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やっぱり馬が好き(第37回) 旋丸 巴

馬でメシを食う者として…

 前回記した「観戦ボックス(お弁当)予想」。これが好調なのですよ。うひゃひゃひゃひゃ~。だってね、ここ6戦の成績が4勝、残り2戦も1着3着。4勝の内、2つは連と単、2種類の馬券を的中させているんだから、どーです。凄いでしょ~。エッヘン! 皆さん、馬券を当てたかったら、是非、このお弁当をば購入めされい!

 と、思い切り宣伝しちゃったけど、こんなことででも、ばんえい競馬が盛り上がればいいな~、という姑息な計算もあるのですよ。

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 しかし、私なんぞが地味に予想を当てなくっても、このところの帯広競馬場は種々のイベントが行われていて、活気に溢れているのである。特に全国区で注目されたのが……そう、7月16日に行われた「JRA騎手によるエキシビションレース」。JRAの騎手、しかも、全員がGIというスタージョッキーが6名も登場し、ばんえい競馬に挑戦する、というビッグイベントだから、注目を集めないはずはなく、告知が僅か1週間前だったにも関わらず、遠くからもファンが詰め掛けて、大変な賑わいになった。

 と、しかし、そういうことは、各種メディアで取り上げられたし、私自身も雑誌『優駿』を始め、他の媒体にも書いたから、レースそのものについては省略。

 そうではなくて、折角、ディープなファンの読者が多い当ブログだから、ここには、ちょっとした裏話を記しておこうと思う。

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 GIジョッキーとはいえ、全員、ばんえいのソリに乗るのは初めて、ということで、当日、昼過ぎに到着した6騎手は、調教コースで練習を開始。

 因みに、ここで練習役を務めてくれたのが、何とオープン馬のトカチプリティー。一流騎手をお迎えするのに、これだけの馬を用意したのは、ばんえい関係者の心意気だろう。

 さて、そんな名馬を配しての練習だけど、ここで、一際真剣だったのが安藤勝己騎手。わいわいと歓声をあげる他騎手を尻目に、皆が一通り練習を終えた後まで、真剣に、いつまでも手綱を握って感触を確かめる姿に、トップジョッキーの気迫が……。実際、レース終了後も「燃えた~」と叫んでおられたし、その後のインタビューでも「エキシビションレースでも1勝は1勝」と話されていた。つまるところ、この方、本当の、本物の、正真正銘の勝負師なのですねぇ。

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真剣に練習する安藤勝己騎手

 という安藤さんとは対照的に、満面の笑みではしゃいでいたのが池添騎手。ソリに乗った後には、直接、トカチプリティーの背中にまたがって……しかし、この時の池添騎手のコメントが良かった。「でかい!」というのは当然として、次の瞬間、「可愛い~」とトカチプリティーの首にすがりついたから、池添騎手も可愛い~。

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トカチプリティーと池添謙一騎手

 練習後、用意された控え室に戻った6騎手は、しかし、今度は、また、違った一面を見せてくれて……何しろ馬券に夢中。それぞれに予想紙とマークカードを手に必死の形相。そんな中、藤田騎手が窓からパドックを見ていたから、

 「やっぱり、こういう馬でも善し悪しが分かりますか?」と尋ねるや、瞬時に、

 「わかるはずないでしょ」と笑った藤田騎手の、おどけた表情が、これまた可愛い~。

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 というような楽しい時間も過ぎて、レースも無事に終わり、そこで、私は前々から狙っていたショットを撮るべく、ゴールへ駆け寄った。お目当ては、JRAの横山騎手と、それをサポートした、ばんえいの安部憲二騎手。

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同じ勝負服の横山典弘騎手と安部憲二騎手

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GI制覇の勝負服で勢ぞろい

 当日は、このレースのために、JRA騎手それぞれがGI制覇した時の勝負服を、主催者が用意。という訳で、横山騎手が、この日、着用したのがメジロライアンでGI制覇した時の勝負服だったのだが、実は、この勝負服、我らが安部憲二騎手の勝負服と同じなのである。この「同じ勝負服」を着たお2人の写真が撮りたかったのだが、事前に安部騎手にお願いしておいたこともあって、ここに掲げる写真の撮影に成功したという次第である。

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  そんなこんなで、様々な騎手さんの姿を見せてもらった今回のイベントだったけれど、最も印象的だったのは、藤田騎手のコメント。

 「同じ『馬でメシを食う者』として、ばんえい競馬を少しでも応援できたら……」

 日頃、ヤンチャと噂されるこの騎手さんではあるけれど、実に紳士なこの態度に、ちょっとビックリ。そして、実感のこもったこの言葉は、私の琴線を激しく掻き鳴らした。

 「馬でメシを食う者として」……とは、正に、今、我々「とかち馬文化を支える会」の活動の原動力となっている「心持ち」。

 この藤田騎手の心意気に負けてはいられないから、7月28日には我が日本純血アラブ馬協会が「支える会イベント第1弾」として、「2007 ピュアアラビアンホース・フェア」なる催しを繰り広げたのだが……。さすがに、それを書くほどの紙面は残っていないから、それらについては次回に御報告を。乞う御期待、なんである。

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