ばんえい競馬情報局とは?

ばんえい競馬の最新情報を提供します。重賞を中心に予想や回顧のほか、ばんえい競馬に関するコラムなどもご覧いただけます。
カレンダー
リンク
おすすめコンテンツ

« 2006年 | メイン | 2008年 »

2007年 アーカイブ

<<前へ 1234567891011

12/24ばんえいダービー予想 斎藤修

2強に割って入るニシキガール

 さて、3歳三冠目のばんえいダービー。
 二冠目の菊花賞は、真っ先に仕掛けたのはアローファイターだったが、続いたシベチャタイガーとほぼ同時に障害をクリア。アローファイターがややリードしたまま2頭が後続を離してのマッチレースとなり、最後にシベチャタイガーが差し切った。
 菊花賞よりも負担重量が30キロ重くなるが、定量戦であることは変わらない。ほぼ同じメンバーでの再戦となるだけに、再びシベチャタイガーとアローファイターの一騎打ちとなるのか。それとも2頭に割って入る馬がいるか。このあたりが焦点となりそうだ。
 おそらくこの2頭の組合せに人気が集中するだろうから、やはりそこに割って入る馬がいないと面白くない。というところから考えてみることにする。
 ここで一角崩しは、ばんえいオークスで復活なったニシキガールと見る。菊花賞は、2頭の決着から30秒近くも離された7着と惨敗。しかしその後250万未満を勝って臨んだばんえいオークスでは、菊花賞で先着されていたプリンセスモモやエリザベスライデンらに大きく差をつけての圧勝。確実に調子を上げていると見ていいだろう。
 穴なら、メンバー中唯一ばんえい菊花賞に出走していなかったエビスオニワカ。前走は7着に敗れているが、そこまでは150万未満から200万未満まで4連勝。12戦連続で連対していて、まだ底を見せていないと見るべきだろう。
 ミサキスペシャル、プリンセスモモまでが連下候補。
 シベチャタイガーからの流しではあまりつきそうもないので、ニシキガールからも流す。
 ◎シベチャタイガー
 ○ニシキガール
 ▲アローファイター
 △エビスオニワカ
 △ミサキスペシャル
 △プリンセスモモ

12/24ばんえいダービープレビュー

2007年12月22日(土)

 12月24日(祝・月)のメインは3歳三冠の最終戦・第36回ばんえいダービーです。二冠目のばんえい菊花賞に引き続き定量戦で行われます。
 そのばんえい菊花賞を制したのがシベチャタイガー。障害2番手クリアから、先頭を行くアローファイターを残り10メートルで交わし最後は2秒差をつけゴール。2着アローファイターと3着ミサキスペシャルの間には10秒以上の差があることから、シベチャタイガーアローファイターの力は抜けていると判断できます。
 そこで今回も中心はシベチャタイガー。負担重量は二冠目から30キロ増え730キロとなりますが、スピードよりは登坂力で勝負するタイプなだけに問題ないでしょう。十勝晴れが続き、力のいる馬場になりそうなのもプラスで、二冠達成の可能性は高いといえます。
 相手筆頭もアローファイター。ばんえい菊花賞後も430万円条件で4、4、2着と健闘しており、順調度ではこちらのほうが上かもしれません。
 この2頭に割って入りそうなのは牝馬勢。なかでもニシキガールは怖い存在です。別定重量での争いだった牝馬二冠はハンデに苦しみ9、10着も、定量戦の三冠目、前走・ばんえいオークスでは圧巻の逃げ切り勝ちを収めました。3走前のばんえい菊花賞は7着でしたが、これは障害で詰まったのが響いての結果。実力を発揮できれば、ばんえいオークスくらいは走る馬だけに今回も先行しての粘り込みに期待できるでしょう。
 ほかの牝馬勢、プリンセスモモエリザベスライデンも、いずれも牝馬三冠路線で活躍を見せた実力馬だけに、有力馬が障害で苦戦するようなら馬券圏内に食い込んでくる可能性があります。
 カネサリュウは、巻き返しが期待されたばんえい菊花賞では、第2障害でやる気を喪失したのか9着馬からも2分半以上も離されタイムオーバーで失格となりました。2歳二冠制覇など実績は上位ですが、その前走の負けかたが良くないので今回は見送りが妥当でしょう。
 ばんえい菊花賞3着のミサキスペシャルは重馬場は得意としており良化が期待できます。しかし上位2頭とのタイム差を考えると強気にはなれません。一冠目ばんえい大賞典で2着があるコーネルフジは、ばんえい菊花賞9着が示すように定量戦のここでは苦戦が予想されます。ばんえい菊花賞8着のアアモンドヤワラは相性のよい竹ケ原茉耶騎手とのコンビで少しでも上位を目指したいところ。エビスオニワカは前走で7着に敗れるまでは下級条件とはいえ12戦連続連対。その勢いで上位陣にどこまで迫れるでしょうか。

出走表はこちら

【参考レース】

7/29ばんえい大賞典(勝ち馬:プリンセスモモ)
11/4ばんえい菊花賞(勝ち馬:シベチャタイガー)
12/9ばんえいオークス(勝ち馬:ニシキガール)

※映像はこちら。またこれらを含めた2カ月前までの映像はすべてオッズパークにてご覧いただけます。

今週の見どころ(12/22~12/24)

2007年12月21日(金)

 今週のばんえい帯広競馬は、『ばんえい十勝 クリスマス・プチナイター』として開催が行われ、第1レースの発走予定時刻が通常より50分繰り下がり11:50となりますのでご注意ください。この3日間、場内ではクリスマスにちなんだ盛りだくさんのイベントが予定されています。
 なお24日(祝・月)のばんえいダービー当日には、Aiba札幌駅前において、当情報局の予想・コラムでお馴染みの矢野吉彦氏と古林英一氏による『Aiba札幌駅前勝馬予想トーク』(14:30~17:50ころ)が行われます。お近くの方はぜひお越しください。

 12月22日(土)のメイン第11レースはサンタクロース特別(混合700万円未満)。
 なんといっても注目はマルミシュンキ。今回は6月の4歳重賞・柏林賞以来約7カ月ぶりの出走となります。その柏林賞は、2番手追走から先頭で障害を越えるとそのまま脚を伸ばしゴール。タイム差(3秒5差)以上の圧勝でした。その時2着だったホクショウダイヤは、今季混合700万円未満では9戦して複勝圏を外したのが2回だけと、この条件を牽引する活躍を見せていることから、マルミシュンキには連軸としての期待がかかります。
 相手筆頭はそのホクショウダイヤ。定量戦だった柏林賞で敗れているマルミシュンキより、今回は15キロのハンデを負うのは苦しいところですが、目下の好調度からは侮れません。
 近4走すべてで3着以内と好調さでは負けていないハヤテショウリキ、前回のこの条件で障害先頭から押し切ったバンゼン、障害巧者のライジングサン、末脚自慢のキョクシンオーらも有力です。

 12月23日(日)のメイン第11レースはホワイトクリスマス賞(オープン)。
 重賞・北見記念を含め目下3連勝中なのがナリタボブサップ。これまで軽い馬場での好走が目立っていましたが、前走シリウス特別(オープン)は馬場水分2.6%での勝利と成長をうかがわせました。その前走とほぼ同メンバーの今回も障害巧者ぶりを発揮してくれるでしょう。
 カネサブラックはここ4走すべて2着に好走。勝ち切れないところはありますが、好位追走から堅実に繰り出される末脚は魅力。安定感ではナリタボブサップを凌ぐものがあり、有力視できます。
 シリウス特別で4着と力を見せたトカチプリティー、早め障害クリアから粘り込むミサイルテンリュウも争覇圏です。

 12月24日(祝・月)のメイン第11レースは第36回ばんえいダービー(17:15発走予定)です。このレースは別掲のばんえいダービープレビュー(後日掲載予定)をご覧ください。

 この日の第10レースに、白馬賞(芦毛馬限定)が行われます。オープンから250万円条件までの幅広いクラスから出走馬が集まりました。
 注目は唯一のオープン馬フクイズミ。切れる末脚を武器に今年の8月以降、オープン特別で常に上位を賑わせています。他馬より重量を積まれるのは仕方のないところですが、それでも700キロ台前半で走れるのは有利。今回は底力に期待でしょう。
 相手は、テンカニシキユウの500万円条件の両4歳馬。今回は早めの仕掛けでリードを広げ、フクイズミの末脚を封じたいところです。
 面白そうなのが600万円条件のトウリュウ。前回連対したのは今回とほぼ同メンバーだった今年7月の白夜賞(芦毛馬限定)。その時は先頭で並んで障害を越えたフクイズミに最後は離されましたが粘って2着。近走は自己条件でひと息の成績が続いていますが、相手関係が楽になった今回は巻き返しの可能性も十分です。

レース回顧(12/15~12/17)

2007年12月18日(火)

 15日(土)はキリンビール賞(3歳以上430万円未満)が行われ、単勝1番人気のコーネルが見事に人気に応えました。
 第2障害はトップハンデのミスターセンプーが先頭で越え、やや遅れてコーネル、コトブキライアン、タケノホウシュウが続く展開。なかからコーネルが鋭い末脚を発揮すると徐々に差を詰め、残り10メートル付近で先頭へ。そのまま1馬身ほどの差をつけゴールしました。2着には粘り通したミスターセンプー。さらに半馬身程度の遅れで、タケノホウシュウが3着。

 16日(日)はメインレースに師走特別(3歳以上オープン)が行われ、ホクトキングが快勝。近走の惜敗続きにピリオドを打ち、今季初勝利を挙げました。
 ニシキダイジンとホクトキングが並んで第2障害を下り、アンローズが3番手。残り30メートルの手前でホクトキングが先頭に立つと、アンローズも豪快に脚を伸ばして食い下がりました。しかしホクトキングの逃げ脚は軽快で、1馬身程度の差を保ったままゴール。アンローズは2着で、帯広初勝利ならず。ニシキダイジンと、障害4、5番手から伸びたホシマツリとの3着争いは、0秒4差でニシキダイジンに軍配。

 この日の第10レースは十勝産駒特別(2歳、産地限定)。ここはオレワスゴイが第2障害先頭から楽に押し切り、世代のトップクラスとして活躍している実力を見せつけました。ここまで5戦4勝2着1回のサカノタイソン産駒、ウィナーナナが2着。ニシキエースは障害2番手もこらえきれず、3着に敗れました。

 17日(月)に行われたのは十勝おおぞら特別(3歳以上500万円未満)。ここは夏以降好調をキープしているエメラルドが優勝しました。
 タケトップクインが先頭で第2障害をクリアし、エメラルド、ストロングペガサスが2番手で通過。障害直後にエメラルドが先頭に立ち、これにストロングペガサスが半馬身ほどの差で食い下がる展開となりました。残り10メートル付近でエメラルドがいったん止まるような仕草を見せ“万事休す”と思われましたが、結局止まらなかったうえ再度脚を伸ばし、先頭でゴールイン。しぶとく脚を伸ばしたストロングペガサスが2着で、上位2頭に食い下がったタケトップクインが3着。

映像はこちら。またこれらを含め2カ月前までの映像は、すべてオッズパークにてご覧いただけます。

今週の見どころ(12/15~12/17)

2007年12月14日(金)

 今週から第18回開催が始まるばんえい帯広競馬。
 ところで、ばんえい十勝ホームページに掲載されている「騎手調教師リーディング」情報に、年間リーディングのほか、開催ごとのリーディングが載っているのはご存知でしょうか?
 現在アップロードされているのは、前開催(第17回・12月1日~12月10日)分のリーディングで、騎手部門では6勝、2着8回で鈴木恵介騎手がトップでした。現在もっとも調子のよい騎手・調教師を知っておくと、馬券検討のうえで役に立つことがあるかもしれません。

 12月15日(土)のメイン第11レースはキリンビール賞(430万円未満)。
 4歳馬ヒロノドラゴンは、3戦連続連対で臨んだ前々開催(11月19日)の同条件戦・美幌峠特別では1番人気に推されましたが6着、前走の4歳オープンは8着。ともに障害2~3番手から踏ん張り切れず、ゴール前で後続にどっと交わされてしまうレースでした。とはいえ、この条件では力上位なのは明らか。障害は安定しており、きっかけひとつで巻き返してくる可能性は十分です。
 安定感ならミスターセンプ。今季この条件(混合戦含む)で10戦して馬券外に沈んだのが2回だけ。8月には混合500万円未満で格上馬たちを相手に勝利しています。今回はトップハンデ730キロですが、それほど心配いらないでしょう。
 昇級戦でも差し脚自慢のメダマや、堅実駆けのメジロショウリキ、美幌峠特別でヒロノドラゴンを下しているコーネルらも争覇圏です。

 12月16日(日)のメイン第11レース師走特別(オープン)は、オリオン特別(12月1日)の再戦模様となりました。
 そのオリオン特別は、障害3番手クリアのシンエイキンカイが、残り20メートル付近からのニシキダイジンホクショウファイトホクトキングら5頭横一戦の攻防を制しました。
 このメンバーならシンエイキンカイの実力が一枚上で、今回も早め障害クリアから、連勝が期待できるでしょう。
 ホクトキングはオリオン特別は4着だったとはいえ、シンエイキンカイに最後まで食い下がったレースぶりは評価できます。それまで3戦連続で2着と大崩れがないのも強調材料。登坂力を生かして今回も上位をうかがいます。
 堅実に掲示板を確保しているスターエンジェルも侮れません。

 この日の第10レースに第26回十勝産駒特別(2歳産地限定)が行われます。
 先週の2歳A1は、3番手から脚を伸ばしたニシキエースが差し切り勝ち。一旦はウメノタイショウに交わされたオレワスゴイが、ゴール前で再び巻き返し2着に入りました。
 今回のメンバーでは、オレワスゴイニシキエースの実力が抜けており、この2頭による3番手以下を離した争いが予想されます。
 穴っぽいところでは、デビューから5戦4勝、2着1回と底を見せていないウィナーナナ。一線級との対戦は初ですが、今回も好走するようなら、明け3歳重賞戦線が楽しみになります。

 12月17日(月)のメイン第11レースは十勝おおぞら特別(500万円未満)。
 ここ3開催の500万円未満特別では、11月5日の深秋特別、11月24日の網走湖特別はともに4歳馬テンカが連勝、2着もともに4歳馬でしたが、前開催アルデバラン特別は4歳馬は不出走でした。今回はそのアルデバラン特別に出走していた7頭にブランドボーイと4歳馬2頭を加えたメンバー構成となりました。
 注目は、深秋特別2着ツジノコウフクと、網走湖特別2着のエメラルド。今回はテンカに加え、アルデバラン特別の勝ち馬キョクシンオーも不在の組み合わせなら、この4歳馬2頭の実力が断然でしょう。当日まで降雪の影響が残る馬場状態ならスピードタイプのエメラルド、馬場が乾くようならパワーで押すツジノコウフクが有利でしょうが、一騎打ちは間違いのないところ。
 この2頭に割って入るなら、昇級後一度も掲示板を外していないタケトップクインや、アルデバラン特別2着のコトノカツマが有力。実力ではユウセイマーチも負けていません。

<<前へ 1234567891011
Copyright (C) OddsPark Banei Management Corp. All Rights Reserved.