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やっぱり馬が好き(第43回) 旋丸 巴

存続一周年 ばんえい軍団杯

 うにゃにゃにゃにゃ~! と地団太踏んで悔しがったのは、「忘れまじ、結束の11.27杯」という協賛レース名を見たからである。

 ばんえい競走馬の生産者団体=馬事振興会が、12月2日に行った、これなる協賛競走名は、言わずと知れた昨年の存続運動に因んだもの。あの時の危機感を忘れず、生涯、ばんえい存続のために尽力しよう、という心意気を示したもので……。

 しかし、である! 私たちファンだって、1年前、あの存廃の大波の中で溺れそうになりながら必死で頑張ったのである。あの心意気は決して生産者諸氏にも負けていない。協賛レースで先を越されてしまったけれど、よし、ならば、我々も協賛レースをしよう!

 年末進行でお仕事テンコ盛り、ワーキングハイ状態であった私は、以上の様な経緯で協賛レースを執り行うことにしたのである。

 その名も「存続一周年 ばんえい軍団杯」

 「ばんえい軍団」なる怪しい団体は、この1年、競馬場やブログの上で、知り合った「ばんえい仲間」のことであって、いつ誰が言い出したのか、こんな名前がついた、しかし、愉快で変てこりんな人々の集まり。

 今回も、「こういう協賛レースやろうよ」と言ったら、みんながみんな大乗り気。

 元々、私は、「なるべく多くの人と感動を分かち合いたい」と、たくらんでいたから「1口500円で20名を集める」というのが目標だったのだけれど、声を掛けるとアッという間にカンパも集まって、中には、わざわざ大阪から「送料も同じくらい掛かりました~」と言いつつ、500円を送ってくれた人もいたくらい。

 もっとも、本情報局編集長・斎藤さんのように、たまたまお仕事で帯広競馬場に来ていたところ、私からカツアゲ同然に500円を毟り取られた人もいたけれど……(編集長さん、ごめんなさい)。

 さて、そんな次第で、昨年12月14日の存続決定から1年と2日後の12月16日、第9レースに、我らが「存続決定1周年 ばんえい軍団杯」は実施されたのでありますよ。ジャジャーン。

 当日は、私の日頃の行いの良さを反映して、空はあくまでも晴れ渡り、絶好の協賛日和。ばんえい軍団諸氏もわいわいと集まって、いよいよ迎えた9レース……なのだが……。

 レースは、我々の予想通り本命タカラオーシャンが楽々と先頭を行き……しかし、2着に予想外のお馬が入線して、駆けつけた、ばんえい軍団全員、馬券で撃沈。

 「ちくしょー、××さえ来てれば!」

 「わ~、このレースが勝負だと思って、一旦、家に帰ってお金、持って来たのにぃ!」

 存続1周年を寿(ことほ)ぐ、嬉しくも崇高なこの協賛レースで、かような罵詈雑言が飛び交うとは、何と心の汚い……いえいえ、何と情熱的な我が軍団であることよ。とほほ

 とは言え、表彰式となれば、またまた存続の嬉しさが蘇り、全員、にこやかに賑々しく表彰式へ。協賛金授与、口取り記念写真撮影の後には、取材に来て下さったNHKや十勝毎日新聞さんへの取材に応え、しっかり、ばんえい競馬のPR。無事、協賛レースは終了したのでした。めでたし、めでたし。

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「存続一周年 ばんえい軍団杯」の口取り

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藤野俊一騎手のサイン色紙

……と、しかし、話は未だ続くのであって、みんなから集めた協賛金、前述のように1口500円20口でカンパを募ったのだけれど、希望者がオーバー。3口1500円も余ってしまったのである。仕方ないからリッキーの人参代にでもしようかと思っていたら、

 「え? 第2弾ばんえい軍団杯をやるんでしょ」と、皆の衆から当然のように「第2弾コール」が巻き起こったから、あーらら、どーしましょ。

 と、しかし、悩む私でないのは当然で、みんなが、そう言ってくれるなら、またまた協賛レースをやるまでのこと。

 たった500円、1コインで、こんなに楽しめて、仲間と親睦も深められ、なおかつ、ばんえいPRなんかも出来ちゃった協賛レース。

 「次は、どんな趣向で行くかな」と、今から、謀議する怪しいばんえい軍団なのである。

     *     *     *

 というような次第で、存続1周年を協賛レースで祝った、その翌週はクリスマス・イベント!

 リッキーやポニーが引くクリスマス馬車が場内を闊歩し、300名にプレゼントが配られ、子どもたちには騎手サンタさんから御菓子が手渡された。

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クリスマス馬車。ん?トナカイ?

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騎手サンタとちびっこ達

 この催し、主催はNPO法人「とかち馬文化を支える会」だけれど、当日のプレゼントは地元の、大手菓子メーカー「柳月」がシュークリームを260個、佐々木畜産がハムセットを提供して下さったし、調教師さんや騎手さんも、この日に合わせて「ちびっこばんえい」を実施するなど、正に、ファン、厩舎関係者、それに地元企業までが一体となったイベントとなったわけで、う~ん、これぞ「全員参加型競馬」

 こうして、ばんえい軍団の笑顔が咲き、みんなが集う帯広競馬場を見ていると、1年前の、あの「沈没寸前のばんえい競馬」が遠い昔のようで……。

 いやいや、しかし、そうは言っても、まだまだ油断大敵火がぼうぼうの、ばんえい競馬。全国の皆さんの後押しがなければ、再び奈落の底に転落することは必至。

 という訳で、来るべき2008年も、ばんえい競馬、旧年に倍するご愛顧のほど、宜しくお願い申し上げまするぅ。

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