縄ではいきそうにない、という戦前予想に、馬場水分2.5%の馬場がどう作用するか注目が集まりました。

 軽めの馬場とあって、各馬とも積極的なレース運び。ホクショウモモが軽快に飛ばし、タキニシサンデー、メムロコマチも遅れず追走。これにシリウスも加わり、レース序盤から激しい争いが繰り広げられました。やや縦に長い展開の中、ホクショウモモが先頭で第2障害にたどり着き、タキニシサンデー、シリウス、メムロコマチの順で勝負どころを迎えました。
 ここで勝負に出たのは松田道明騎手とホクショウモモ。5頭がまだ障害にたどり着いていない段階で、いち早く登坂を開始します。これに3頭も素早く反応。各馬とも鋭い登坂を見せ、次々と障害を突破していきました。
 ここから先は、しまいの我慢比べ。残り15メートル付近からは各馬の脚いろが鈍りはじめ、唯一、障害でひと息入れていたメムロコマチがジワジワと脚を伸ばします。そして残り5メートルを切ったあたりでホクショウモモのスピードが落ち、タキニシサンデーが猛追。そして2頭が並んだところでゴール。結果はわずか0秒2差、ホクショウモモが粘り切りました。タキニシサンデーが2着で、さらに1秒9差の3着にメムロコマチが入線しました。

 道中は完全にペースを掌握し、仕掛けのタイミングも絶妙。馬場と重量を考慮しながら、強気に運んだ松田騎手の好騎乗でした。そして、その叱咤に応えてゴールまで粘り通したホクショウモモの、比類なき勝負根性。女王の座にふさわしい、力強いレースを見せてくれました。ひと夏を越してのパワーアップは明らかで、今後の牝馬戦線でも軽視できない存在となりそうです。
 タキニシサンデーは悔しい2着。多少後手に回った面は否めませんが、それ以上に勝ち馬にうまく乗られてしまった印象です。ただ、ハイペースを追走しながら、しまいまでしぶとく脚を伸ばした内容は高く評価できるもの。今後もタイトル奪取のチャンスがありそうです。
 3着のメムロコマチは中間点あたりから大事に刻んでおり、それが最後の伸びにつながった印象を受けました。馬場や重量、多少の展開利さえあれば、引き続き好勝負ができるでしょう。

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松田道明騎手「今日は馬場も湿っているし、速い決着のレースが続いていたので、前の位置取りでレースを進めていこうと考えていました。第2障害も早めに仕掛けようと狙っていました。ゴール際は少ししんどくなりましたが、厩舎関係者がしっかり仕上げてくれた結果が最後の一押しにつながったと思います。本当に良い結果を残せてよかったです」

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