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2014年8月 アーカイブ

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今週の見どころ(8/30~9/1)

2014年8月29日(金)

 ばんえい競馬の古馬路線重賞は、7月以降は11月まで毎月実施されており、9月は28日(日)に岩見沢記念が行われます。同レースまでには、8月31日(日)のマロニエ賞、9月15日(祝・月)のポテト特別と、オープン特別が2鞍組まれています。これらのレースを使いつつ重賞へ向けて仕上げていくのか、ハンデなどを考え厩舎で調整していくのか。有力馬の陣営の考えは様々でしょうが、いざ出走してくるからには好勝負を期待したいところです。

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 8月30日(土)のメイン第10レースは、不知火特別(B2級-1組・20:10発走予定)
 B2級-1組は、前開催では平場戦(とかち渓流賞)として実施され、4頭出走していた4歳馬が4着までを独占しました。ここには1~3着馬が参戦していますが、なかでも注目は、2走使いのB2級-1・2組決勝と2連勝したイッキフジ。両レースとも余裕たっぷりの逃げ切りでした。ただ、他馬に早めに並ばれると走る気を失くす面も見られるので、ここも障害力を生かして単騎逃げに持ち込みたいところです。
 ホクショウサスケは、とかち渓流賞が3着で、B2級-1・2組決勝が2着。ともにイッキフジには離されましたが、障害を降りた順番よりは着順を上げています。障害次第の面はありますが、イッキフジには今回から賞金別定5キロが課されることで、決め手を生かし差を詰められる余地はありそうです。
 とかち渓流賞2着のカツオーカンは、イッキフジと甲乙つけがたい障害巧者。先に障害を越えてイッキフジのペースを乱せれば勝機もあるでしょう。
 同じく4歳のキタノサムライは前走(2開催前)の北海道競馬記者クラブ特別(B2級-1組)では障害で苦戦し伸びきれませんでした。障害3番手クリアから差し切った前々走のしし座特別(B2級-1・2組決勝)のあとからは、賞金別定5キロの加増があり、小さな重量の変化を気にするタイプなのかもしれません。今回も賞金別定5キロ増は変わりませんが、規定重量が10キロ増えており、果たして、すんなりと巻き返せるでしょうか。

 8月31日(日)のメイン第10レースは、マロニエ賞(オープン・20:10発走予定)
 前開催のJRAジョッキーDAY特別(オープン)は、第2障害を2番手で越えたオイドンが抜け出して快勝し、みごと1番人気に応えています。ニュータカラコマは障害4番手から残り30メートル手前ではオイドンより前に出ようかというレースぶりで、結果3着でも負けて強しという印象を残しました。前走よりオイドンとの重量差が5キロ縮まるここは逆転も十分でしょう。
 コウシュハウンカイは、4歳限定の柏林賞2着、3歳混合のはまなす賞1着と重賞で連続して好走するなど、めきめきと力をつけています。ここは賞金別定10キロ増となりますが、ニュータカラコマとの15キロ差を生かしてどこまでやれるか注目です。
 もちろんオイドンや、JRAジョッキーDAY特別では障害のキレもよく4着だったキタノタイショウも馬券絡みが期待されます。

  9月1日(月)のメイン第10レースは、朱雀賞(5歳オープン・20:10発走予定)
 5歳限定のオープン戦は、6月下旬に牡馬・牝馬それぞれ特別が組まれ、牡馬の瑞鳳賞はニシキエーカン(オープン)が、牝馬の白鳳賞はフレグランス(B2級・今回は不出走)が勝ちました。
 注目はニシキエーカン。重賞・旭川記念で2着に健闘すると、続く瑞鳳賞では最大40キロ差のトップハンデをものともせず圧巻の逃げ切り勝ち。その後も古馬オープン戦で善戦を続けています。今回は、出走9頭中、瑞鳳賞組が6頭(1頭競走除外)を占めるメンバー構成。牡馬同士では当時とハンデ差が変わらないだけに、勝機も十分といえそうです。
 瑞鳳賞ではニシキエーカンと2着フクトクの差こそ7秒6とひらきましたが、2~4着はコンマ9秒+1秒4差で、展開次第では着順が変わりそう(3着馬は不出走)。4着ヤマノウンカイは瑞鳳賞もその後のレースでも障害のキレは良好。近4走中、3着が3度と勝ちきれませんが、ゴール前でのひと押しが効けば、連に絡んできそうです。
 瑞鳳賞が1番人気で6着ホクショウユウキも巻き返しが期待されるところ。今季、古馬重賞を除けば、障害のキレは悪くなく、4歳シーズン三冠を制している実績を考えると、やはり軽くは扱えません。
 瑞鳳賞こそ7着と大敗したテンカムソウですが、世代限定戦では善戦傾向があります。もともとは障害巧者で鳴らしただけに、立て直しを期待したいところです。

ばんえい大賞典 予想結果

2014年8月25日(月)

山崎:馬複2-9 2000円的中! 収支-2,400円
矢野:ハズレ 収支-6,000円
須田:ハズレ 収支-6,000円
斎藤:ハズレ 収支-6,000円

【ここまでの集計】
投資額 6,000円×7R=42,000円

矢野 -10,060円
須田 -24,240円
斎藤 -36,050円
山崎 -38,400円

8/24ばんえい大賞典回顧

カイシンゲキが勢いを武器に重賞初制覇!

 24日(日)は3歳三冠初戦・ばんえい大賞典(3歳オープン)が行われ、単勝2番人気のカイシンゲキが勝利。はまなす賞(2着)に続く2度目の重賞挑戦で、見事にタイトルを獲得しました。

【出走馬】※馬名右の数字は単勝最終オッズ
  1.キサラキク 21.1
  2.カイシンゲキ 2.2
  3.ゴールデンフジ 47.4
  4.ブラックニセイ 23.9
  5.アサヒメイゲツ 33.1
  6.シンザンボーイ 6.9
  7.ホクショウメジャー 49.4
  8.カンシャノココロ 46.0
  9.ハクタイホウ 2.2
 10.アアモンドセブン 20.0

 牝馬20キロ減を含め、ハンデ差は最大でも30キロ。牝馬の活躍も目立つこの一戦ですが、オッズからは牡馬優勢ムード。ハンデを利した馬が制すのか、それとも地力ある馬がねじ伏せるのか。3.0%と多少湿った馬場の中、注目のスタートが切られました。

 馬群を引っ張ったのはカイシンゲキ、キサラキク、ブラックニセイ。中間点あたりまでは勢いよく進んだものの、その後は細かく刻み、ほぼ横一線の状態で第2障害を迎えました。
 最初に仕掛けたのはハクタイホウで、それを見てカイシンゲキも登坂を開始。他馬も続々と仕掛けますが、先に仕掛けた2頭が難なく突破。やや遅れてカンシャノココロ、そしてシンザンボーイと続きました。
 しかし先頭の2頭は軽快に脚を伸ばし、マッチレースの様相。一進一退の攻防を繰り返しながらゴールを目指します。残り15メートル付近ではハクタイホウの脚いろがよく見えましたが、残り10メートルを過ぎたところでガクッとペースが落ち、ここでカイシンゲキがクビほどリード。ハクタイホウも懸命に食い下がりますが、その差はいっこうに詰まらず、結局1秒7差をつけてカイシンゲキが先頭でゴールを果たしました。ハクタイホウから4秒9遅れた3着には、カンシャノココロが入線しました。

 カイシンゲキはこれで今季【5・5・1・0】。その名前のとおり、まさに快進撃を見せて初タイトルをゲットしました。前走のはまなす賞は重量に恵まれた印象もありましたが、最後に差し返した今回のレースぶりからも、着実に力をつけている様子がうかがえました。今後は逆に重量を課せられる立場となりますが、それでも快進撃を続けられるか、この馬の真価が問われることになりそうです。

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菊池一樹騎手「途中で雨が降り馬場が軽くなるかなと思いましたが、実際走ってみると重たかったです。前走のはまなす賞は暑い時期だったので体調面が崩れる不安もありましたが、無事に2着になってくれましたし、今回へ向けてもいい調教ができたと思います。(繰り上がり勝利のナナカマド賞に次ぐ重賞2勝目で)1着入線で重賞勝ちしたことがなかったので、1着で重賞を勝ててよかったです」

8/24ばんえい大賞典予想 山崎エリカ

2014年8月24日(日)

上がり馬カイシンゲキに期待

 ばんえい競馬のクラシック第1弾のばんえい大賞典。例年、実績馬vs上がり馬の対戦図式となります。実績馬はハンデが積まれることもあり、過去の傾向は上がり馬優勢。また、馬場が軽い年はハンデの軽い牝馬が活躍しています。特に今年はイレネー記念の勝ち馬ホクショウマサルは不出走で、他の重賞勝ち馬ホクショウメジャー、ブラックニセイ、キサラキクは近走不振。となると、"今年もやっぱり上がり馬"となる可能性が高いのではないでしょうか。

 よって◎は、前回のはまなす賞でも本命にした上がり馬カイシンゲキ。この馬は2歳時の成績がイマイチで特別戦にも出られませんでしたが、今シーズンは絶好調で初戦3着のあとは9連対とまさに快進撃。苦手な障害を克服して、急激に力をつけました。特に前走のはまなす賞では4歳馬のトップクラスを相手に惜しい2着。実績馬や他の上がり馬と比較してハンデが10㎏軽いことや障害を降りてからの脚もしっかりしていることから、惨敗するイメージが沸きません。勝てずとも上位入線するのではないでしょうか。

 ○は近走3連勝しているように、ここへ来て急激に力をつけたシンザンボーイ。確かに近走の着差は勝ち馬とわずかで破壊力に欠ける一面もありますが、粘り強さは一級品。地味に強いタイプです。

 ▲はナナカマド賞、ヤングチャンピオンシップ、イレネー記念と全て勝ち馬が入れ替わった中で、常に上位争いに加わってきたハクタイホウ。今シーズンも古馬の実力馬と戦って、互角以上の走りを見せていて、実績、勢いともにメンバー中で一枚上と言える存在です。いつ重賞を勝っても不思議ではない馬なのですが、常にレース運びが勝つというよりは、優等生的な運びで・・・推定1番人気を考えると、つい狙い下げたくなる馬です。

 △にナナカマド賞の勝ち馬ホクショウメジャー。この馬は障害巧者で、スピード勝負の軽量戦は苦手ですが、ナナカマド賞のように馬場が重くなればチャンスがあります。馬場が重かった前々走では2着と善戦しているように、重馬場の高重量戦ならば望むところでしょう。

 あとはナナカマド賞の2着馬ゴールデンフジ。この馬はこれまでレース中に若さを見せる競馬で、無駄にエネルギーを喪失するところがありました。しかし、最近はきょろきょろするところがなくなり、レースに集中するようになってきたので、大駆けがあるかもしれません。

 他では黒ユリ賞の勝ち馬でイレネー記念でも3着のキサラキク。確かに近走はやや不振ですが、前走2着が示すように極端に不振というわけではなく許容範囲です。軽ハンデ670㎏を生かせば、チャンスはあるでしょう。

 ◎ (2)カイシンゲキ
 ○ (6)シンザンボーイ
 ▲ (9)ハクタイホウ
 △ (7)ホクショウメジャー
 △ (3)ゴールデンフジ
 △ (1)キサラキク

 馬複
 2-6 1500円
 2-9 2000円
 2-7,3,1 各500円 計1500円
 3連複
 2-6,9,7,3,1 各100円 計1000円

8/24ばんえい大賞典予想 矢野吉彦

2014年8月23日(土)

ハクタイホウVSカイシンゲキの一騎打ち

 当コラムの予想に続き、今月18日に川崎競馬場で開催した「場立ち予想会」でもメインレースを的中(なんと◎→○→▲の順で決まり、3連単7230円を"本線"で当てちゃいました!)。おかげさまでいい感じになってきたようです。さぁ、この勢いに乗ってばんえい大賞典もズバリ当てましょう!

 ここはどう考えても、今季の同世代戦で好勝負を繰り広げているハクタイホウとカイシンゲキの一騎打ちですよね。5月に行われたとかち皐月賞も6月のとかちダービーも、上位5頭の顔ぶれは同じ。ハクタイホウとカイシンゲキの1、2着が入れ替わっただけでした。各馬の重量差はここでもその2戦と一緒。となると、大きな波乱は想定できません。
 問題はハクタイホウとカイシンゲキカイシンゲキのどちらが強いか? 馬場が乾けば馬格のあるハクタイホウ、湿ればスピードのあるカイシンゲキが有利になりそうですが、無理に甲乙をつけて馬券を買う必要はないと思います。
 ただし、誰もが「これしかない」と思ったときこそ波乱が起きるもの。今回はそういう万が一に備えた馬券も買っておくことにしました。

 ◎ハクタイホウ
 〇カイシンゲキ
 ▲アサヒメイゲツ
 △ホクショウメジャー
 △ゴールデンフジ

 まずは、ハクタイホウとカイシンゲキを1、2着、アサヒメイゲツ、ホクショウメジャー、ゴールデンフジを3着にした3連単フォーメーション。これを800円ずつ。それに、アサヒメイゲツ、ホクショウメジャー、ゴールデンフジが1着で、ハクタイホウ、カイシンゲキが2、3着という3連単を200円ずつ押さえておきます。

 3連単
 2,9→2,9→3,5,7 800円 計4800円
 3,5,7→2,9→2,9 200円 計1200円

 人気どおりの決着だと当たってもマイナスになっちゃうかもしれませんが、まぁ、それでもいいでしょう。では、今回はこのへんで。

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