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馬券おやじは今日も行く(第46回) 古林英一

地域資源としての『ばんえい競馬』を考えるシンポジウム

 3月20日、帯広市とかちプラザにおいて、「地域資源としての『ばんえい競馬』を考えるシンポジウム」(主催:帯広市、NPO法人とかち馬文化を支える会、(株)オッズパーク・ばんえい・マネジメント、後援:(社)日本馬事協会)が開催されました。

 2006年秋、存廃問題で大揺れし、12月オッズパークの支援で帯広市単独開催が決定し、1月30日ばんえい競馬を考えるシンポジウムが、同じとかちプラザで開催されました。あれから1年と2か月。ずいぶん昔のようにも思いますし、つい昨日のことのようにも思います。

 今回のシンポジウムは、小生の基調講演(というより前座です)に続き、われらが矢野吉彦さんの司会で、文豪・旋丸巴氏、十勝バス代表取締役でシーニークバイウエイ代表の野村文吾氏、「じゃらん北海道発」編集長ヒロ中田氏、Air'G(FM北海道)中田美知子氏、ソフトバンク・プレイヤーズ藤井宏明社長、そして砂川敏文帯広市長によるパネルディスカッションが行われました。

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Photo Yuka Saito

 まず、昨年のシンポジウムで「全員参加型のばんえい競馬」というスローガンを提唱した藤井社長は、具体的な数値を上げ、初年度としては合格点であるとしながらも、厳しい状況は以前続いており、全員我慢のばんえい競馬の状態であり、馬券収入以外の収入を確保していかねばならないと述べられました。「全員我慢のばんえい競馬」から「全員ハッピーなばんえい競馬」の創出に向け、すぐに行動を開始しなくてはならないという藤井社長の提言は、まことにもってその通りだといわざるを得ません。

 確かに、OPBM(オッズパークばんえいマネジメント)、帯広市役所をはじめとし、多くの関係者の努力の甲斐あって、本場の入場者数は大きく伸びました。「汚い、臭い、煙たい」の3K競馬場のイメージを払拭し、家族連れや若い人たち、観光客の来場は飛躍的に増えました。しかし、「じゃらん」をはじめとする様々なメディアでばんえいを支援してきたヒロ中田氏はまだ不十分だといいます。来場者23万人に満足すべきではなく、50万人をめざすべきだと述べられました。

 また、今回のパネルディスカッションでは、ばんえいの顧客としてどういう層をターゲットにすべきか、また、何から手を付けるべきかなど、昨年のシンポジウムより具体的な方向が議論されたように思われました。

 ばんえいはまだまだ試行錯誤の道をたどらねばならないと思います。とはいえ、試行錯誤できるようになったことが大きな進歩ではないでしょうか。ばんえいの試みは、おそらく、他の地方競馬、地方競馬のみならず、わが国の競馬全体の未来に大きなヒントを与えてくれるものだと、一馬券オヤジの小生は思うのであります。

 さて、今週はいよいよ大一番・ばんえい記念です。世界で唯一のばんえい競馬のチャンピオン決定戦、つまり世界一決定戦ですわな。世界最強の馬はどの馬か? 悩むところですなあ。晴れたら(たぶん晴れると思われます)、昨年の覇者トモエパワーが最強馬の地位を確固たるものにするのではないかと小生は思っとりますが、もし少しでも軽くなれば、この1年で地力強化著しいナリタボブサップかと。女王アンローズはやはりちょっと苦しいかも。スーパークリントンあたりの一発も……とはいえ、海の向こうのクリントンさんは2障害で膝折ったしなあ。小生、23日は片道燃料で帯広競馬場に特攻出撃する覚悟であります!

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