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馬券おやじは今日も行く(第16回)  古林英一

祝! 謹賀新年度?

 はじまりました、今年度のばんえい。今年は帯広開幕。帯広での開幕は二十数年ぶりとか。映画「雪に願うこと」も好評(だと思う)公開中。

 昨年までだと「待ちに待った新年度!」という感じなのだが、今年度はついこないだばんえい記念が終わったばかり。スーパーペガサス偉業達成の記憶もまだ新しい。小生期待の女神アンローズはやはり帯広が嫌いなようで撃沈(T_T)。ツムジマルさんはアンローズが負けたのは小生のせいとおっしゃるが、それは言いがかりというもの……と思いたい。小生、確かにパドックでアンローズに必死で念力を送ったが、それで彼女の気持ちが萎えたとは思いたくはない。思いたくはないが、もしそうならごめんなさいm(_ _)m

 さて、いまさらいうのもなんだが、今年は2006年である。公営競技としてのばんえい競馬が誕生したのが1946(昭和21)年である。正確にいうと、地方競馬法という法律が1946年11月に公布・施行され、この法律に関する省令(地方競馬施行規則)の競走の種類を定めた条文(第9条)において、「競走の種類は駈歩競走、速歩競走、障碍(しょうがい)競走及び輓曳競走の四種とする」と記されたのである。

 駈歩競走というのが普通の平地競走である。小生の知識では、速歩は1972年に道営競馬で開催されたのが最後である。地方競馬における障碍競走は、実際にどこでいつ頃行われていたのか、残念ながら小生は知らない。わが北海道においては、道営・中央いずれも行われた記録はないように思う(小生の勝手な思いこみかもしれないのでご存じの方はぜひご教示いただきたい)。

 もっとも地方競馬でも障碍競走もおこなわれていた。例えば船橋競馬場でも障碍競走があったという。これは、以前、小生が道営ホッカイドウ競馬の田部調教師と食事をともにしたときに、田部調教師がおっしゃっていた。田部師は下乗り時代、船橋で修行された方だが、田部師が船橋競馬場で働いていた頃は障碍競走もあったとおっしゃっていた。おそらく、船橋だけでなく、あちらこちらの地方競馬で障碍競走があったのではなかろうか。

 ともあれ、地方競馬法施行により、青森県と北海道の2カ所で公営競技としてばんえい競馬が開催された。青森県では数年で競馬そのものがなくなってしまったので、結果として、ばんえいが今日まで続いているのは北海道だけということになる。

 ばんえい競馬は輓馬大会の伝統の上に成立した公営競技である。ばんえい競馬草創期の回顧談に、1946年に有志が集まって輓馬大会を開催したところ、私設馬券を販売する人があらわれたというのがあった。このことが輓曳競馬開催に結びついたとか。

 もっとも1947年秋に、初のばんえい競馬が旭川と岩見沢で各2日間ずつ開催されたものの、馬券の売上高は芳しくなく、その存続も危ういものであったようだ。それが、紆余曲折を経つつも60年。まことにもってめでたい限りである。

 めでたいついでにおしらせである。ばんえい競馬の写真集が北海道新聞社から近日刊行予定となっている。事前に内容を見せてもらう機会があったのだが、まことに楽しみな内容である。

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